……キスされちゃいました……部長からキス……
第六話 セカンドインパクト
ドアが開く
深刻な雰囲気のネル子
ネル子 「・・・・・・部長、テストの結果、掲示板、見てきました」
主人公 「・・・・・・どうだった」
ネル子 「そ、それが、その・・・・・・」
主人公 「だめだった?」
ネル子 「・・・・・・」
主人公 「・・・・・・」
ネル子 「うぅ・・・・・・じゃじゃじゃーじゃんじゃっじゃじゃーん(FF勝利風自前ファンファーレ)部長おめでとうございます!見事30位でした!あ、私は7位でした。いやーやりましたね、掲示板見るのも心臓バクバクで受験みたいでしたよって」
主人公 「あ、そう」
ネル子 「なんで当人の部長がクールに、あ、そう。とか言って流してるんですか、あれですか、一昔前のヤレヤレ系主人公リスペクトですか、そうなんですか!?」
主人公 「なんで怒ってるんだお前」
ネル子 「うぅ、そりゃムッとしますよ、この発表を盛り上げるためにわざわざ書道部いって勝訴って紙に書いてきたんですよ、ホラ」
紙を出すネル子
主人公 「な、なんかごめん」
ネル子 「あぁ、私の会心の勝訴が無駄に。あ!あともう一枚、祝結婚って書いてきたんでこれは部室の前に飾っておきましょ」
紙を破る主人公
ネル子 「ギャー無慈悲に紙を破らないでください。うぅ、でも何はともあれ目標達成です、部長大勝利さぁ私に向かってレディーゴーです!さぁ!」
軽い間
ネル子 「な、なんで抱きついてくれないんですかぁ。じゃあ、私から、部長にパイルダーオンです、ついでに夜のパイルダーオンもこの期にげっとー」
飛び掛るネル子
ネル子 「にゅー、久々アイアンクローです。痛いけどうれしいような、でもいたい!ぎゃーはぁあぁ、え、落ち着け?はい、素数でも数えてます1、3、5、7はい落ち着きました!へ、どうしたんですか部長・・・・・・真面目な顔して」
主人公 「・・・・・・」
ネル子 「・・・・・・な、なんですかじっと見て」
主人公 「・・・・・・ありがとうな、ネル子」
ネル子 「・・・・・・部長、今、ありがとうって言ってくれました?」
主人公 「あ、あぁ」
ネル子 「・・・・・私にですよね?」
主人公 「あ、あぁ、他に誰がいる」
ネル子 「・・・・・・私、実はずっと不安でした。部長のことが大好きで、押しかけて、彼女になって、私は毎日幸せで、でも、部長はどうだろうって、私は部長に何かしてあげられてるのかなって、いつも一人になると考えちゃうんです。でも、こうして部長のお役に立てて感謝されて・・・・・・」
主人公 「な、泣くなよネル子、そ、そんな大したことじゃないだろ」
ネル子 「・・・・・・私、わたし、部長の彼女でいてもいいですよね?あっ!」
涙目で見つめるネル子、イケメンに抱きしめる主人公
主人公 「うん、ネル子がいい」
ネル子 「え、私が・・・・・・いい・・・部長!部長!!」
主人公 「おい、そんなにぎゅーぎゅーするな」
ネル子 「いいえ、ぎゅーぎゅーします。今まで不安だった分部長を抱きしめます。ついでに涙も制服で拭いてやります。ん、ゴシゴシ」
主人公 「やめれ」
ネル子 「やめまーせん!ん、部長、部長、部長♪えへへー、もう完全に私ルートのクライマックスじゃないですかぁ」
主人公 「なんだよそれ」
ネル子 「ふふん、つまりー、これからこのあまあまな感じから本番シーンに突入するわけですよって、ニャー、危険を察知してアイアンクローで引き離そうとしないでください!あっ、でもいつもより優しい・・・・・・、まだエッチはダメですか?」
主人公 「・・・・・・まだ」
ネル子 「ふふっ、そうですか、部長がそう言うならそれを尊重します。私、部長の彼女ですから!でもぉ、代わりに、」
主人公 「何だよ」
ネル子 「代わりにキスして欲しいです!ネゼミの授業料です!」
主人公 「あ、授業料なら、はい」
格闘ゲームの祭典『闘演』のチケットを渡す部長
ネル子 「え、授業料なら用意してる?え、これは、格闘ゲームの祭典『闘演』のチケットじゃないですか!どうしてこれを!!」
主人公 「いやネル子が喜ぶかなぁと」
ネル子 「こ、こんなもの渡されたら喜ぶに決まってるじゃないですか、全国の格闘ゲーマーの血と汗と涙の結晶をこの目で見られるなんて!しかも、2枚あります、つ、つまりこれはデートのお誘い」
主人公 「デートするか?」
ネル子 「します、デートします!やりました、部長とデートです、こんなにうれしいことはありません!……でもダメです許しません。デートはうれしいですけどちゃんとキスしてください、カノジョとしてキスの権利を要求します!」
主人公 「・・・・・わかったよ」
ネル子 「えへへー、じゃあ部長からキスしてくださいね、ん(受け入れる動作)」
キスをする主人公
ネル子 「ん、ちゅ、んー」
ネル子 「・・・・・・キスされちゃいました・・・・・部長からキス・・・・・」
テレているが徐々に冷静さをとりもどすネル子
ネル子 「・・・・・・ふふっ歯、当たりましたよ。キス、下手ですね」
主人公 「し、しょうがないだろ」
ネル子 「しょうがないですねぇ、部長、キスっていうのはこうするんです。ん、ちゅ、ちゅ、ちゅむ」
ネル子から主人公にキス
ネル子 「覚えてくれました?勉強以外にもまだまだ部長にはネゼミの講義がいるみたいですから、これからゆっくり教えてあげますね」
ネル子 「じゃあ、さっそくキスの復習・・・・・ん、ちゅ、ちゅっ、ん、ちゅ……ふふっ、合格です。」