Track 4
;帰りの車内
「あーーー……駄目だね、うん。すっごい渋滞みたい。あたしからも先の方、動いてるように見えないよ……まぁねぇ、もうそういう時間だし、仕方ないっちゃ仕方ないんだろうけどね」
「んー……このままだと家に到着するのは最悪日付変わってるかも……ちょっと甘く見てたかもね」
「おにぃ、体力の方は……はぁ、だよねぇ。まぁ、普段家に居るのに海で遊んで、車運転してってなればそうなっちゃうか……おにぃやっぱりもうちょっと体力付けた方が良いよ?」
「まーね、おにぃが体力あれば色々とあたしも便利だし? 疲れたなんて言い訳聞かなくてすむしねー……あははは、冗談だって。ま、高速道路乗っちゃったし、諦めるしかないって。おにぃが眠くならないようにあたしもちゃんと起きてるからさ、もうちょい頑張ってよ」
「ご褒美って……ああ、もう、はいはい。良いよ、それじゃ頑張ってくれたら今度また、して欲しい事してあげる。それで良い? ……本当、元気っていうか、現金だよねぇ……ま、おにぃが元気出たなら良いけどね」
「ん、ちゅ……ほら、これで少しは元気出たでしょ? ふふ、これくらいなら……ま、いつでもシてあげるっての」
「はいはい、飲み物も食べ物も高速乗る前に買ってあるし、長丁場だけど頑張ってよ、期待してるからね、おにぃ、ふふ……」
;3秒程度間