Track 1

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01-一緒に帰りましょう

○01-一緒に帰りましょう え…えいっ。 せーんぱいっ、わたしが誰だかわかりますか? …はーい正解です。 わたしのクラス早く終わったので迎えに来ちゃいました。 …えへへ、いいですねっ。 何がって…こういうのお決まりじゃないですか。 後ろから目隠ししてだーれだってやるの、少女マンガで見たことありませんか? 彼氏ができたらやってみたいなーって幼少の頃から狙っていたのですっ。 でも先輩。解ったとしても少し解らないフリをして楽しむものですよ。 えー解らないなー誰だろうなーって。 ええ、そういうものなんです。 ところで…こちらが先輩の教室なんですねっ。 一度来てみたかったんです。 もちろん、作りはわたしのクラスと同じですけど… 普段先輩がいる場所というだけでわたしにとっては聖地巡礼スポットです。 一番の聖地は…先輩のお部屋は…こ、この前連れていってもらいましたよね。 先輩のベッドでごろごろさせてもらえて…しあわ…。 …ん?まだクラスメイトさんがいるからやめろといわれましても… 本当のことですし、えへへ。 むしろちょっとした牽制を兼ねて… いえ、テンションあがって口がすべってしまいました。ごめんなさい。 えへへ、今日の放課後はお暇でしょうか? よろしければその…わたしの家へ遊びにきませんかっ。 今夜は両親とも遅いのでー… それにとなりのおうちの方も旅行中だそうですし、是非来てほしいなーと。 あ、こ、これじゃあ不健全なお誘いに聞こえちゃいます? もちろんわたしとしてはそういう意味でも大歓迎なんですけどっ… あれ?また教室ではNGな話になってました? くすくす…あの女の先輩、聞き耳たてちゃって…あーなんでもないです。 では、健全な理由を言っておきましょうねっ。 勉強教えてほしいのとー、おやつにわたしの手作りデザートを食べてほしいのとー… あとは歴史研究発表会の小道具を用意してみたので是非意見をもらいたくって。 …はい、ありがとうございますっ。 先輩とおうちデート嬉しいですねー。 じゃあ先輩のご友人の皆さまにご挨拶をしてそろそろ… え、いいから行くぞって…えへへ、先輩に手を引いてもらえるなんて最高ですっ。 言われなくても初めての人と添い遂げるって決めてますから 何処までも着いていきますよーっ。

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