Track 1

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1コマ目:初めてのキスはどんな味?

[12平米くらいの漫研の部室・他に何人か部員がいる] あの、部長。今回の原稿……できましたので、チェック、お願いしても、いい、ですか? ………………(受け取った原稿を確認する様子を見つめるこのみ) (主「うん、特に問題はないよ」) 大丈夫ですか?ふぅ、よかった…… あ、裏に名前ですね。 えっと、ペンネームよりも本名の方がいいですか? はい、分かりました。……うの……このみ……っと。 では部長……どうぞ。 (主「今回のお話もとってもかわいいね」) えへへ……可愛かったですか? 部長にそうやって褒めてもらうの、嬉しい……です。 ………………(告白する勇気を出す) あ、あの……部長、ちょっと、お話……いいですか? はい、えっと、そうですね。部活にはあんまり関係ないことなのですが…… えと、こっち……廊下の方でいいですか? ここじゃ少し……言いづらい、ですので…… [部室から少し離れた廊下で] (もじもじと話すこのみ) あの、えっと、ですね…… さっき読んでもらった、女の子と子猫のお話…… あれ、部長と、私のこと……なんです。 気付いて、もらえましたか……? はい。女の子が部長で、私が子猫で…… 私、部長に何度もお世話になって……助けてもらいました。 この前のイベント、作風が似てるからって誘ってもらって、部長と一緒に本を作って、色んな人に手に取ってもらって…… それがとっても、嬉しくて、楽しくて…… もし、これからもずっと部長と一緒に、こういうこと出来たら、その…… 幸せなのかなって、思いまして…… そうしたら、すごく心臓、ドキドキが止まらなくなって…… 私、部長のこと、好きになっちゃった、みたいで…… その、こんな気持ち、初めてで、私、どうしたらいいのかわからなくって…… うぅ~……全然話がまとまりません…… 部長……助けてぇ……v (突然吸い込まれるようにこのみにキスをする主人公) ぁ……ん、んぷ……ちゅ、ちゅむ…… んむ……ぷはぁ……はぁ……… 部長、ちょっと強引……です……(嬉しそうに) (「あ、えっと……ごめん……」と、状況が理解できてない主人公) あ、そっか……これが…… えっと、ビックリ、しました、よね? 今の、多分、私のせい……なんです。 信じてもらえないかもしれないですが、私、平たくいうところの……その…… ……あ……悪魔……なんです…… 部長にもわかりやすく言うと、サキュバス……って言うのが、近いかもしれませんが…… さっきの、きっと魅了の力が漏れちゃったのかと…… (うまく信じられないでいる主人公) えへへ……そうですよね。そう簡単には信じてもらえませんよね。 ん……じゃあ、部長?少し、後ろ……向いててください。 証拠……見せてあげます…… (隠してた尻尾を出すこのみ) んしょ……んv……ぁふ……ん。 ……部長、いい、ですよ。 ほら、これ、見てください。 ……尻尾、です。 想像よりも幾分か小さいかも知れませんが、悪魔の尻尾に、見えます……よね? この前のイベントのあと、家で一人、部長のことを考えてたら、急に尻尾、生えてきちゃって…… そういう家柄だって、聞いてはいたんですがね…… 実際に発現すると、少し、驚いちゃいました。えへ…… 誰かを最初に、心から好きになった時に……なっちゃう、らしいんです。少なくとも、私は、そう聞かされてました。 で、その時に、私は、部長のことが好きなんだなぁって、分かってしまったんです。 えと……どういうのが正解なのかは、わかりませんが…… 部長、好きです……部長…… (尻尾の先端に触れる主人公) ……ぁんっv ぶ、部長……尻尾、触っちゃ、ダメ…… そういう漫画、みたいに……そこ、敏感、なので…… はぁ、はぁ……ん……っふ……v もう……部長……あんまり、遊ばないで……ください…… ……私、どうしたら良いか……わからなく……なるぅ……vv んはぁ……ぁ、っふ……ん……部長……切ない……です…… (再び魅了の力が出てしまい、抗えない主人公) はぅ、ん……ん、ちゅぷ、ちゅ……ぁふ……ん、ぷぁ…… んむ……ちゅ、っぷ…………ぷぁ…… あの……ごめんなさい……私、また…… この力に目覚めてから、まだ。日が浅いもので…… うまくコントロールできなくて、ご迷惑、おかけするかもしれません。 でも、別に部長と今すぐに……そういうことがしたいって、言ってるわけじゃないんですよ? 私は、あくまでちゃんとした恋を…… 少女漫画みたいな、可愛い恋愛を、その、部長としたくて…… 部長……こんな私で、良ければ……お付き合いして……もらえない、でしょうか? (このみに優しくキスをする主人公) ん……んぷ、ちゅ…… 部長、私、また(力が出ちゃいましたか)……? (首を振る主人公) では、今のが答えってことで、いいんですか? (恥ずかしそうに頷く主人公) んふ……なんだか、キザ、ですね。 ……部長、ありがとう、ございます。 でも……ん……キス、だけじゃなくて、ちゃんと…… 部長の声で、返事……ほしい、です。 (恥ずかしがりながら耳元で「好きだよ」と囁く主人公) ん…………ひゃっ……vv ぶちょ……耳元で言うの……ずるい……です……っ …………えへ…… 私、嬉しいです……v ずっと……憧れ、だったので……えへ…… 部長……あの…… もっと、キス……しませんか? 私、こうなってから……ずっと…… ずっと、部長のことが……欲しくて…… (主「いいの?」) は、はい……!よろしく、お願い……します…… (今度はディープキスをされる) ん……んむ……ぷぁ、んちゅ、れりゅ……んはっ…… ぁぷ、んれる、りゅる……んちゅ、ぅ…… んりゅ、れる、れりゅ……んぷ、ちゅるる…… ぷはっ……ぁ…… なんだか今の……恋人同士って感じのキス……でしたね…… ん……溶けそう……熱いです……ふぅ…… えと、まあ、これもよくあるお話、なんですが…… こんなふうに触れ合ったり、キス、したりすることで……部長の精気、貰っちゃってる、みたいなんです…… (主「美味しい?」) え……?はい…… 部長のドキドキ、美味しかった、ですv 美味しかったんですが……その…… 部長は……そんな私でもいいのかなって…… (主「そんなことは気にならないよ」) あ……ありがとうございます…… 私……部長を、好きだって気付いて…… 部長のことを考えて……切なくて……眠れないことも、ありました……けど…… こんなに……全部を受け入れてもらえて……なんだか夢、見てるみたい…… これから部長と……もっと近くで、一緒に何かが作れるって思うと…… とってもワクワク……しちゃいます……ね。 えへへ……

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