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■04
う~~、む~~……フンっだ!
え? 違う違う、弟だってば。
そう、あれが例の……さぁ知らない。
立候補?
やめた方がいいよ、どーせ断るに決まってるし……うん。
え、好きな子?
そ、そうか、他に好きな子がいるから、誰ともお付き合いしようとしないのか……うん、気付かなかった。
そっか、そうだよね……だって、そんな素振り全然ないし。
うぅん、そっか。
やっぱりあの子にも好きな子が……え、何?
馬鹿、何言ってるのよ。
私はそんなんじゃないし……でも、あの子はシスコンかもしれないけどね!
むぅ、何よぉ~。
一緒に登下校するのなんて当たり前じゃない?
姉弟だし、同じ学校なんだし……あげく、部活まで同じなんだし。
ちーがーうー、あの子がくっついてくるだけだもん……そうそう。
私はあの子へのラブレターポストじゃないんだからね?
え……そりゃまぁ、そうだけど……うん、モテる理由も、まぁ分からなくもないけど……うん……うん……だ、だからって!
私はブラコンじゃないってば!
ちーがーうー!
あんなの、ちょっと顔が良くて頭も良くて、運動神経抜群でマッサージも上手くて、お母さんの手伝いもちゃんとするだけの……え。
なな、何よ、違うってば!
ちょっと、人の話聞いて?
ねぇ聞いてってば、あの子にも駄目なとこはいっぱいあって……あるの~!
ちっとも言うこと聞いてくれないとことか~!
む~……なんでもなぃ。
だからなんでもないの!
ちょっと離れて歩いてくれる?
いつまでもお姉ちゃんの横に並んで下校するのとか、おかしくない?
うぅ、おかしいの!
あぁもう……みんな帰っちゃったし。
ほら、私たちも早く……さっき?
べ、別に……友達と話してただけだし。
あ、あの子は別に、アンタになんか興味ないって!
残念でした~っだ。
……残念じゃないわよね、分かってるわよ。
ね、ねぇ?
ちなみにさ……アンタの理想って、どれくらい高いわけ?
女性に対する理想!
……というか、好きな子、いるの?
……ん?
え、何。
どこ行くの?
引っ張らないでよ、ねぇちょっと……戻るの?
もう下校時間よ?
先生に見つかったら怒られちゃう……見つからない場所?
何それ、なんでそんな……。
んもぅ、なーに?
話があるなら帰りながらでもいいでしょ?
おうち帰ってからじゃ駄目なの?
……うん、だから何って……え、私が何?
理想?
なんの?
……は?
……え?
あ、あた……し?
ん~……冗談、じゃなくて?
そ、そう……そう。
へ、へぇ?
何よ、ホントにシスコンだったっていうこと?
ははは、そっかー、それじゃ仕方ないわよねー……。
……ない、の?
だ、だって、いつもちっちゃいって馬鹿にして……可愛いくないよ!?
あ、ありがと、でも別にホント私なんてただちっちゃいだけで……あ、あはは!
いやほら、その。
いやその、なんと言うか……か、帰ろっか。
いや違っ、はぐらかしてるワケじゃ……嬉しいってば、ありがとうって言ったでしょ?
もちろん私も好きよ?
大事な弟なんだし……え?
何?
なんで顔……んむ……ん?
……ん……んん……ん?
んーっ、んぅー!?
んぐっ、んむっ、ちゅっ、んむむ!
んうっ、うーっ、うーっ!
んぶっ、ちゅむん、んん!
ちょっ、待っ、んむん、離れっ、んんん!
んむっ、んっ、んっ、こらっ……んん!
んん、ねっ、く、苦しいからちょっと、んぶっふ、ちゅぶ、ちゅぶぶ、んぅ、うぅう、んぅ。
ぅん、いい。
苦しくない……っちゅ、んむ、んん……落ち着いて、ん、ちゅむ、ちゅ、ちゅ、んっふ……んちゅう、ちゅぷ♪
んっふ、んんぅ、ふーっ、んふぅー……ん~っぷはぁ!
はぁっ、はぁっ、はぁはぁ、はぁ……ごくん。
んもぅ、いきなりキスしてぇ……しかもこんな凄いの……あ、アンタの好きって、こういう好き?
そう、なんだ……私のこと、なんだ。