EX1.シコティッシュ編
◇EX1.シコティッシュ編
ふーん……。
ここがアンタのお部屋……。
意外と綺麗にしてるのね。
『頑張って掃除した』……?
くすっ ありがと
? すん、すんすん……
あ、ううん、何でもないわ
それより、早速……始めちゃう?
『えー』って顔しない。テスト近いんだから。
良い成績おさめて、来年は、アンタもAクラスに上がってみせるんでしょ?
前言撤回とか、ナシだからね?
安心して。あたしがちゃんと責任もって、アンタのお勉強見てあげるから。
というわけで、さっそく教科書――
……あー、ごめん。
その前に一つだけいいかしら。
男の子の部屋だから、ある程度は仕方ないと思って、我慢してたんだけど……。
コレはちょっと、集中出来ない……。
すぅぅーーーーー。
……。
この部屋。
流石に、イカ臭すぎる……。
ベッド横に置いてある、ゴミ箱の中身が原因でしょ。
丸まったティッシュがこんもり山積みになってるけど、これ何?
ぷわーんって、イカ臭いニオイが漂ってくるわよ?
“オナニーで使ったティッシュ”でしょ。
アンタの性欲が人一倍強いのは分かってるけど、ハッキリ言って、“不潔”。
こんなデリカシーないことされたら、女の子、引いちゃうわよ?
気をつけてちょうだい。
『すぐに片付ける』……?
『ゴミ袋切らしてるから急いでコンビニで買って来る』って……
…行っちゃった。
ぅ……少し強く言い過ぎたかしら。
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……。
(こうして見ると、コレ、本当にすごい量のティッシュよね…)
(どれもこれも、ガッチガチに固まって、栗の花…精子の臭いがキツい…)
ゴミ箱を妊娠させる気なの……?
まったくもう……。
……。
(……あー、ほんっっとイカ臭い……。)
(よくこんなモノが部屋にあって、普通に生活できるわよね、アイツ……。)
自分じゃ鼻が慣れて気づきにくい、とは言うけど…。
……?
(よく見たら、この一番上のティッシュ……)
(ホカホカしてるわね……)
すぅぅぅーー……
っ♡
(……新鮮な生臭さがある。)
(もしかして、今朝抜いたばかりのオナティッシュ……!?)
……っ
アイツ、まだ戻ってこないわよね……?
ち、ちょっとだけ……中身、見てもいいわよね……。
精子の色とか、粘り気とか、量とか……あ、あくまで精子の健康状態をチェックするだけだから……。
っ
ティッシュ、重……
それに、ほんのり生暖かいわ……。
な、中身はどうなってるのかしら……?
失礼します……
ぁ……♡
すごい黄色くて、生臭くて、ブリッブリにぶっ濃い精子……♡
ご丁寧に、ち、チン毛まで付いてて……♡
ぅぅ~……恥ずかしくて認めたくないけど、アイツのこの臭い……ホント無理……たまんない……♡
あたし、本当にあいつにマーキングされたんだって、実感するわ……♡
んふーー♡
んふーー♡
んふーーっ♡
すぅぅーーっ♡
っ♡
んふーー♡
んふーー♡
すぅぅーーっ♡
んふーーっ♡♡♡
ああもう、ほんとイカ臭い……!
こんなのズルいわよ……!
あんたの臭い、こっちは大好きなんだから……!
(ぅぅ……ダメ……もうあたし我慢できない……)
(アイツのオナティッシュ使って、気持ちよくなりたい……っ)
はぁーっ♡
はぁーっ♡
はぁーっ♡
すんすん♡♡♡
はぁーっ♡♡♡
すぅぅぅーーっ♡♡♡
ぅぅ~…♡ この黄ばんだ、ネトネトしてるところ……
不潔なのに……なんでこんなに愛おしいのよ……♡
はぁーっ♡
はぁーっ♡
ごくりっ……♡
“ちょっとだけ”……
“ちょっとだけ”だから……
――はむっ♡♡♡
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あら、お帰りなさい。
随分時間かかったわね。
お菓子も買ってきてくれたの? くすっ ありがと。
……え、汗?
あ、あー…!
ちょっとこの部屋暑くない? 窓開けてもいいかしら?
え?
口元に何か付いてる?
――っっ!?
え!? あ、違っ! こ、これはその! あれよ! 違うから!
髪の毛! 髪の毛だから!
っていうか、そんなことより、さっさと勉強するわよ! いい!?
い・い!?