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お兄さ~ん、お兄さ~ん?
ほ~ら、こっちに来て?
こっちよ、こっち……私の声が聞こえるでしょう?
こっちに来て、私と気持ちいいことをしましょう?
ほ~ら、こっちよ?
こっち……こっち……私の声に導かれて、こっちにいらっしゃい。
ここに来たら、気持ち良くなれるわ。
ここに来たら、ゆ~っくりと眠れるわ……気持ち良くて、ゆっくりとした眠りに。
ほ~ら、こっちよ?
こっち……近付いてきたのがわかるでしょう?
ほんのりと、甘~い香りがしてきたでしょう?
それは、私の香り。
私の、花の香り……甘~い甘~い、花の蜜。
私から漂う、あったかい蜜の香りよ?
ほら、ゆっくりと歩いてきて?
目を閉じて、ここに来て?
体を休めに、ここに来て?
気持ち良くなる為に、ここに来て?
ゆ~っくりとね。
ゆっくりと、眠るためにここに来て?
こっちよ……こっちよ……ほ~ら、こっちよ。
私の声に誘われて来て?
私の誘惑に導かれて来て?
甘い甘い蜜の香りに誘われて、ここに来て。
は~い。
いらっしゃい、お兄さん♪
迷わずに来られたわね。
良かったわ。
嬉しいわ。
よく来てくれたわね。
歓迎するわ。
ありがとうお兄さん。
さぁ、まずはリラックスしましょうね。
体の力を抜いて、心の力も抜いて、私の声を聞いて、私の声だけを聞いて、ゆっくりとね、ゆったりとね、気持ち良~く、気持ち良~くなっていきましょう……気持ち良く、してあげる。
お兄さんは、目を閉じたままでいてね?
私の言うことだけを聞いていれば、すぐに気持ち良くなるからね?
私の声だけを聞いていれば、とってもとっても気持ち良くなるからね?
さぁ、まずは深呼吸をしましょう。
体を落ち着けるために、心を落ち着けるために、ゆっくりと、深く、フンワリとした呼吸をしましょう……深呼吸をしましょう。
ゆっくりと。
吸って……吸って――吐いて……吐いて――吸って……吸って――吐いて……吐いて――
自分のペースでね、ゆ~っくりと深呼吸するの。
落ち着くように、落ち着くように……。
静まるように、静まるように……ゆ~ったりと、ゆ~っくりと、深呼吸を続けてね?
吸って……吸って――吐いて……吐いて――吸って……吸って――吐いて……吐いて――。
フンワリとしてきたでしょう?
ユラユラとしてきたでしょう?
この辺りには、甘い甘い花の香りが漂っているの……お兄さんをゆっくりと休ませてあげるための、甘~い蜜の香りが。
花の香りが、お兄さんにも染み込んでいくわ……蜜の香りが、お兄さんにも満たされていくわ……甘い香りは、嬉しい香り。
甘い香りは、心地良い香り。
甘い甘~い、花のベッドで。
お兄さんは安らかな気持ちになっていく……フワフワした花のベッドで、お兄さんは心地良くなっていく……私の花が、お兄さんを喜ばせてあげるの。
気持ち良くしてあげるのよ?
ここは、花びらのベッド。
お兄さんを優しく包み込む、甘い甘~い花びらのベッド。
甘い香りが、フンワリとした感触が、お兄さんを安らかにしていくわ……心地良~くしていくわ。
さぁ、顔の力を抜いて……目元の力を抜いて……口の力を抜いて……ゆったりとして……肩の力を抜いて……腕の力を抜いて……手の、指先の力も抜いていきましょうね……右も、左も。
お兄さんの体はどんどん動かなくなっていく……動かなくてもいい状態になっていくわ……私が気持ち良くしてあげるからよ?
私がお兄さんのすべてを気持ち良くしてあげるからよ?
さぁ、お腹の張りを緩めて、力を抜いて……股間の力を抜いて……太ももの力を抜いて……足先の力を抜きましょう……右足も、左足も……どんどん動かなくなっていくわ、どんどん。
お兄さんの体は、私が見守っていてあげる……お兄さんの心は、私が見守っていてあげる。
だから安心して、体を休めて?
すべて私に任せて、心も休めて?
私に、包まれていって?
甘い甘~い、私の中で……フンワリと心地良い、私の中で……お兄さんは、とっても気持ち良くなる。
これまでに感じたことのないような、快楽に包まれていく……快楽に、快楽にね♪
そう、快楽……ただ気持ちいいだけじゃない、性的に気持ちいいこと。
お兄さんの、男性の部分を中心にした気持ち良さ……性の快楽……性の悦び……これまでに感じたことないような。
人間の女性には、決して与えてもらえないような快楽……夢のような快楽を、お兄さんにあげる。
そう、そのために、お兄さんを呼んだのよ?
ここに来てもらったのよ……嬉しい?
気持ち良くしてもらえるってわかって、嬉しい?
喜んでもらえる?
そう、喜んでもらえるなら、私も嬉しいわ……あぁ、いいのよ?
お兄さんはそのまま、ゆったりとしていてね。
ゆ~っくりとしていてね……全部私がしてあげる。
お兄さんの全部を、私が気持ち良くしてあげる……お兄さんは、このまま目を閉じていてくれればいいのよ……休んでいていいのよ。
私の花のベッドで、お兄さんを気持ち良くしてあげる……私の花の蜜で、お兄さんを快感で満たしてあげる……私は、アルラウネ……お兄さんの快感を私自身の糧にする、花の精霊よ♪