「お姉ちゃんのお膝で、おやすみなさい」
深呼吸、羊数え
安眠用
(上から)
はーい、仰向けになったら、
体の力抜いて、手足だらんってさせようね
大丈夫、お姉ちゃんのお膝で支えてるから、
安心して体預けてね…
目もつむってみようか。
ほら、おてて瞼の上に置いちゃうよ
暗くなってくねえ
…ほら、真っ暗
急に目つむったから、なんだかまだ残ってる光でチカチカするかもね
暗い影と残った光で、変な模様が見えてきたりしない?
そう、じゃあその模様をぼーっと目で追っていって?
なんの形に見えるかな。それともなんの形もしてない?
動いてるかな?それともずっと同じところ?
その形や動きに注目していくと、だんだん目が疲れてくるかもしれないね…
目の奥がぼーっとしてくる
今から深呼吸始めると、
その光と影の形すら、どうでもよくなってくる
考えられなくなっていく
頭の芯からぼーっとしてきて
何も考える必要がなくて、満たされた気分になっていく
いくよ?
(深呼吸開始)
(吸う息と吐く息が、入ってるバージョンと入ってないバージョンを作成)
ほら、息吸って、吐いて…
吸って…
吐いて…
吸って…
吐いて…
ほら、
だーんだん落ちついてくるね
息を吸うたびに、澄んだきれいな空気がすーっと入ってくる
息を吐くたびに、昔の淀んだ空気がゆっくりでていく。
光と影の形なんてもうどうでもいいね。
ただただ気持ちいい。満たされてく。
吸う時は、ゆっくり
吐く時は、もっとゆっくり
いーい?
吸うために吐くんじゃないの…
息を吐くのは自然なこと…
息を吐いたら、しぜんに息が入ってくる…
深呼吸って、そんなに難しい話じゃないのよ…
ゆーっくり吐いたら、
勝手に空気がはいってくる
もういっかいいくよ…
吸って…
吐いて…
吸って…
吐いて…
吸って…
だんだん頭がぼーっとしてくる…
気持ちがすーっと落ち着いてくる…
息を吐くたび、いやーな気持ちが ふーっと 外に出ていって
息を吸うたび、きれーな空気が すーっと 体に入ってくる
息をするたびに、頭がぼーっとしてくる…
気持ちが穏やかになっていく…
もう深呼吸しなくたって、
弟君はこのまま自然な呼吸ができる…
自分のテンポがわかってきたから、満たされた気分で
気持ちよく呼吸をし続けることができる…
しばらくこのまま、一緒にいようね…
(5分、息遣い)
…おやすみ、おとうとくん。