01
ん、んん?
あっふ、んん、あ、あら、バトラー?
はふ~、んぅん、こ、こんな時間にどうかしましたか?
え、お誕生日?
あぁそうですね、今日は私の……。
そういえば今夜は、お父様がバースデーパーティーを催してくれると。
まさか、こんな時間からもう準備を始めるのですか?
いくら多くの方々にご参加いただくとは言え。
そうではなく?
……はい、私ももう子供とは呼べない年齢になってしまいましたね。
ですけど、いつまでも体は弱いまま。
病気にも弱いですし、心もまだまだ大人になりきれないまま。
ふふっ、そうですね。
こんな私では、良い殿方の元へ嫁ぐなど夢のまた夢。
まだ先の長い話かと……え?
そ、そうですね。
体の方はもう、女性と呼べるようになってはいます。
けれどお母様のように立派な女性になるには、もっと健康にならないといけませんね。
はい、そうですね。
今日の誕生日を機に、私ももう少し日を浴びる時間を増やしませんと。
じょ、乗馬ですか?
いきなりは難しいですけど、追々できればと思います。
ふふふ、まずは庭園を一周回れるくらいには……はい?
夜の体力、と言うと?
なんですか?
だ、男女の営み!?
えっと、あの、バトラー?
いきなり何を言い出すんですか。
確かに今まさに深夜ではありますけど、夜更けだからと言ってそのような……えっと、あの~。
うぅ。
それはまぁ……男女の営みというものも、それとなくはわかっています。
私とて、嫁げば跡取りを産むことになりますから。
今はまだこのような貧弱な体ですが、う、うぅ。
ごくん……いつかは、お母様のように、なれればとは、思っています、うぅ。
あぁもう。
なんですかバトラー。
そんな恥ずかしいコトを言わせるために、このような時間に!?
それは、私だって恥ずかしいですよ。
バトラーとは言え、あなたは男性ですから。
こうした話はメイドや家庭教師と……え?
女性では無理なこと、ですか?
それはいったい。
嫁ぎ先で恥をかかないようにするために?
そ、そういう知識も必要なのかもしれませんが、今の私にはまだ……えっ。
早くないですか?
ですけど、まだその様な予定は……。
あぁ、確かに今日のパーティーで、誰か良い人が紹介される可能性もありますよね。
ですけど、出会ってすぐに結婚などという……あ、あり得ない話ではありませんけど、うぅ。
そうですよね。
あなたもわざわざこんな時間に来てくれたのですから。
夜の営みと言うからには、実際夜に教わるのが良いのでしょうね。
うぅ、それはわかりましたけど、あの。
それで、私は何をすれば?
え、えぇ、もちろんバトラーが教師としても優秀なのはわかっていますから、教えには従いますけど。
男女の営みについて、男性から教わるのは。
うぅ、やはり戸惑いを隠しきれません。
は、恥ずかしいと言うことですっ。
私にだって、羞恥心はありますから。
……あ!
と、ところで、このことはお父様やお母様は……。
そうですよね。
それは、ご存じに決まっていますよね。
それならいいんです。
い、いいえっ。
恥ずかしいことをわざわざ報告したりしませんっ。
え、えっと、恥ずかしいこと、なんですよね?
うぅ……わ、わかりました。
それでは、まず何を?
あぁ、服ですか。
脱ぐんですね?
あの、本当に?
今ここで?
あ、あなたの目の前で?
それは、そうなんですけど。
夫相手に恥ずかしがることはできないでしょうけど、あなたに肌を見せるのは……うぅ、わかりました。
この羞恥心をなくさなければならないんですね。
うぅ、ん、んん、んはぁ。
はぁ、はぁはぁ、あふぅ、うう……ん、んしょっと。
うぅ、あ、あの、あまりじっと見られていては恥ずかしいです。
あぁ、そ、そうなんですけど~っ……ぅう、んん。
んあぁ、視線が刺さってくるよう……見られることが、こんなにも辛いことだなんて。
んん、んはぁ、はぁはぁ、はぁはぁ、はふっ、んん、んはぁ~、は~、は~……ごくん。
こ、これでいいですか?
……え!?
て、手をどける。
うぅ、でも、あの、私の胸など見ても、さして楽しいとは思えませんけど。
大きさは関係ないんですか?
ふ、ふ~ん。
でもあの、本当に小さいので、笑わないでくださいね?
ん、んん、んはぁ、はぁはぁ、あふぅ、うう……えぇ!?
こ、股間も!?
うぅ、股間……お股も、見せる。
見せてしまう。
あぁ、はぁ、はぁはぁ、あっふ、ふはぁ~。
はぁ、はぁはぁ、はぁう、うぅ、んん……毛?
あぁ、陰毛ですか。
すみません、まだほとんど生えていなくて……す、すみません。
こんな状態で大人だなんて、思い上がりですよね。
しっかりと年を重ねた大人の女性はアンダーヘアーもフサフサとしていて、とても美しいですから。
私なんてまだまだです。
ですから、その……まだ、夜の営みについての教育をしていただくのは早いのではと。
い、いえ!
バトラーが不足だなんて思っていません!
あなたはとても素晴らしい執事です。
幼い頃から私を見てくださっているあなただから、両親も教育係にふさわしいと思ったのでしょう。
ですから私は……うぅ、あなたのご指導を受けたいと、お、思います……。
んん、ごくん。
んん、んはぁ、はぁはぁ、はぁ、はぁはぁ……あうぅ、で、でも、恥ずかしいです。
視線が刺さって、胸の高鳴りが凄いことに、うぅん、んん、んはぁ、はぁう。
あ、あの、あまり近づかれると……えぇ!?
そ、それはそうですけどっ。
うぅ、夫婦は触れ合わなければならない。
そうなんですけど、うぅ~、恥ずかしい。
はぁはぁ、あぁん。
バトラーの息が、はぁはぁ、かかります。
あぁん、く、くすぐったい。
あぁ、はぁはぁ、胸に、息がっ、はぁ、はぁはぁ。
ひゃっふ、んふん!
ふ、吹きかけないでくださいっ。
隠しては駄目、ですか?
あぁん、そんな。
そんなに目の前で乳房を、乳首を見られるなんて。
んん、んはぁ、はぁはぁ、息がかかるほどの距離で、この貧しい乳房を見られて。
あぁ、はぁはぁ、はぁはぁ、あっふ、うぅ……あの、バトラー?
さすがに、股間まで見られるのは……で、ですけどっ、あなたは夫ではないでしょう?
教育、ですけど~っ。
うぅ、わかりました。
はぁはぁ、はぁはぁ、はぁ、あふん。
こ、これで、いいですか?
もっと?
あぁ、もっと股を開いて、あぁ、はぁはぁ、股間を丸出しにするなんてぇ。
うぅ、はぁはぁ、はぁはぁ、こんな恥ずかしい思いをしたのは、生まれて初めてです。
お母様にだって、お股は見せたことがないですのに……あ、赤ん坊の頃は別でしょう?
物心ついてからは……んひゃっ!?
あっ、ちょっと!
さ、さわるなんて聞いてなっ、はぁん!
聞いてないですぅ、うぅん、んぁん、あぁん!
はぁ、はぁはぁ、あっふぅ。
だ、駄目っ、そんなところをさわるだなんて、あぁ、いけないことです。
ふ、不潔ですから、あぁ、はぁはぁ、それに、恥ずかしくておかしくなりそう!
バトラー、あぁあ。
はぁはぁ、はぁはぁ、あ、当たり前でしょう!?
お母様にだって見せたこともないのに、はぁはぁ、他の誰かに見せたり、さ、さわられたりだなんて、あるはずがありませんっ。
はぁ、はぁはぁ、あなたが初めてです。
私の女性の部分を見たのは、バトラーが最初の人です。
あぁ、はぁはぁ、こんなにさわって、あぁ、ジロジロ見られるなんて初めてぇ。
あぁあ、あぁ、はぁ、はぁはぁ、あっふ、んはぁ~。
はぁはぁ、はぁはぁ……んひゃっ、はふん!
ちょっ、なんですか?
今、体がビリッとして……あん、あぁん、ひゃふん!
んっ、んうっ、んん、んっく、くふう!
ふーっ、ふーっ、んん、んっく、はふぅ……ふぅふぅ、ふはぁ、はぁはぁ、あぁ。
だ、駄目です。
見るだけでも恥ずかしいのに、あぁ。
さ、さわるだなんて。
私の大切なところなんです。
女性として大切な、あぁ、恥ずかしいところなんですぅ、うぅん。
んん、ん、んはぁ、はぁはぁ、ひゃっ、はぁん、あぁん!
え、えぇ!?
おかしな声ってなんですか?
今?
あ、喘ぎ?
はぁはぁ、そ、そうですね。
なんでしょう。
なんでこんなに息が切れてるのか、はぁはぁ、私にもわからなくて。
恥ずかしさでドキドキしすぎて、息まであがってしまってるんでしょうか。
はぁはぁ、すみません。
そういえば、頭もクラクラしてきて……ひゃん!
あんっ、あぁん、んん!
駄目、あぁ、バトラー。
そこは駄目っ、あぁん、あん、あん、んん!
そこ、ビリってするんです。
はぁはぁ、体が勝手に、んん、跳ね上がってしまって、はぁはぁ、ひゃあん。
あぁ、はぁ、はぁはぁ、あぁん。
んん、んはぁ、はぁはぁ、あぁ、バトラー。
そ、それなんですか?
なんで私の体、こんなにビクビクしてっ、あぁ、跳ねてぇ、あぁん、あう。
ううっ、んぅん。
んっふー。
ふーっ、ふーっ、んんっふ、くふう!
嫌、あぁ、駄目。
バトラー、私、おかしくなりそう。
体中、何かおかしな感じになって、あぁ、なって!
何かいけないことになりそうっ、はぁはぁ、お願い。
あぁ、お願いですから、もう勘弁してください。
私の体、これ以上おかしくしないでくださぁい、あぁ、んっはぁあああ!
ひあっ、あぁっ、ひゃっふぅううう……っくう!
んん、んぅん、んっく、ううっく、くふぅ!
ふーっ、ふーっ、んん、んっふー、ふはぁ、はぁはぁ、あぁ、わ、私ぃ、あぁ。
はぁはぁ、な、なんですか?
この脱力感、はぁはぁ、疲労感はいったい、はぁはぁ、何が起きたんでしょうか。
バトラー?
私の体に何をしたんですか?
あぁ、はぁはぁ。
やはり、私には、まだ、はぁはぁ、早いのかもしれません。
すみません、私、あぁ、私ではまだ、あぁん……
んはぁ、はぁ~、ふは~。
あぁん、んん、んふ~、す~、す~、す~……んふ~、す~、ふ~、す~、んん、んふ~、す~、す~、んんぅ~……。