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お帰りなさいませ、ご主人様 今日もお仕事お疲れ様でした 今日はもうお休みになるのですよね? 敷布団を敷いて既に用意できてますので、どうぞこちらへ… んぅ?どうしたのですか、ご主人様…? 口をパクパクさせて何を驚かれているのです? え?私…? あっ、自己紹介がまだでしたね 私はお布団の精の木綿と申します 日頃から私のコトを大事にして貰っているので、こうして姿を現すことが出来ました あっ、ちょ…足早に部屋を出て行かないでー! これは夢じゃなくて現実ですよ? ドアを閉めたらさっきのは幻覚だった…なんて事はありませんから え?不審者!? ど、どこですか? ご主人様の神聖なるお部屋を汚そうとする不届き者は…! さっき布団を敷いてる時にはそんな輩はいなかったのに… さては屋根裏からこっそり侵入して…? むむむ~… …へ?私、ですか? な、何言ってるんですか! 私はご主人様のお布団の精なんですよ? もう5年もずっとご主人様と一緒に寝てるのに、不審者扱いなんて酷い…ぐすっ うー…あんまり信じてもらえてないようですね 私が布団の精だっていう証拠ですか? ふふふ…それならありますよ 私がご主人様のお布団の精だという立派な証拠が! ほら、押入れの中を見てください? どうです?何か気付く事がありません? ふふ、そうです! ご主人様がいつも使っている掛け布団がないですよね それはつまり…私がご主人様の掛け布団であるという何よりの証拠なのです え?私がどこかに隠したなんて、そんな人聞きの悪いこと言わないでくださいよ~! 大体、このお部屋のどこにあんな大きい掛け布団を隠すんですか? ご主人様がいない間にゴミとして捨てたとでも? というか、掛け布団だけ隠すとか地味な嫌がらせですね… それにそんな事をしても私に何の得もありませんよ、もう… そんなに信じてもらえないのなら、実力行使しかありませんね… お布団の精である私がやる事と言えば、ひとつ! ご主人様に気持ち良くお休み頂くしかないわ! 何をするのかって…もちろん、私はお布団なのですから、ご主人様とぴったりくっ付いて添い寝してあげるんです♪ これで本当に私が貴方のお布団なら、すぐにそうだって気付くはず だから…ね?一緒にお休みしましょうよ ほらほら、善は急げと言いますしっ ご主人様はこちらで横になってください?

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