■3・夕方
[少女の部屋・夕方]
(仕事が終わったので横で寝ていた少女の頭を撫でて起こす主人公)
んむ、うぅ……んー?
(主「おはよう」)
(少し寝ぼけてる少女)
ん、あぁ…………ん……
ああ、そうか……ここで仕事……ふあぁ……ん……してたんだっけ。
おはよ……もう仕事、終わったのか?
(主「終わったよ」)
そうか。まだ外明るいから、なんだか変な感じだよ。
いつもお前が帰ってくるのは、暗くなってからだもんな。
ん……もう目、覚めたから、いい加減頭を撫でるのはやめてくれないか?
心地よくて……また眠ってしまいそうだよ……んふ……
(上半身を起こし、主人公を見る)
それで、どうだった?家での仕事は。
(主「近くにかわいい人がいると、ストレス軽減できていいね」)
ふふふ、そうか。それは何よりだ。
せっかく家で仕事ができるようになったのに、私のせいで作業効率が落ちてしまっては元も子もないからな。
ん、私もよく眠れたよ。
やはり、お前といると落ち着く。
手の届く位置にいてくれたら、なおさらだ。
素晴らしい快眠バフを、ありがとうな。
(主「髪、ぐしゃぐしゃになってる」)
ん、髪?
ああ、寝癖なんかいつものことだとは思うが……
(寝癖を直すように撫でる主人公)
ん……ふへへ……v
だから撫でるなって……んふ……v
(主「ちょっと出かけるけど、一緒に行く?」)
ん?出かけるのか?今から?
(主「せっかく明るいうちに出歩けるからね」)
そうか……じゃあ、私も行くよ。
(主「だったら、ご飯食べに行こうか」)
お、いいな。
お前の初自宅勤務の完遂を祝って、記念に何か食べに行くってのも悪い話じゃないな。
ちょうど私も、お腹が空いてきたところだったんだ。
(主「昼食作ってあげられなくてごめんね」)
いや、昼の一件は……私がお前の昼食の準備に対してインターセプトしたわけだし、昼は食欲よりも眠気の方が強かったからな。
パンに入らなかった卵焼きの切れ端を食べたこともあって、あまり気にしてなかったよ。
(主「なにか食べたいものある?」)
ん、そうだな……
いや、そこはお前が選んでくれよ。
今日はお前が主役なんだし、な。
(主「じゃあ行く途中に考えておくよ」)
ああ。幸いまだ明るい時間だ。
のんびり、歩きながら考えよう。