B 導入(二回目以降)
1172さん、おはよううございます。
お注射の時間ですよー。
あら、今日はまたずいぶん素直に腕を出しますねー?
そうやって早々に覚悟決めていただけると、こちらも助かりますね。
うふふ、こう見えても注射は上手いってよく言われるんです。
最初からこうしていただけると、痛みも無く一瞬で終わらせれたんですけどねー。
どうしました?そんな残念そうな顔して・・・はは~ん。
もう、仕方ないですね、では、今日もお手伝いして差し上げますよー。
お注射とは別に・・・ね。(ニヤリ)
思い出してきましたかー?
思い出して着ましたよねー?
あの、とっても気持ちのいい感覚を、とっても気持ちのいい世界を・・・。
思い出す。
意識する。
それだけで1172さんの感覚は、気持ちのいい記憶にそってすーっと深い・・・深いリラックスに滑り込んでいきますよー。
私の声と言葉、1172さんの記憶と感覚、初めてよりも二回目、二回目よりも三回目。
繰り返すことで、何度も感じる事で、1172さんの催眠状態は・・・1172さんが気持ちのいい深い催眠状態に入ることが・・・上手になっていきますよー。
ほら、前回よりも気持ちいいですし、きっと次はもっと気持ちよくなれますよ。
それが催眠、催眠状態です。
深く深く沈んで、もっともっと自分の状態を自覚して、気持ちよくなりましょうねー。
自覚すればするほど、また深い催眠状態への、入り口が開いていきますよー。
それは、どちらが下か上か解らなくなったり、布団や毛布の感覚を見失ったり、意識がとびとびになったり、耳鳴りが聞こえて来たり、普段気付かない皮膚の痒みとか、瞼の痙攣などに気付いたり、力の抜けた身体の感覚がほどけて行くような・・・。
不思議な感覚、気持ちのいい感覚、楽しい感覚。
ですから・・・
そう、そのままもっともっと入っていきましょうね、1172さん。
そんな気持ちのいい時間がさらに1172さんを包んでいきます・・・。
ほぉら思い出す・・・よみがえって来る。
ゆったりとした時間に全身を包まれる快感を・・・。
そう、全身に、身体の隅々まで、おだやかな・・・ゆるやかな・・・ゆったりと・・・。
ほぅら
あなたは・・・この、とーってもリラックスした時間の中に浸っていると、普段よりも、どんな時よりも、わたしの言葉を素直に受け入れられるようになりますよー。
頭に、心に、すーっと声が、言葉が、染みこんで行くイメージですねー。
たとえば・・・左手の人差し指・・・と私が言ったら、ほら、今あなたは、左手の人差し指を意識していますねー。
ほらね、あなたは素直に、わたしの言葉を受け入れて反応できるようになっているんですよー。
それって凄く気持ちいいですよねー?
とっても幸せ・・・ですからー・・・もっともっと素直になっていいんですよー?
ほら、もっともっとリラックスしていきますよー?
もっともっと緩んでいきますよー。
もっともっと幸せになっていきますねー。
素直になったあなたは、わたしの言葉を素直に受け入れて、もっともっと素直になっていけますよー。
もっともっと素直になったあなたには、私の言葉が、頭に直接吸い込まれ、もっともっと素直になっていきますよー。
ほら、もっともっと素直になって下さいねー。
どんどん、どんどん、素直なあなたの心が、わたしの言葉に埋め尽くされていきますよー。
わたしの声に包まれていきますよー。
この数字を唱えると、あなたはより深く自分と向き合うことができて、どんどんあなたの心の、精神の奥の奥のほうへと潜っていけます。
わたしが、1172と唱えるても、ほら、ずーんと深く潜る事ができる。
あなたが自分で唱えても・・・心の中で唱えるだけでもいいんですよー・・・その数字を足がかりに奥へ奥へと・・・ほら、ず~んと深く深く・・・潜っていけますからねー。
思い出す
強くなる
心の奥へ
もっと奥へ
ただゆったり
ゆらゆら
ゆれていく
もうこの数字だけ
ほら深く・・・もっと深く、前よりも深く、深く入る度に深く・・・。
1172さんの口が、心が自動的に数字を唱えていくようになっていきますよー。
単調に、同じ言葉を繰り返す感覚が、1172さんをさらに深い催眠状態にいざなってくれますから・・・。
唱えるたびに1172さんの意識は、静かに、穏やかに、規則正しい催眠の世界にゆっくりと浸かっていきます。
だんだん気持ちよさに包まれていきますねー。