Track 2

誘導

(軽く催眠の説明をする) これから、勇者様にリラックスしてもらうために、 催眠術をかけていきますね。 この先、ゲイザーという催眠魔法を使ってくる敵がいますから その催眠魔法に耐性をつけるため、と思ってください。 催眠により深くかかってもらうために、これからは勇者様のことを 貴方と呼ばせていただきますね。 (ここから声のトーンを少し落として話す) (語りかけるようなペースで) ベッドに横になったら、目を閉じて 私の言葉をなぞって、イメージを膨らませていきましょう 貴方はこれまでたくさんの街へいき、 いろんな景色の場所を旅してこられたと思います。 旅の初めは、自然豊かな草原から始まったのでしょうか。 想像してみてください、青々と生い茂る草木 柔らかい絨毯のような芝生が一面に広がっていて その柔らかい芝生を撫でるようにそよ風吹き、 そっと貴方の頬を撫でる。 太陽の光は暖かく、優しく包まれているみたいで、 とっても心地がいい。 少し、寝転んでみましょう 柔らかい芝生に身を投げ出して、だら~んって 草の擦れる音がサラサラ~って耳元で聞こえて、 何だか耳をくすぐられているみたい。 自然をより感じるために深呼吸、してみましょうか 大きく息を吸ってみると、芝生独特な匂いが、肺いっぱいに広がる 息を吐くと、肺から空気が抜けて、体が、沈み込んでいく もう一回、大きく息を吸って お腹が膨らんで、空に向かって浮かんでいくような感覚 (沈めていくような暗めの声で) 息を吐いて~ 浮かんでいた分、さっきよりも深く沈む 全身の力が、そのまま、芝生に吸い込まれていく (浮かび上がるような明るめの声で) 大きく吸って~ 力が抜けた分、さっきよりもふわ~っと浮かんでいく (沈めていくような暗めの声で) 深く吐いて~ 体がズーンと沈んで、さらに体の力が抜けていく 体の力が抜けて、全身弛緩していく 体が弛緩すると、心の力も抜けて、ズーンと沈んでいく (浮かび上がるような明るめの声で) 息を吸って~ 空から差す光に、吸い込まれるように浮かんでいく ふわふわ、ふわふわ浮かんでいく (沈めていくような暗めの声で) 息を吐いて~ 地面に引っ張られるように、ズーンと沈んでいく 全身の力、心の力が背中から抜け落ちていく (語りかけるようなトーンとペースに戻す) はい、深呼吸はここまでにして、いつも通りの呼吸へ戻してください。 深呼吸することで、リラックスできて 私の声もより鮮明に聞こえるようになったと思います。 それは、貴方の心の力が抜けたから。 心と体が弛緩したから、私の声が、 貴方の耳に、頭に届きやすくなったのです。 さぁ、次の場所へ旅を進めていきましょうか。 貴方が今体を預けている芝生 体を支えていた芝生が水を含んだように緩くなって 貴方の体ごと、沈み始める つぷつぷと、貴方の体をつつみ、ゆっくりと体が沈んでいく まるで、とろとろの液体のようになって、 貴方の体を少しずつ飲み込んでいく 飲み込まれたまま、ゆーっくりとさらに地下深くへと沈んでいく とろとろの液体で満たされた、地下へとゆっくり、ゆっくりと沈んでく ほら、全身がとろ~っとした液体に、包まれた