解除
あなたは今…
ふわふわした、心地いい空間の中を、ただよっている。
それは、とても心地よくて…
暖かくて…
安心できる空間。
出来れば…
ずっと、そこにいたいくらい。
でも…
そういうわけにも、いかないの。
ほら…
徐々に、徐々に…
現実の世界が、近づいてくる。
周囲の雑音が、耳に入ってくる。
まぶたの向こうに、明るい朝の光を感じる。
空気に、様々な匂いが交じる。
色々な刺激が、あなたの意識を、起こしにかかってくる。
さざ波に揺られるように…
意識が、徐々に、戻ってくる。
だんだんと、意識が、はっきりしてくる。
深い、深い、催眠の世界から…
現実の世界に、意識が、戻ってくる。
…まだ、はっきり目が覚めないかしら?
じゃあ…
カウント、してあげる。
0になると、意識が、はっきりして…
気持ちいい目覚めを、迎えることが出来るわ。
5…
4…
3…
2…
1…
0!
はい、目を開けて。
ずいぶん、ねぼすけさんね…
目は、覚めたかしら?
昨日は、ごちそうさま。
どうかしら?
体の調子は。
昨日までより、すっきりとして…
調子、いいんじゃない?
ふふっ、良かった。
それじゃ、私はもう行くわね。
また、遊びに来てあげるから…
その時まで、ちゃんと…貯めておくのよ?
何を、って…分かってるくせに。
それじゃ、またね。
ばいばい。(チュッ)