プロローグ
Six Senses
喪服の義理姉との秘め事
初めまして。
深雪と申します。
35才。
人妻です。
結婚5年目。
優しい夫に不満はないけれど、潔癖すぎる夫とは、結婚してすぐセックスレス。
私に女として魅力が無いのかと、落ち込むこともあります。
今日は、夫の実家へ法事に来ております。
今年は、夫の父、お義父様が持病の腰痛を悪化されたとかで、長男でもある夫が、
お義父様に代わって法事を切り盛りしています。
当然、妻である私も、お客様の応対に追われて、大忙し。
お茶やお酒、お食事の用意。
本当に大変です。
・・・あ。
まただわ・・・。
そう、視線を感じて振り返ると、そこには、必ず義理の弟である
シンジさんの姿があるんです。
いやだわ、私ったら。
シンジさんは、夫の弟なのよ。
私にとっても、義理とは言え、弟になるのよ。
何を、何を考えているの。
いやだわ、私ったら・・・。
そんなの考えすぎよ。
そうよ、そうに決まってるわ。