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おはようございます、お姉さま

「……さま? おね……さま? お姉さまー」 「おはようございます、お姉さま。朝ですよー?  目覚まし時計も鳴りましたし、そろそろ起きては如何ですか?」 「えっ? あと5分だけ?」 「こんなにも清々しい朝ですのに……うーん……」 「……仕方ありませんね。ではあと5分だけ……」 「ふふっ、なーんて言うと思いました。だめですよー?  折角の朝食も冷めてしまいますからね」 「ほーらお姉さま、カーテンを開けたらこんなに気持ちの良い朝日がー……。  って、お姉さま? 朝日が眩しいって……起こしに来てるんですから、当然です!」 「はい? カピバラの等身大ぬいぐるみが無くなった?  ……お姉さま、寝ぼけてますね? そんなぬいぐるみ、持ってないじゃないですか」 「ぬいぐるみ抱っこしないと寝れないってお姉さま……2度寝する気満々です?」 「抱っこしたら眠気が覚めるって……お姉さま……本当ですか、それは……」 「……し、仕方ありませんね。カピバラではありませんが……ちょっとだけ……」 「お、お姉さま、これでよろし……あっ……はふぅっ………」 「朝からお姉さまに抱っこされて、私幸せ……」 「って、そうじゃなくてお姉さま、あの……  や、やわらかいって……そ、そこは胸ですから……」 「あっ……んっ……お、お姉さま……だめです……ってば……」 「お、お姉さま……絶対目、覚めてま……そんなに優しくされたら……」 「あっ……んっ……ちょ……お、お姉さま……はふっ……そ、そんな……んっ……」 「そこ……だめっ……おねえさ……まっ……」 「……はぁ……はぁ……も、もうお姉さまってば……」 「あ、朝からこんな幸せな気分に……じゃなくて! 起きてください?」 「……というか絶対起きてますよね? 口元、笑ってますよ?」 「えーっ? ちゅ、ちゅーですか……? チューしたら……起きるんですね……?」 「じゃあ……おはようのチューということで……ちょっとだけですよ?  チューをしたら……ちゃんと起きて下さい……?」 「では……どうぞ。……んーっ……」 「ちゅっ」 「本日もお姉さまの唇、とっても柔らかくておいしい……じゃなくて」 「は、はい。お姉さま、チューしましたよ。それでは起きま……ちょっ……」 「軽いちゅっちゅ(アドリブ)(10秒くらい)」 「はふっ……お姉さま……これでよろしいです……んっ!! ちょ……!!」 「くちゅくちゅ系キス」 「あっ……んんっ……お姉さま……私もう……」 「お・ね・え・さ・ま……すりすりすりー……ごろごろごろーっ……」 「って、違います!! お姉さま、ストップストップストーップ!!  い、いけませんっ!! これ以上は私……我慢が……」 「そうじゃなくて!! 時間が無いこともありませんけど!! 今日は平日ですよ!? 「……学校をお休みして一日中こうして居たいのは山々ですが……  それは……また……しっかりお休みの日に……」 「……まったく、お姉さまってば……朝食、冷めてしまいますよ?」 「ちゅっ」 「では、私、朝食の支度をしておきますので。  ごちそうさまでした、お姉さま、ふふっ」 「それと……ちゃんと服装は整えてからいらっしゃってくださいね。  私……朝から目のやり場に困ってしまいますので」 ベッドルームから朝食へ 「改めてお姉さま、おはようございます。  昨夜は……私が寝たあともお勉強なさっていたのですか?」 「全く……一声かけて下されば一緒に起きていますのに……」 「なるほど……小テストならば仕方ありませんが……お身体に障りますよ?  とりあえず、朝ごはんをしっかり召し上がって、今日も元気に参りましょうか」 「それでは……頂きます」 「はむっ……もぐもぐ……うん、本日も朝食の味付け、我ながら天晴れです」 「お姉さま、本日の朝食はいかがでしょうか?  本日は朝からちょっと豪華にオムレツに生クリームを使ってみたのですが」 「ふふっ、はい、ケチャップをどうぞ。  少々味付けが薄かったですね、反省反省」 「お姉さま……あまりケチャップをこってりかけると……  ま、まあ、好みですからね。美味しければ問題無いです」 「あ、あとこのパン、おいしいと評判だったので買ってきてみました。  スープは昨夜の残りの野菜を使ったものですが、味は悪くないと思います」 「あ、お姉さま、ちょっと動かないでください?」 「いえいえ、ちょっと間だけで構いませんので」 「……ケチャップ、くちびるについてますよ?」 「ふふっ、はい、取れました。あむっ……ぺろぺろ……」 「ふうっ、ごちそうさまです。  本日の朝食で一番のご馳走でした。私、とっても満足ですよ、ふふっ」 「それでは再び頂きましょうか。  このまま一日中お姉さまとのんびりしていたいのですが……」 「ふふっ、そうですね、本日も学校がありますからね」 「もぐもぐ……うん、このパンもなかなか美味しいですね。  おおっ、お姉さま、スープに浸すなんて、流石です」 「私もちょっとやってみましょう……ひたひた……」 「あっ……お、美味しいですね、こうすると。  お姉さま……さすがです。私の料理をさらに美味しく……」 「あむっ……もぐもぐ……ふふっ、お姉さまとお揃いですね。  本日もお姉さまと寝起きを共に出来て、私は幸せです」 「あっ、もしかしてお姉さま、照れちゃいました?  ふふっ、かわいらしいんですからー、もうっ」 「あらあら、お姉さま、お喋りしすぎると準備の時間が無くなってしまいますね。  もう少々手のほうも動かしてまいりましょうか」

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