Track 3

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深化

(ここからさらにトーンを落として) 体の中まで液体で満たされているはずなのに、不思議と呼吸はできる 液体が、まるで揺り籠のように貴方の体を優しく包んで さらに深いところへと 貴方を運んでいく 体に残っていた力が、周りを取り巻くとろとろとした 液体に吸い取られて、さらに弛緩していく 液体に心地よく包まれながら、沈んでいくと 何だか、考える力も抜けていく この液体は貴方の体の力だけじゃなくって、頭の力も吸い取っていく ほら、イメージして貴方の頭にある、思考力 が、脳みそのてっぺん、頭の先から (じんわりにアクセントを入れて)じんわりと滲み`[にじみ]出て、 周りの液体へと、 とろ~っと溶け出ていく 溶け出て空いた隙間に、とろとろとした液体が入っていき、 奥の方からも溶けて、混ざり合っていく とろ~り溶けて、混ざる とぷとぷと沈みながら、混ざり合っていく 私の言葉がとろ~り混ざり合って、貴方の体に染み込んでいく とろ~ん、と混ざって溶けていく とろ~んって言葉を聞くたびに、頭がふわふわ、何も考えられなくなる 意識がとろ~ん、思考がとろ~ん、 心地よく聞こえる私の声と、貴方の頭がとろ~んと、混ざり合う 体の感覚も、とろ~ん 全部、液体に吸い込まれて、なくなっていく とろ~んって言葉を聞くたびに、思考が混ざって溶ける とろ~ん、とろ~ん 溶けながら、沈んで行く もっと深くまでとろとろと、 言葉に身を委ねながら、深くまで沈んでいく とろ~ん、とろ~ん ずぶずぶと、沈んでいく。暖かい液体に包まれながら、 私の声に包まれながら 深くまで、とろけながら沈んで、いく。

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