エピローグ
;行為後、ラブホテルにて
「……もう、絶対あなたの命令に何て従わない。ええ、私が悪くても、もうやらない……今日で懲りたわ……甘い顔をしたら駄目ね」
「うるさい! あんな……あんな事をして……冷静に考えてみたら、どれだけ無茶な事してるのよ……一歩間違えれば警察のお世話になってるじゃない」
「……ええ、そうよ。ようやく……ようやく、そこまで考えられたわ。私も初めてあんな状況になって、冷静じゃなかったのね……だ、か、ら……もう、あんな事はさせるつもりはないわ」
「当たり前でしょう? あなた1人が警察に捕まって事情聴取を受けるならともかく、いくら命令して良いと言ったからって、私までそんな事には付き合えないわ」
「いくら姉弟、家族……何よりも恋人同士と言ってもね、限度という物があるの。それくらいは判るわね? ……本当に判ってる?」
「……そう。反省してるのね? これからはもうあんな事はしないと誓う? ……その言葉、違えないわね? ……そう……なら、良いわ。今回は許してあげる」
「……あっさり許したわよ、ええ。本当はもっと怒っていようと思ったんだけどね……でも、あなたの顔を見てたら毒気が抜けたわ。本当に申し訳なさそうにしてるんだもの……ただし、次は無いわよ?」
「……ふふ、良い返事ね。ええ、ちゃんと判ってくれたなら……もう良いわ。私の失敗……というか、知らなかったとはいえ他の男の人と遊びに行ったのが原因だものね……嫉妬してくれたの、少し……嬉しかったわ」
「……聞き返さないの……こういう時にそういうのは無粋よ……こういう時はね……黙ってキスをするの……ん、ちゅぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……ええ……あなたが一番好きに決まってるでしょう……? バカ、照れるから……顔、あまり見ないの……ん、ちゅるぅ……ちゅぱ、くちゅ……れろ、ちゅるぅ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……ちゅぱ、ちゅるぅ……れろ、ちゅぅ……んちゅ、ちゅぅ……くちゅ、ちゅぱ……ちゅ、ちゅぅ……んちゅ、ちゅぅ……」
;キス音でフェードアウト