Track 5

EX1.シコティッシュ編

◇EX1.シコティッシュ編 ふーん……。 ここがアンタのお部屋……。 意外と綺麗にしてるのね。 『頑張って掃除した』……? くすっ ありがと ? すん、すんすん…… あ、ううん、何でもないわ それより、早速……始めちゃう? 『えー』って顔しない。テスト近いんだから。 良い成績おさめて、来年は、アンタもAクラスに上がってみせるんでしょ? 前言撤回とか、ナシだからね? 安心して。あたしがちゃんと責任もって、アンタのお勉強見てあげるから。 というわけで、さっそく教科書―― ……あー、ごめん。 その前に一つだけいいかしら。 男の子の部屋だから、ある程度は仕方ないと思って、我慢してたんだけど……。 コレはちょっと、集中出来ない……。 すぅぅーーーーー。 ……。 この部屋。 流石に、イカ臭すぎる……。 ベッド横に置いてある、ゴミ箱の中身が原因でしょ。 丸まったティッシュがこんもり山積みになってるけど、これ何? ぷわーんって、イカ臭いニオイが漂ってくるわよ? “オナニーで使ったティッシュ”でしょ。 アンタの性欲が人一倍強いのは分かってるけど、ハッキリ言って、“不潔”。 こんなデリカシーないことされたら、女の子、引いちゃうわよ? 気をつけてちょうだい。 『すぐに片付ける』……? 『ゴミ袋切らしてるから急いでコンビニで買って来る』って…… …行っちゃった。 ぅ……少し強く言い過ぎたかしら。 ------------ ------ --- ……。 (こうして見ると、コレ、本当にすごい量のティッシュよね…) (どれもこれも、ガッチガチに固まって、栗の花…精子の臭いがキツい…) ゴミ箱を妊娠させる気なの……? まったくもう……。 ……。 (……あー、ほんっっとイカ臭い……。) (よくこんなモノが部屋にあって、普通に生活できるわよね、アイツ……。) 自分じゃ鼻が慣れて気づきにくい、とは言うけど…。 ……? (よく見たら、この一番上のティッシュ……) (ホカホカしてるわね……) すぅぅぅーー…… っ♡ (……新鮮な生臭さがある。) (もしかして、今朝抜いたばかりのオナティッシュ……!?) ……っ アイツ、まだ戻ってこないわよね……? ち、ちょっとだけ……中身、見てもいいわよね……。 精子の色とか、粘り気とか、量とか……あ、あくまで精子の健康状態をチェックするだけだから……。 っ ティッシュ、重…… それに、ほんのり生暖かいわ……。 な、中身はどうなってるのかしら……? 失礼します…… ぁ……♡ すごい黄色くて、生臭くて、ブリッブリにぶっ濃い精子……♡ ご丁寧に、ち、チン毛まで付いてて……♡ ぅぅ~……恥ずかしくて認めたくないけど、アイツのこの臭い……ホント無理……たまんない……♡ あたし、本当にあいつにマーキングされたんだって、実感するわ……♡ んふーー♡ んふーー♡ んふーーっ♡ すぅぅーーっ♡ っ♡ んふーー♡ んふーー♡ すぅぅーーっ♡ んふーーっ♡♡♡ ああもう、ほんとイカ臭い……! こんなのズルいわよ……! あんたの臭い、こっちは大好きなんだから……! (ぅぅ……ダメ……もうあたし我慢できない……) (アイツのオナティッシュ使って、気持ちよくなりたい……っ) はぁーっ♡ はぁーっ♡ はぁーっ♡ すんすん♡♡♡ はぁーっ♡♡♡ すぅぅぅーーっ♡♡♡ ぅぅ~…♡ この黄ばんだ、ネトネトしてるところ…… 不潔なのに……なんでこんなに愛おしいのよ……♡ はぁーっ♡ はぁーっ♡ ごくりっ……♡ “ちょっとだけ”…… “ちょっとだけ”だから…… ――はむっ♡♡♡ ------------ ------ --- あら、お帰りなさい。 随分時間かかったわね。 お菓子も買ってきてくれたの? くすっ ありがと。 ……え、汗? あ、あー…! ちょっとこの部屋暑くない? 窓開けてもいいかしら? え? 口元に何か付いてる? ――っっ!? え!? あ、違っ! こ、これはその! あれよ! 違うから! 髪の毛! 髪の毛だから! っていうか、そんなことより、さっさと勉強するわよ! いい!? い・い!?