①部屋に二人きり~秘め事の暴露
【ひかる】
お、おじゃま、しま~す……
…うわぁ…っ、ここが、おにぃさんのお部屋…なんですねっ
ボクね、初めて男の人の部屋に入っちゃいました……
ちょっと…、ドキドキ、してます…っ
え、と……は、はい、失礼、しますね……
ん…ふぅ…っ、座ったら、少し落ち着きました…♪
あ、飲み物とか、気を使わなくていいですっ
そういうの、逆に落ち着かないので……
…え、えへへ…っ、あ、あの……っ
今日は、誘ってくれて嬉しかった、です……
男の人に、おうちに呼ばれるなんて、初めてで……
それに…それが、おにぃさん、だから……
なおさら嬉しいんです……
えへへっ、ご、ごめんなさい…こんなことしか、言えなくて……
ボク…ちょっと、変わってるみたいで……
クラスでも、家でも…浮いちゃってるんです……
居場所、見つからなくて……
そしたら、おにぃさんが声かけてくれたじゃないですか?
うれしくて、嬉しくて……
あの時、あの場所に立っててよかったな~って……
一緒にいると、とっても楽しいし……
なんか、不思議…ですね……
…ふぅ…っ、緊張してるせいか、自分でもなに喋ってるのか……
気の利いた話ができなくて、ごめんなさい……
えと……あっ、そのマンガって……
わぁっ! これ、わたしも好きなんですよ!
あはっ♪ 嬉しいなぁ…こういうところで、共通の趣味が見つけられると…
…ぁ…っ、ご、ごめん、なさいっ!
い、いつのまにか、こんなに…ちかくに…っ
え、っと……ぁ、ん…っ……ちゅっ…、ちゅく、…っ…
は、ぁ…っ…ふぁーすと、きす……奪われ、ちゃいました…っ
でも、おにぃさんだから……いいです……
もっと…、気持ち、ぶつけて…ください…っ
ん、ぁ、ぁ…っ…ちゅぷ…っ、くちゅ、ちゅ…んっ、や…っ?
んぢゅ、るぢゅ、るぅ…っ…ふ…っ…ぢゅぷっ、ぢゅむ、んん…っ
っ…ぷぁ…っ!
し、舌入れるなんて…聞いて、ないです…んっ…
でも…っ…きもち、よかった…っ
気持ち、たくさん……舌から、伝わってきたから……
ね……もう一回、して…?
おにぃさんの気持ち、唾液に乗せて…ボクに、ください…っ
はむ、んぅ…っ♪
んぢゅ、るぢゅぅ…っ、ぐっちゅ、ぢゅるるっ、ぢゅくっ、ぢゅっく♪
んむぁ…♪ おにぃ、ひゃん…っ、もっろ…っ、もっろおぉっ!
ぢゅっ、ぢゅぷぷっ…! はっぁ…っ、くちゅぢゅぷっ、ぢゅるぅっ♪
くちゅ、ぢゅぷ、ぐちっ、ぐちっぃ…っ、るぢゅっ、ぐぢゅぷっ♪
んはあぁ…っ、しゅご、ぉぉ…っ♪
んっん……あっ、さわっひゃ、らめ、ぇぇっ!
わた、ひぃ…っ、おっぱい、ぜんぜん、ない…からぁ…っ
あっ、んぷぁ…っ♪ くちゅっ、るちゅぷっ♪
はひ、んっ♪ し、下のほうは、もっとらめ、れすぅ…っ!
あっ、んんっ! や、ぁぁっ…っ!
んぁっ、そこ、は…っ…ぁ……気づいちゃい、ました……?
んもぅ…だからダメって、言ったのに…っ
…やっぱり、そういう反応、するんですね…
お願い、引かないで…ください……
さっきまで、あんなに情熱的に求めてきてくれてたじゃないですか…ボクを……
ほら、見て……本当のボクを……
目を逸らさないで、ちゃんと…見てください……
ふふっ、ビックリしちゃいました?
やっぱり見えないですか? チンチンがついてるようには……
ごめんなさい、ウソついて……
気持ち悪いですよね? パンティまで履いちゃって……
ボク…女装が、趣味なんです……
かわいい女の子の服とか、すごく好きで……
別に、最初っからこうだったわけじゃなくて……
文化祭のときにね、初めて女装させられて……
それがなぜか、すっごい好評だったんです……
周りから、「かわいい」とか、「女装似合う」ってたくさん言われて……
その時にね、なんかこう、ふわーっと宙に浮くような…
とっても不思議な気持ちを知ったんです…
他のことでどんなに褒められても、こんな気持ちにはならなかった…
それで思ったんです…「これが本当の自分なんじゃないか」って…
でも、ボクは男の子……
ずっとそう言われて育ってきて、その証もちゃんとついてる……
だんだんと、なにがなんだかわからなくなって……
そんな時、校舎裏に呼び出されて、男子に告白されたんです……
その時は断ったんですけど……
気持ち悪いっていうよりか、嬉しいって気持ちがあって……
でも、男同士とか聞いたことないし、ヘンだと思ってて……
そのあと、今度は女子に呼び出されて、告白されて……
普通はそっちのほうが嬉しいはずなのに……
心が動いたのは、男子からの告白のほうで……
でもそれって、ヘンなんですよね?
自分は、男の子なのか、女の子なのか……
迷う必要すらないはずなのに、迷っていって……
いま、自分を見失ってるんです……
こんなものがついてるんだから、答えは出てるのに……
……えへへっ、ごめんなさい……
一方的にこんな話されて、迷惑…ですよね?
おにぃさんは、ボクを女の子だと思ったから、声をかけてくれて……
それは、わかってたんだけど……
とっても優しかったから、言えなかった……
ホイホイこんなとこまでついてきちゃって……
わかって、たのに…っ
こうなるって、わかって…たのに…っ
…ぅ…うぅ…っ……
でも…あきらめたく、ない…っ、だって…好きに、なっちゃったから…っ!
この恋だけは…たとえ、男同士だとしても…っ
ここで引いたら、絶対に…あとで後悔するから…っ
がんばらせて、ください…!
それでダメだったら…捨てて…ください……
…無茶言ってるのは、わかってます……
おにぃさんが、そういうのに抵抗がありそうなことも……
でもお願い…ボクにチャンスを、ください……
今ある気持ちを全部乗せて…おにぃさんを、愛します……
ボクの心に、触れてください……
ボクの想いが、うまく伝わるように…せいいっぱい、頑張りますから…!