Track 4

クソご主人の観察2

4. クソご主人の観察2 「その両手をご自身の胸にそっと置いてその変態行為を反省してください」 「・・・」 「いわれたとおりにできないのでしょうか?」 「胸の上にそっと置いてくださいといっているのですよ? クソご主人様」 「・・・」 「はい、それでけっこうです。ありがとうございます。クソご主人様」 「・・・」 「もう一度言いますが、醜いクソご主人様はご自身の変態行為をその手を胸にあてて反省してください」 「・・・」 「ちゃんと反省していますでしょうか? クソご主人様」 「・・・」 「まさか、その手のひらの中にある突起(とっき)を 意識してるようなことはございませんか?」 「クソご主人様のことですから、 また気味の悪いことを考えていないかとても心配です」 「吐き気がしますから変な気を起こさないようにお願いいたします」 「・・・」 「なんですか? 少し手が動いてますよ」 「手が突起物にあたってますよ? クソご主人様」 「まさか反省もせずに変態なことを考えていないでしょうか? クソご主人様」 「そこまで人間が落ちましたか? クソご主人様」 「私が見ているのですよ? 恥ずかしいとは思いませんか? クソご主人様」 「少しも手を動かしてはいけませんクソご主人様」 「・・・」 「クソご主人様の狂った姿なんて気味が悪すぎますので 変な行動は起こさないようにお願いいたします」 「ましてや、私が0(ぜろ)までカウントしたときに」 「意識が飛んだように突起物を指でむさぼるような行為なんてされたら」 「私、吐いてしまうかもしれません」 「きっと私が『やめてくださいクソご主人様』というまで狂い続けるのでしょうか・・・」 「・・・」 「きもちわるいですクソご主人様」 「・・・」 「・・・」 「5(ご)」 「・・・」 「・・・」 「虫唾(むしず)が走りますクソご主人様」 「・・・」 「・・・」 「4(よん)」 「・・・」 「・・・」 「なぜクソご主人様は生きているのでしょうか」 「・・・」 「・・・」 「3(さん)」 「・・・」 「・・・」 「クソご主人様は虫けらほどの価値もないですね」 「・・・」 「・・・」 「2(に)」 「・・・」 「・・・」 「変態クソご主人様」 「・・・」 「・・・」 「1(いち)」 「・・・」 「・・・」 「・・・」 「・・・」 「・・・」 「・・・」 「0(ぜろ)」 「・・・」 「・・・」 「ああ、気味が悪い・・・」 「なんなのでしょうこの生き物」 「変態・・・蛆虫(うじむし)・・・ギョウ虫・・・」 「口からよだれをたらして、 自分で自分の乳首をむさぼる姿を見られて喜んでいるとか」 「どういう神経したらそんなことができるのでしょうか」 「とても見ていられません」 「さすがクソご主人様です。予想以上に最低な人間・・・」 「いえ、最低なクソですね」 「・・・」 「・・・」 「いつまで続けるのでしょうかクソご主人様は・・・」 「これだから頭にクソが詰まっている生き物は気味が悪いですね」 「早く死んでいただいたほうが幸せだと思います」 「ああ・・・見ていてほんと吐き気がします。クソご主人様」 「ああ・・・いつまでやるおつもりでしょうか・・・クソご主人様」 「ああ・・・いい加減にしたらどうでしょうかクソご主人様」 「ああ・・・吐き気も限界です、もう気味が悪くて気味が悪くて・・・」 「ああ、もう――『やめて!』」 (ここで初めて感情的な発言。「ああ、」で多少怒った感情。 「もう――」で間を置いて、力強く「やめて」と叫ぶ) 「・・・」 「・・・」 「・・・」 (声のトーンはまた戻る) 「とても汚らしいものを見せられました」 「大変不愉快です」 「本当にこのクソご主人様は変態ですね」 「これ以上の変態行為なんて考えられません・・・・」 「・・・」 「クソご主人様、どうされましたか・・・ なにか満足されていないご様子ですね」 「こんな変態行為を続けておいてさらにもっと変態行為を見せ付ける気でしょうか?」 「どうせクソのような内容とは思いますが」 「・・・」 「クソご主人様の一番の変態行為とは何でしょうか?」