Track 4
;後日、運動会後
「おにぃ……おーにぃー……あ、居た。居るなら返事しなさいよ、もう……ていうか、運動会来てたでしょ? そりゃ、ねぇ……一番前の席で見てれば判るって……ま、見てたから判ってるだろうけど、きっちり勝ったわよ?」
「ふふ、そりゃねぇ。伊達に練習してた訳じゃないし? これでも勝ちを狙うメンバーに選ばれる訳だから、簡単には負けてやれない、ってね……ま、それは良いのよ。他のメンバーのおかげでもあるし、見てたんだから報告するほどの事じゃないしね」
「ただ、気づいたら居なくなってたけどもしかしてすぐに帰ったの? ……やっぱり……そりゃ、運動会中に話しかけようとか思ってなかったけどすぐに帰る事は無いじゃん……まぁ、その……一緒に帰るとかさ、それくらいは考えてたのに……」
「……ていうかさ、あたしが話をしてるのにさっきからずーっとベッドにゴロゴロしてこっちちゃんと見ないのはどうかと……はぁ? ……ぷ、あははは……ちょ、筋肉痛って……今更!? あははは、ちょ……ぷ、あははは!」
「いやね、うん……確かにね、普段運動してないと遅れてくるって言うけど……だからって、おにぃ……まるでおじいちゃんみたいなタイミングで……ぷ、はは……あははははは!」
「はー、もう、笑わせないでよ……ふふ、くすくす……しょうがないなぁ……ま、練習に付き合ってくれた訳だし? あたしが歩けなくなったーっていう時は助けて貰ったからねぇ……一応、恩返しとでもいきましょうか」
「ばーか、エロイ事ばっかり考えすぎ……ま、飲み物とか食べ物とか、本とかね。ごろごろしてるだけじゃつまんないだろうし、困ることもあるだろうからあたしもここに居てあげるって……ふふん、優しいと思うけどなぁ、普通の妹はこんな事してくれないよ?」
「判ればよろしい……ま、ちゃんと見に来てくれたことと、そこまで頑張ってくれたって事に……ん、ちゅ……ふふ、これでおしまい。ま、続きがしたかったら頑張ってさっさと筋肉痛治すことね」
「ふふ、そうそう。エロい事なら頑張れるでしょ? ま、そのまま運動も習慣づけて……は無理でもさ、あたしに負けないようにちょっとは頑張ってよ、お、に、ぃ? ふふ……」
;5秒程度 間