クソご主人様のお帰り
注意:文中の「私」はすべて「わたし」と読んで下さい。
しゃべり方は全体的にあまり感情を出さずに事務的に淡々としてください。
1. クソご主人様のお帰り
「お帰りなさいませクソご主人様」
「お疲れでしょう。さぁお召(め)し物(もの)を着替えましょうか」
「・・・」
「着替える服がないですって?」
「はい、クソご主人様に着せる服はございません」
「クソご主人様は裸で十分でございます」
「さぁ早く脱いで下さい、クソご主人様」
「・・・」
「はい、もちろん全部です」
「私の手間をとらせるおつもりですか?」
「ご自身で脱いで下さいませ」
「なぜ私が汚(きたな)らしいクソご主人様にさわらなくてはならないの
ですか」
「・・・」
「わかったらさっさと脱いでいただけますでしょうか?」
「何とろとろしているのでしょうか、
そんなこともすぐにできないのでしょうか、クソご主人様」
「15秒差し上げますから早くしていただけますでしょうか」
(15秒の間)
「・・・はい、脱げましたね」
「いったい脱ぐのにどれだけ時間がかかっているのでしょうかクソご主人様」
「私の貴重な時間がクソに奪われてとてももったいないです」
「これだからクソご主人様は面倒ですね」
「・・・」
「え? なんでしょうか? ・・・喉が渇いた?」
「・・・」
「なぜクソご主人様の口からそのようなクソ生意気なクソをたれて
いるのでしょうか」
「私をこれ以上働かせる気なのでしょうか? このクソご主人様は」
「・・・」
「わかりましたクソご主人様、お飲み物を用意いたします」
「・・・」
「・・・ぺっ! (メイドが床につばを吐く)」
「・・・」
「さぁ、床の私の唾液(だえき)でもお飲みになってください」
「・・・」
「まったく汚らしいクソご主人様ですね」
「はいつくばって床をなめて・・・」
「・・・」
「おいしいですか? クソご主人様」
「・・・」
「また床掃除しなくてはなりませんね」
「・・・」
「ほんとにどうしようもなく手間のかかるクソご主人様で大変です」
「・・・」
「まだ床をなめているんですか?」