Track 3

ゲームは一日X時間

[前話から続けてゲームをしていた二人] はー、もうこんな時間か。 なんだかんだでずっとゲームしてたんだな、私たち。 まあ続編と言っても、やはり初日はやることだらけで、こうなってしまうのも仕方が無い話。 それを経験則で語れるくらいには、私はこのシリーズが好きだからな。 しかし、ちょっと指が疲れてしまった。 私は手が小さいから、あまり長い時間プレイしているとこうなってしまうんだ。 「そんなちいさな手が好き」? 馬鹿か、お前は。 ……もう。 ……とまあ、そんなわけで、ひとまず休憩を取らないか? ん、それに……そろそろ夕飯の時間だろ? 準備とかで忙しいだろうし、私はここで待ってるよ。 私が台所に立っていても、お前の邪魔にしかならないだろうしな。 うむ、すまない。 よろしく頼むよ。 ふあぁ~~ むにゅむにゅ…… とはいえ、いつもは寝てる時間に起きてたから、眠いな…… 夕飯の準備ができるまで、少しだけ横になっておこう…… ふぅ…… …………何が「私の手が好き」、だ。 こんな小さな手じゃ……何もつかめないんだぞ…… はぷ……ちゅる……んぷ…… それでも……お前が好きだって言ってくれるなら……ちゅ、ちゅぷ…… 私も愛してみることにする……んぷ、ちゅる……かな…… ちゅ、ちゅぷ、ちゅ、れちゅ、んぷ、ちゅ、ちゅるる…… くぅ……すぅ……くぅ……すぅ………… すぅ……すぅ…… んぅ……やめろ…… ……んにゃ……だから頬を……つつくな…… ん……すぅ……すぅ…… ……わかった……起きる……起きるからぁ…… んぅ……んん~…… 唇をむにむにするのも……らめ…… すぅ……すぅ…… んぷぅ!? こら……口の中に指を入れるなぁ…… あう、んぅ……んぷ、ちゅる…… んぅ……そういうことされると余計に起きたくなくなる……んぷ、ちゅる、ちゅぷ、んちゅ、ちゅ 「舌がぷにぷにで気持ちいい」?何を馬鹿なことを、んぷ、言ってるんだ…… やめ……あんまり口の中をいじめるな…… ぁふ、んぷ、んちゅる……こら、やめろぉ~ お前はいつも……ちゅぷ…… 全く……しょうがないやつだな……んぷ。 ちゅる、んる、れろ、れぷ、んぷぅ…… ん?お前の指、普段よりしょっぱいぞ……? あ、そうか……ちゅる、夕飯の準備を……んぷ、ちゅる……してくれてたんだったな…… ちゅる、ちゅ、れちゅ……これはデミグラスソースの味……れる、ちゅるる、ちゅぷ…… ということは……ちゅぷ、ちゅる、れるれる……今日の夕飯はハンバーグか? 「当たり」?ふふ、お前の作る料理は格別だからな。 んちゅ、ちゅ、れるれりゅ……ちゅぷちゅぷ、んぷ…… 指に残ったソースの味でも……ちゅぴ、んりゅ……十分お前の料理だと……れる、れぷ、んちゅる……わかる。 さしずめこれは前菜と……ちゅぷ……言ったところだろうか。 私の口の中に広がるかすかながらにも芳醇な香り……れる、ちゅぷ、んちゅる、れるれろ…… そしてお前の指という、最高の素材の味も……ちゅぷ、ちゅ、ちゅる、れるちゅ、んぷ…… ぁふ!?こら、急に動かすなぁ……! やめ……ん……お前の指が……私の舌を触ってる…… まるで……れぷ、んぷ、ちゅぷ……生きた魚を口に含んでる……みたい…… やぁ……そこは歯茎だぞ…… そんなとこ触っても面白くないだろ……! むむぅ~ その顔は、私の反応を楽しんでる顔だなぁ…… んちゅ、んぷんぷ……いいぞ、そっちがそのつもりならこっちだって…… れる、れりゅ、れちゅ、ちゅる、りゅぷ…… ほら……お前の指、舌で捕まえた…… ふふふ、こうやってしてるのも、なんだか心地よいものだな…… もうこの指、お前の味しかしない…… んちゅ、ちゅる、ちゅ、んぷ…… 私は好きだぞ……お前の味……ちゅ、ちゅるる、んちゅ、ちゅ、ちゅる いつまでも、ちゅ、ぢゅる、ちゅぷちゅぷ、舐めていたいくらいだ……ちゅ、れりゅ、ちゅむ、んぷ、ちゅるる…… んぷえ…… はぁ……はぁ…… こほん……さて、そろそろ夕飯にするか? 「やっと目が覚めたか」? ふふ、私は最初から覚醒してたのだよ…… すでに私の覚醒ランクは5だ! あ、あぁ…… こ……こら、お前……なに自分の指を舐めてるんだ…… 私の味がする……? ……バ、バ、バカなこと言うんじゃない! お前、よく平気でそんなことできるな!? ……もぅ、恥ずかしいじゃないかぁ…… ……バカめ……