Track 1

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休憩も大事なお仕事の一環ですよ、先生。

「……えーっと……これは……まあ、良いでしょうか……」 「……うーん、これは……記載漏れがありますね……一旦差し戻して確認を」 「……ちょっとここは私の記憶と違いますし……後でユウカちゃんに聴いてみましょうか……」 「……ふむ……成程。この資料は……こちらに仕分けておいて……」 「……あら? このメモは……「先生、また一緒にサボりましょう。いつもの場所でお待ちしています」……?」 「……うん? うーん?」 「先生? ちょっとお時間宜しいでしょうか? 資料を整理していたらこのようなメモが出てきたのですが……」 「成程、ゲヘナの方からのメモ、でしたか。ふふっ、ゲヘナの方は面白いことを考えますね」 「こうして忙しくしている先生がサボリに行くはず、ありませんのに、ね? 手を離せないユウカちゃんの代わりに、当番でもない私がお手伝いをしているのに、サボるわけ、ありませんよね? ふふっ♪」 「それにサボるのはとても楽しくて楽かもしれませんが、その分後で皺寄せが来て更に大変になったりしますから……って、先生なら分かっていますよね、ふふっ♪」 「何て、冗談ですよ。大人といえども先生にも休息は必要ですからね。私がお手伝いに来てから21回程溜息をついていましたし、疲れも溜まっているのかもしれません」 「えーっと……そうですねー……手を動かし続けるのも大事ですが……休憩して心と身体をリフレッシュしてからのほうが能率が上がりそうですし。それに先生が体調を崩したらユウカちゃん、凄い心配しちゃいますし♪」 「私は心配しないの、ですか? ふふっ、心配しないと思われていたら悲しいですよ、先生♪」 「というわけで、先生? 少しふたりでサボり……ではなく、休憩、しましょうか♪」

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