Track 10

トラック10

「えへへ……♪  ……嬉しかったなあ……♪  今日……あなたから誘ってくれましたよね?  その、ああいうところに行こうって……。  さゆ、実はちょっと不安だったんです。  えっちするとき、  いっつもさゆから誘ってばかりだったから……。  さゆ、やっぱり魅力ないのかなあって。  無理して付き合ってもらってるのかなあ、って……」 「こんな感じのこと、  初めてえっちした日にも話したような気がしますね……。  何だかさゆって、不安になってばっかり……。  こんな性格でごめんなさい……。  ……でも……  でも今日、あなたが誘ってくれたから、  さゆ、不安な気持ちがなくなったんです……♪  誘われたときは、  嬉しいのと、驚いたのと、ちょっとだけ恥ずかしいのが  混ざって、何だか変な感じになっちゃいましたけど、  さゆ、あの時、本当に嬉しかったんですよ……♪  あなたに望まれてる感じがして、  すっごくすっごく、幸せな気分でした……♪  えへへ……♪」 「はぁ…………この時間、ずっと続けばいいのに、  もう駅まで来ちゃいましたね……。  この駅からだと、  あなたはこっち側で、さゆはあっち側……。  ……お別れ……ですね……。  はぁ……また明日会えるのに、切ないです……。  ………あ、あの…!  その、お別れの前に、キス、してもらえませんか…?  キスしてもらえれば、  さゆ、寂しいの我慢できそうですから……!  一回だけ、ちゅってするだけでいいですから……。  お願いします……!」 「………………。  ん……んん……。  ぁ……♪  えへへ……♪  あなたのキスって、魔法みたいですね…♪  えっちの時は気持ちよくなるし、  寂しいとき、不安なときは安心させてくれます…♪  うん…♪  これで…大丈夫そうです…♪  ありがとうございます♪  じゃあ、帰ろうかな……。  あなたのおかげで、さゆ、今日も幸せでした♪  また明日、逢いましょうね……♪」