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■むすめ03『マゾっ気のある父をいぢめてあげるむすめ』 ■01 ……おかえり、お父さん。 今日もずいぶんと遅かったわね。 と言うか、今日は早く帰ってこられるって言ってなかったっけ? 言ってたわよね? ……は、何? 仕事……何の仕事よ? 先月入った新人が? 自分の仕事終わってないのに、どうしても外せない用事があるからって泣きついてきた……だから、代わりにやってあげた。 ふぅん……そう……代わりにねぇ? ~~っ! このお人好し! 土曜の夜に外せない用事なんて、飲み会とか合コンに決まってるじゃないの! ついに新人にまで舐められ始めてるって言うワケ!? ホンット駄目男なんだから! はぁ!? 彼は新婚だから合コンはないだろうって……そういうことじゃないわよ! だったら奥さんとデートなんじゃないの? お父さんは新人にまでいいように使われてるってコト! デートならいいじゃないかって? 何がよ! ……幸せそうで? 僕のように奥さんに逃げられないようにするためにはデートも大切なこと……じゃないでしょうが! あーーもーー! 耳の穴かっぽじってよーく聞きなさい! 私とお父さんを捨てて若い男と逃げたようなクズ女のコトを未練がましく語るなっていつも言ってるでしょう!? 不愉快なのよっ! はぁ? お母さんじゃないかって? 普通、母親は家族を見捨てたりしないのよ! でもいいの、その前からあの女は母親らしいことなんて一度もしたことなかったんだから。 私は物心ついた時から、あのクズ女を母親だなんて思ったことないわ! だからいい加減、お父さんもあんな女のこと忘れなさい! じゃないと、今度は私がお父さんを捨てるわよ!? フンッ! それだけは勘弁してください? 私にまで見捨てられたら生きていけない? そうよねぇ、お父さんってば真性の駄目男だものねぇ……今だって、叱られてるのにそんな……ごくん。 と、とにかく! 見捨てられたくなかったら、もっとちゃんとして! 部下に舐められるような男を父親に持ちたくないのよ! 娘との約束を破るような父親もいらないの、わかる!? フン……わかったなら、さっさと夕飯食べちゃってよね。 片付かないでしょ! え、自分で片付けるからいい? そ、それくらい当たり前じゃない! ついでにキッチン周りの掃除も! そう、わかってるならいいわ……こほん。 もちろん、明日私の買い物に付き合うコトも忘れてないわよね? そう、それなら……え? 今夜は何で早く帰って来なくちゃいけなかったのかって? だ、だからそれは、明日の予定を立てるためよ! 買い物だけじゃなくて、食事のことも、あとはほら映画とかだって……あぁもういい! それは私が考えておくから、早く夕飯食べなさい! 着替えてくる? そ、そうね、そうしたら? 食べこぼしてワイシャツ汚したりしたら承知しないんだからね!? その間に温め直しておいてあげるわよ……ありがとう? フン、だ……。 ……はぁ~、まったく、まったくもう! 相変わらずだらしないんだからっ、情けないっ、格好悪いっ、はぁ、はぁはぁ……ごくんっ……まったくもう、怒られてるのに、あんな……。 はぁはぁ、あんなに勃起して……ふふふ♪ 私が気付いてないとでも思ってるのかしらね、あんなに腰を引いてっ、へっぴり腰でっ、娘に叱られて勃起してるだなんて! はぁ、はぁっ。 ほんと最低、変態、マゾ……ドエムの性的異常者! あんなだからお母さんに逃げられるのよね、ふふふ……でもいいのよ? 私はお父さんがどんなに変態でも、見捨てたりしないから。

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