三日目記録開始・夜
;前シーンから数時間
「……俺が女になって3日目……今日は……今日は……もう、散々だった」
「今は……午後10時。その……前の記録が終わってからこいつとエッチして……その後、少し寝てたらしい」
「とにかく、今日の教訓は流されたら良くない……感情とか、こいつとか……とにかく、流されるのは良くない……本当、それを痛感した1日だった」
「こいつは……今は寝てる。人の身体を枕代わりに、気持ちよさそうな顔してるのには殺意を覚える……けど、ちょっと可愛いとか……思ってる自分に驚いてる」
「いっそ記憶が飛んでれば楽だったのに……全部、覚えてるし……その、自分が何考えてたとか、何言ったかとか……全部、覚えてる」
「……こいつの事が好きなのかどうか、まだ自信は持てない……でも……こいつの『女』にされるって思うと……凄く身体が震えて、正気で居られなくなる……それが嫌なら判りやすいけど、嫌って思わないのが……一番の原因だ」
「俺は……男だ。そのつもりだ……でも、たった3日でこんな事を考えてる……この先どうなるのか、少し……ううん、正直かなり不安だ」
「……でも、それもこいつのバカ丸出しの寝顔見てると……まぁ、平気かな? 良いかな? とか考えてる……つくづく、俺もバカみたいだ」
「……とにかく『ちょっとした』じゃ済まない心境の変化だけど……でも、昨日みたいにこいつ以外の奴にされるのを想像すると今でも怖いし、気持ち悪いから多分、まだ俺は男成分の方が多い……はずだ」
「……というわけで、今後もこの日記は続けていく……つもりだけど、日に日に記録に残せない事が起きすぎてる……ちょっとは自重しろ、この……っ」
「……変な寝顔……ふふ、バカだな、本当に……ん、ま……今日は服も買って貰ったし、我儘にも付き合って貰ったし……もうちょっとだけ……こいつが起きるまでは……このまま、付き合ってやろうと思う」
「……なぁ、もし……俺がお前の事を本当に好きだ、とか言ったら……お前はどうするんだ? お前は本当に俺の事、好きなのか……?」
「……は、はは、何言ってるんだろ、俺……たく、駄目だ。やっぱり不安、なのかな……ん、大丈夫、俺は俺だ」
「そうそう、別に女になったからって好きな物が変わった訳でも無いし、朝起きれるようになったわけでもないし、ちょっと間が抜けてるのもかわら……な……ぃ……」
「……お、まえ……いつから起きて……ていうか、またか! 朝と同じか、いつから起きてた、この野郎!!」
「うぁ、ぁ……そ、そこから……ていうか、ほとんど最初からじゃん……や、違う! 違うんだって! 今のはほら、思春期特有のセンチメンタルな感情が口走っただけで、んぅぅぅ……ん、ちゅぅ……ちゅぱ、ちゅるぅ……ん、ちゅるぅ……ちゅ、ちゅぅ……」
「ば、かぁ……ずっと傍に居るとか、やめろぉ……ぐらぐらするだろうがぁ……ぁ、んぁ……ん、ちゅるぅ……バカ、本当に……大馬鹿……ん、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……ちゅ、ちゅうるぅ……ん、ちゅるぅ……ちゅぱ、ちゅるぅ……ちゅ、くちゅ……ちゅ、ちゅるぅ……」
「ちゅぱ、ちゅぅ……知らないん、だからなぁ……いきなり男に戻ってお互い死にたくなったりするかもしれないんだから……それに本当に俺、お前にべったりになったらウザイんだからな……覚悟しやがれよ……バカ……ん、ちゅるぅ……ちゅぱ、ちゅるぅ……」
「うっさい、もう言わない……好きとか、恥ずかしいんだよ……言わせるな……あ、んぁぁあ……い、言わせる方法ならもう判ってるとか、お前、ちょ……や、だめだって……さっき、あんなにシたのに……ん、ちゅぱ……ちゅる、ちゅぅ……ちゅ、ちゅぅ……もう、本当に……バカ……ちゅ、ちゅるぅ……れろ、ちゅるぅ……ちゅぱ、くちゅ……んぁ、は……うん、好き……き、聞くなぁ、バカぁ……んぅ、ちゅぅ、ちゅるぅ……ん、ちゅるぅ……ちゅ、ちゅぅ……れろ、ちゅるぅ……ちゅ、ちゅぅ……ん、ちゅぅ」
;フェードアウト