Track 1

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誘導パート

ヒトって面白いよね それが何であるかわからなくても 楽しければ 気持ちよければ それを簡単に受け入れちゃう たとえ、本来は苦手なものでも それが「気持ちいい」って感じた途端、受け入れる準備が出来ちゃう ふふっ キミは、何が苦手で、何が好きなのかな? ……あぁ、こんばんは はじめまして、かな? もしかしたら 夢のなかで、いつか会ったことがあるかもしれないけど ボクはキミの事を覚えてないし…きっとキミもそうだろうね ふふっ だから、『はじめまして』 ボクの名前はプーカ 人の夢に入っていたずらするのが大好きな、ただの夢魔だよ。 名前の意味は…『悪魔』だけどね。 今日は、キミに気持ちいい夢を見せてあげようと思って、ここに来たんだ。 毎日真面目に生きてるキミへの、ご褒美みたいなものかな。 ふふっ… きっと、とっても気持ちいいよ。 キミがついつい受け入れたくなるくらいには、ね。 あ、でもその前に。 少し気になることがあるんだけど、いい? キミはどういう時、気持ちいい、心地いい、って思うのかな? ボクが知る限り、殆どの人は『お風呂』って答えてくれたけど、キミもそう? 一部のエッチな人は、そのまま『セックスしてる時』なんてセクハラをしてきたけど… もしかしたらキミもそっち側かな? ふふっ どっちも、とっても気持ちいいよね。 でも…ボクのオススメは、やっぱりお風呂かなぁ。 広い湯船 暖かいお湯 綺麗にヨゴレを洗い流した後、じっくりとあたたまるの。 一日の最後に、心の疲れも、体の疲れも、洗い流して… あたたかーいお湯に、癒される。 その日一日を締めくくる、ちいさなご褒美。 それが、お風呂だと思うんだ。 ふふっ、わかるかな? ね、思い出してみてよ。 タオルでゴシゴシ、体を洗って、たっぷりとお湯をすくって、ざばー、って泡を流して。 少しかかり湯をして、足の先から、ゆっくりと湯船に入るの。 …ボクで想像してない?大丈夫?(いたずらっぽく) あくまでもイメージするのは、キミの入浴。 キミが入浴するときの感覚を思い出すんだよ。 ゆぅっくり、湯船に浸かるところ。 足の先から、ふくらはぎ 膝…ふともも…おしり。 おへそ…みぞおち…胸。 肩まで、ゆっくり浸かっていく。 ほら、イメージしてごらん。 あたたかいお湯に包まれて、ぽかぽか、ぽかぽか。 気持ちいいね。 ほうっと、息をつく。 目を閉じて、お湯の中で少し伸びをする。 疲れがお湯に溶け出していくみたい。 足の先から、じーんわり。 体が、あたためられていく。 指先から、じーんわり。 体が、あたためられていく。 お肌から始まって… 肉に、骨に、関節にまで、暖かさが染みこんでいく。 力を抜くと…ほら。 より強く、より早く、暖かさが浸透してくる。 疲れが、溶け出していく。 ぽかぽか、ぽかぽか、あたたまる。 浮力に包まれて、ふわふわ、ふわふわ。 体が、楽になる。 体が温まると…ほら。 心もぽかぽかしてくるね。 体が、ふわふわ、楽になると…ほら。 心も、ふわふわ、楽になるね。 湯船に浸かりながら、ゆっくり深呼吸。 大きく吸って… 大きく吐き出す。 それだけで、心も、体も、楽になっていく。 大きく、吸って… 大きく、吐き出す。 疲れが、すぅっと、抜けていく。 指先から、手足があたたまる。 ぽかぽか温まって、疲れが抜けていく。 腰、おなか 背中、胸 ぽかぽか、ぽかぽか、あたたまる。 首まで、ぽかぽか。 体の芯まで、あたたまる。 体の芯から、疲れが抜ける。 お風呂って、本当に気持ちいいよね。 でもね 世の中には、もっと気持ちいいお風呂があるんだよ。 今思い浮かべた、いつものお風呂も、とっても気持ちいいけれど… 例えば、ほら。 入浴剤を使ったお風呂、とか。 よく売ってるでしょ?温泉の素、とか。 ああいうのも、とっても気持ちいいよね。 疲れを癒すための、ちょっとした贅沢。 自分への、ささやかなご褒美。 薔薇の香りや、柑橘系の香り。 しゅわしゅわした、炭酸風呂。 ぷくぷく楽しい、泡風呂。 色んなお風呂があるけど… 中でも、ボクがオススメするお風呂は、泥風呂かな。 もっとも、これは入浴剤じゃ、ちょっと体験できないけど。 あ、その前に、泥風呂って知ってる? その名の通り、泥を混ぜたお風呂なんだけど。 とってもにゅるにゅるで、とってもあったかくて、とっても、気持ちいいんだぁ。 ふふっ 折角だから、コレ、体験してみよっか。 ほら ボクの言葉を、よぉく聞いて。 ボクの言葉を、頭の中で形にしてごらん。 あたたかいにゅるにゅるが、君の足を包んでいく。 にゅるにゅる、にゅるにゅる 指の間にも、入ってくる。 にゅるにゅる、にゅるにゅる ちょっとくすぐったいかな。 体が、少し強張っちゃってるよ? でもね だんだん、気持ちよくなるよ。 ほら ゆっくりと、にゅるにゅるが上がってくる。 肌に吸い付くみたいな感触。 ふくらはぎ ひざ にゅるにゅるに、覆われていく。 太もも 股間 お尻 隅から、隅まで。 にゅるにゅる、にゅるにゅる おへそ みぞおち にゅるにゅる、にゅるにゅる 暖かい。 心地いい。 にゅるにゅる、にゅるにゅる 腕も、ほら。 指先から、肘まで。 にゅるにゅる、にゅるにゅる どんどん、覆われていく。 柔らかくて、暖かいモノに… にゅるにゅる、にゅるにゅる、覆われていく。 胸…肩…首… ふふっ もう、出てるのは頭だけだね。 あたたかくて、やわらかくて、にゅるにゅるで。 とっても、気持ちいいね。 そのまま、力を抜いて。 体を、心を、あたたかい感覚に、ゆだねて。 ぽかぽかした感覚に、全身を包まれて、とっても、心地いい。 にゅるにゅる、にゅるにゅる やわやわと、刺激される。 疲労が、どんどん抜けていく。 全身が、心地よさに溶かされる。 にゅるにゅる、にゅるにゅる あたたかさが、染みこむ。 疲れが、抜ける。 ふふっ 気持ちよさそうだね。 ほら… もっと、楽しんで。 全身の疲れを、柔らかい感触が、もみほぐす。 とっても、あったかい。 とっても、心地いい。 体が、ぽかぽか。 心が、ぽかぽか。 暖かくて、心地いい泥に、包まれて… 心も、体も、ふーわふわ。 心地よくて…なんだか、眠たーくなってくる。 とろとろとした眠気が、頭を、しびれさせる。 とろとろとした眠気が、体を、しびれさせる。 ただただ…眠い。 心地いい感覚に…とろとろとした眠気に、包まれて… 意識が、だんだん、曖昧になる。 何が現実で、何がイメージなのか… どこまでが、自分の体なのか… そんな感覚も、曖昧になる。 とろとろした感覚に、包まれて… 夢の世界へ、堕ちていく。 深い、深い、夢の世界へ。 心地良い、夢の世界へ。 夢と現実の境界が、あやふやになる。 ぼんやりとした、意識の中で…… ただただ、にゅるにゅるとした感触に、包まれる。 ずぶずぶと、沈む。 心が、体が、気持ちいい泥の中に、沈んでいく。 全身を、泥に愛撫されながら… ゆっくり…ゆっくり…沈んでいく。 不思議な、にゅるにゅるした感触が、全身を覆う。 舐めまわされるような… 揉みしだかれるような… 不思議な感覚。 ずぶずぶ…ずぶずぶ。 心地いい世界へ… 夢の世界へ、意識が、体が、沈んでいく。 (30秒無音)

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