Track 2

 おじさん。  おじさん。  おじ……寝てた? 起こしてゴメン。  寝てるのか死んでるのか分かりにくいね。  ちょっとそっちに寄って欲しいな。  おじさんの布団に入れてね。  さっき目が覚めておしっこに行ったらね……その間にね、お母さんが布団の真ん中に移動してたの。  お母さんの布団に戻れなくなっちゃったから、だから、おじさんのとこで寝かせてね。  ね、いいでしょ?  おじさん、汗掻いてるね。  夏だから掻くよね、汗。  ……私はあんまり汗掻かないんだ。  なんでかな?  雪の中に産み落とされて雪属性が付いたからかな。  ……おじさんは何属性かな。  葉っぱ属性かな。  葉っぱっていうより、根っこかも。  デリシャスごぼう。  んー……ごぼう……だいこん……丸太、ぐらいの太さかな。おじさんの脚。  これぐらい太いと……豪華な感じがする。  このままおじさんの脚、挟んでていい?  暑苦しいかな。  お母さんは嫌がるの。夏に脚絡ませると、汗でヌメって気持ち悪いって。  おじさんも嫌かな。  ……でも、嫌かどうか、試してみないと分からないから……今日だけ許してね。  朝まで挟んでたら、おじさんの脚、汗でビチョビチョになると思うけど……許してね。  こうやって寝たら……私の脚も……いつもお母さんの汗でビチョ濡れになってるの。  おねしょしたみたいな濡れ方だけど、ホントにおねしょしてもバレにくいから、安心かも。  ……おじさん、今日はおねしょしない?  子供の頃、週2でおねしょしてたんでしょ。  おばあちゃんが言ってた。よくおじさんがおばあちゃんの布団で漏らしたって。  今日はおじさんのちんちん、大丈夫かな。寝る前におしっこ行かなくて大丈夫かな。  ついてってあげよっか、おしっこ。  ……へぇ。もう漏らしてないんだ。偉いね。  じゃあ、私がここでおねしょしたら、おじさんが漏らしたことにしていい?  おねしょジョボジョボおじさん。  いっぱい出せるように、頑張るね。  ……布団汚しちゃったら、おじいちゃんとおばあちゃん、困るかな。  お客さん用の布団だもんね。  布団が濡れないように、出すときは全部おじさんに浸み込ませるね。  これぐらいギュってくっついたら、おじさんが全部吸い取ってくれるかな。  もっとかな。  おじさんの脚、毛むくじゃらだね。  ジャングルかな。  汗でしっとりしてるから、熱帯雨林かな。  脚くっつけてスリスリしてたら、おじさんの毛が私から生えてるみたいな感じになってきた。  脚のムダ毛って、いつ生えてくるのかな。  ふわぁ~あ……。  おじさんのムダ毛、一本ずつ抜きながら寝ていい?  ダメ?  おじさんの脚、スベスベだったらどんな感じなのかな。  モジャモジャのままでも気持ちいいけど、抜いたらもっと気持ちよくなるかも。  抜いてあげるね、今度……。  ……おじさん、いつまでおばあちゃん家に居るの?  うちはね、明後日帰るんだって。明後日の朝イチで帰る。  サチカさんとユウちゃんは明日帰るって言ってたけど……。  おじさん、明日はまだ帰らない?  じゃあ……明日も遊ぼうね。  ふわぁ……。  明日は四時起きね……。  ……起きれないの?  じゃあねぇ……私が四時に起こすから、一回で起きてくれたら……おはようのチュー、してあげる……。  一回で起きなかったら、二回目からは腹パンで起こすね……。  ちゃんと起きるまで、10秒ごとに殴るね……。  ふわぁ~ぁ……。  ……おじさん、もう寝る?  うん……また明日……。  ……あ、そうだ……寝る前に、おじさんのムダ毛を……一本ずつ……抜くんだった……。  ……ダメなの?  そうだったね……そうだった。  じゃあ……一緒に……ソロモン72柱、数えよ……。  アモンが一匹……ベリアルが一匹……クロケルが一匹……ダンタリオンが一匹……エリ……すぅ……すぅ……すぅ……。  おじさん……むにゃ……んぅ……ん……。  すぅ……すぅ……すぅ……。