エピローグ
人間は過去を変えられないけど、未来を変えることはできる。
自分の求める夢を追い続けて、叶える者、挫折(ざせつ)する者。
そして勝者と敗者がいるように 私にとっては退屈な世界。
人々は気づかないフリをしているだけで、理想と現実は、背中合わせになっていることに気づいている。
だからこそ「自分は変えられるのではないか」と夢を見て、私を呼び出す人は絶えないのだ。
眠りは深く深く、堕ちるまでが長く、目覚めるまでは一瞬。その快感を味わうために。
ふう。あら。私を呼び出したのは、またあなたですか。