Track 6

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お兄さん……お兄さん? 私の声が聞こえるでしょう? そう、お兄さんはまだ、私の上げた快楽の中にいる。 ずっとずっと、そこにいたい。 ずっとずっと、そこにいていい……だけど。 もうそろそろ、起きなくちゃいけないみたいよ? そうね、とっても残念。 だけどいいの。 お兄さんとはまたすぐ会えるわ。 えぇ、お兄さんが望んでさえくれれば、すぐにでも……ね♪ だから、今はもう起きましょうか。 さぁ、私の声を聞いて? お兄さんを目覚めさせる、私の声を聞いて? 私の声に従って、体と、心を目覚めさせていくのよ……まずは、呼吸から。 少しずつ、少しずつ、息をたくさん吸い込んでいく……少しずつ、少しずつ、息をたくさん吐いていく……意識して吸うのよ? たくさんたくさん吸って……意識して吐いてちょうだい。 たくさんたくさん吐いて……頭に、体に、空気をたくさん送り込む、送り込む……いいわよ。 それじゃ、呼吸はお兄さんのしやすいようにね。 次は、体を動かしていくわよ? まずは、手。 手の指を意識して? 人差し指、中指、薬指、小指、そして親指……ぜ~んぶ動くわよね? だったら、まずはピアノでも弾くように、指を動かしましょう。 指を上下に動かして、動かして。 最初はゆっくり、指を意識して、そして次第に早く、早く……強く、強く……指をモゾモゾと、ユラユラと、フラフラと、ヒクヒクと……早く、早く……強く、強く……そして、握るっ。 指先だけじゃなくて、手の全部を使って握るのよ。 きゅっきゅ、きゅっきゅ……きゅっきゅ、きゅっきゅ……きゅーっ、きゅーっ……きゅーっ、きゅーっ……腕に力が入ってきたわね? その力が、肩に伝わって、胸に伝わって、お腹に伝わっていく……吸い込んだ空気と混じり合った力が、股間に、太ももに、そして足先にまで伝わっていく……全身に力がみなぎるのよ。 さぁ、お兄さん。 そろそろ目覚めましょうか。 お兄さんの体は、もう力を蓄えてるわ。 後は起き上がろうとする意思だけ。 目覚めようとする、お兄さんの意思……え、起きたくないの? ふふっ、駄目なお兄さん♪ だけど、もう起きなくちゃね。 ほら、駄々をこねないの。 無理矢理にでも起こしちゃうわよ? ほーら、あと五つ数えたら、体が勝手に起き上がっちゃうわ。 それが一番気持ちいい目覚め方なの。 だからお兄さんは、私の声に従っていればいいのよ? それじゃいくわよ? ご~ぉ……ふふっ、もう駄々をこねても駄目だってば。 聞きなさい。 よ~ん……手の先に、足の先に、お兄さん自身後からがみなぎって行くのがわかるでしょ? さ~ん……吸い込んだ空気が全身に巡って、頭を、そして心をスッキリとさせていくわ。 に~ぃ……さぁ、お腹にぐっと力を入れて? 起き上がる準備を整えましょう……ぐーーっ い~ち……息を吸って、吸って、起き上がるための最後の力をもらって……行くわよ~!? ゼ~ロ! はい、起きたーっ! お兄さんの体も、心も、いま完全に目覚めたわ。 おはよう、とっても清々しいわね。 私も楽しかったわ……きっとまた、遊びに来てね? お、兄、さん♪

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