お休みなさい
ルフ「あれ、起きちゃった?」
ドラ「タイミングが悪いです。今から寝るところなんですから、起き上がらないで下さい。」
サク「あの、その、申し訳ありませんでした……。
貴方が気絶されるまで、あんな、淫らなことを……。」
ルフ「サクちゃんとお留守番して、そのあと?
もしかして覚えてないの?」
サク「えぇと、私が貴方の体をお拭きして……。」
ドラ「お兄さんが寝てしまったんですよね。
そのあと私達が帰って来て、寝てるお兄さんを放ってご飯とお風呂を済ませ、今ベッドに入るところだったんです。」
サク「えっ。」
ルフ「そっ、そうそう。キミも疲れてたし、仕方ないよ。ね、サクちゃん。」
サク「で、でも……嘘はよくありませんし……。」
ドラ「サクちゃん、お兄さんと裸で抱き合って幸せそうでしたね。」
サク「わーわーわー!そうでした、貴方がお眠りになったんでした。」
ドラ「服は姉さんが買ってきてくれた男性用のパジャマを着せましたからね。
文句は言わないで下さい。」
ルフ「うん?良いよお金なんて。これでいつでも家に泊まれるし。
はいはい、もう夜だからもっかい寝ようねー。
横おじゃましまーす……ふふっ、こっちから君の腕をぎゅって抱きしめちゃお。
んふふ、パジャマごしでも柔らかいでしょ?」
ドラ「私は、下から……乗っかりますからね。んしょ……。
重くないですよね?重いって言ってもやめませんけど。
くすっ、こうして頭を胸に乗せると、お兄さんの心臓の音が聞こえます。」
サク「うぅ……お二人とも、そんなに密着されなくても……。」
ドラ「これは仕方ないんです。4人で寝られる広さのベッドじゃありませんし。」
ルフ「そうそう、ほら、そっち側があいてるよ?」
サク「は、はい……。それでは、失礼しますね。よいしょ……。
もう少し、そちらに行っても良いでしょうか?その、寒いので……。」
ルフ「キミは、明日予定あるの?
そっか……それじゃあ、朝には帰っちゃうんだね……。」
サク「そ、そうなんですか……。」
ドラ「帰っても、夜にはゲームにインしなきゃ駄目ですよ。」
ルフ「良かった、ドラちゃんも仲良くなってくれて。」
ドラ「別にそういう訳では……。
明日は新マップが解放されるんですから、探索しないといけませんし、
お兄さんがいないとパーティのバランスが崩れるからです。」
ルフ「ふふっ。」
ドラ「なんなんですか、もう……。」
サク「あの……またお家にも遊びに来て頂けますか?」
ルフ「そうだよ、次の休みにでも良いから。
来ないとこっちから行っちゃうよ?」
サク「はい、約束です。えへへ。」
ドラ「ふぁーあ……。
今日は久しぶりに体を動かしたせいで疲れました。
お先に……。」
サク「私も、眠くなってきました……。
おやすみなさい……。」
ルフ「二人ともおやすみ。
キミも眠れそう?
うん、お休みなさい。」
サク「……すぅ……むにゃ……お兄ちゃん、手、にぎって……えへへ……。」
ドラ「……すぅ……むにゃ……くすっ、お兄さんったら……。」
ルフ「……ぉーぃ、まだ起きてる?
あ、起きてた。
今日はその……ありがとね。
んー?いろいろ。ふふっ。
それだけ。ごめんね邪魔しちゃって。
お休み、良い夢見てね。」