Track 2

02 音聴かせ遊び

リーナ(右・通常): あなたが新しい家庭教師の先生ね。 初めまして。 あなたの右にいるのが、私、アンジェリーナよ。 リーク(左・通常): そして、あなたの左にいるのが、私、アンジェリークよ。 二人同時: 私達、双子なの。 リーナ(右・通常): 早速だけど、今日は授業の前に先生とちょっと遊んでみたいの。 ねえ、リーク? リーク(左・通常): ええ、リーナ。 いいでしょう?先生。 二人同時: やったぁ♪ リーナ(右・通常): それじゃあ、早速。 リーク(左・通常): このアイマスクを着けてちょうだい。 リーナ(右・通常): 『何で?』じゃないの。 そうして欲しいから、そう言ってるの。 いいから、着けてちょうだい。 ほらぁ。 (SE:アイマスクを付ける音) リーナ(右・通常): うふふ、何も見えないけど、その分、音がよく聞こえるでしょう? リーク(左・通常): 今から色んな音を聞かせて上げるわね。 リーナ(右・通常): そういう遊びなの。 付き合ってちょうだいね、先生。 リーク(左・通常): それじゃあ、まずはリークから。 こんな音はいかがかしら? (SE:マッチ箱をしゃかしゃか) リーク(左・接近): 何の音でしょうか? (SE:マッチ箱をしゃかしゃか) リーク(左・接近): 分かったかしら? 今のはマッチ箱の音よ。 リーナ(右・通常): それじゃあ、次はリーナの番ね。 何の音かお分かりになるかしら? (SE:コンビニの袋をしゃりしゃり) リーナ(右・接近): いかが? 先生みたいな庶民の方が良く行かれるコンビニの袋ですわ。 (SE:コンビニの袋をしゃりしゃり) リーナ(右・接近): ふふふ。 こうやって目が見えない状態で聴くと、いつもと違って聴こえるわよね。 リーク(左・通常): ねえ、先生。 何となくルールは分かったでしょう? リーナ(右・通常): こうやって私達が色んな音を聞かせるから、先生は何の音か想像してみて欲しいの。 簡単でしょ? リーク(左・通常): それじゃあ、どんどん行くわよ。 頑張ってね、先生。 リーナ(右・通常): では、次の音は・・・。 これなんかどうかしら?? (SE:ティッシュを取り出す音) リーナ(右・接近): くすくす。 ちょっと簡単すぎたかしら? (SE:ティッシュを取り出す音) リーナ(右・接近): ティッシュを取り出す音よ。 リーク(左・通常): ちょっと~。 リーナってば簡単すぎ。 そんなんじゃ、先生に失礼よ。 そうね。 じゃあ、リークはこの音にするわ。 (SE:本をパラパラする音・左) リーク(左・接近): うふ、これはリークが嫌いな歴史のご本をパラパラしている音よ。 リーナ(右・接近): ちなみに、こっちはリーナが嫌いな算数のご本。 (SE:本をパラパラする音・右) リーナ(右・接近): くすくす。 どう? 先生、楽しい? リーク(左・接近): 私達は、とっても楽しいわ。 くすくす。 リーナ(右・通常): 次は、とっても簡単よ。 (SE:水をぱちゃぱちゃ・右) リーナ(右・接近): お水の音って、人間が落ち着く音なんですって。 リーク(左・接近): じゃあ、先生の為にリークもお手伝いするわね。 (SE:水をぱちゃぱちゃ・左右同時) リーナ(右・接近): あら? 先生ったら、少し爪が伸びてるわ。 リーク(左・接近): 本当。 不潔な男は嫌われるのよ、先生。 リーナ(右・接近): 私達が爪を切って上げますわ。 リーク(左・接近): それはいいわね。 じゃあ、リークは左の爪を切って上げる。 (SE:左の爪を切る音) リーク(左・接近): んしょ。 んしょ。 くすくす。 私達、いつもお互いの爪を切りあいこしてますの。 だから、他人の爪を切るのは得意なのよ。 (左の爪切り終わり) リーナ(右・接近): じゃあ、右の爪はリーナね。 (SE:右の爪を切る音) リーナ(右・接近): えい。 えいっと。 先生は指がゴツゴツしてて、とっても男らしいですわ。 こういう指、リーナは大好きよ。 くすくす。 (右の爪切り終わり) リーナ(右・接近): はい、爪切り、おしまい。 リーナ(右・通常): さてと。 次は何の音にしようかしら。 ねえ、リーク? リーク(左・通常): うふふ。 リークはもう決めているわ。 じゃーん。 これよ。 それじゃ、先生。 よ~く聴いてね。 (SE:歯磨きの音・左) リーク(左・接近): (歯を磨きながら) 先生、分かる~? (SE:歯磨きの音・左) (SE:うがいの音・左) リーク(左・接近): ふう、すっきりしたわ。 ほら、ミントの香りよ。 (息、吹きかけ) は~~。 くすくす。 正解は・・・、分かってるわよね。 そう、歯磨きよ。 リーナ( 右・通常): ふ~~ん。 そう来るとは意外だったわ。 それじゃあ、私はこれ。 (SE:炭酸泡・右) リーナ(右・接近): いかがですか、先生。 これ、ただの泡じゃないんですよ? ほら、音をよく聴いて。 (SE:炭酸泡・右) リーナ(右・接近): 炭酸泡ですわ。 泡が弾ける音がするでしょ? この泡で、先生のお耳を泡洗浄して上げますわね。 (SE:炭酸泡洗浄・右) リーナ(右・接近): くすくす。 気持ちいいでしょう? リラックスして下さいね、先生。 (SE:炭酸泡洗浄・右) リーク(左・通常): リーナ、おしぼりを用意するわね。 (SE:おしぼりをぽふぽふ・左) リーク(左・通常): さ、先生に使って差し上げて。 リーナ(右・通常): ありがとう、リーク。 とっても助かるわ。 リーナ(右・接近): さあ、先生。 泡を拭き取って上げますわ。 じっとなさっててね。 (SE:泡を拭き取る音) リーナ(右・接近): 気持ち良くて、十分、リラックスできたみたいですね、先生。 リーク(左・通常): やるじゃない、リーナ。 じゃあ、リークはちょっと過激な奴にするわ。 リーナ(右・通常): あらあら、リークったら。 先生が怯えてるわよ? リーク(左・通常): ぷ、まさか。 先生は大人の男性よ。 子供の遊びで怯えるわけないじゃない。 ね?先生。 それじゃ。 (左・通常から接近): 行きますよ~? (SE:炭酸水を耳にそそぐ音・左) リーク(左・接近): 炭酸水ですわ。 動かないで、先生。 お洋服が濡れてしまいますわ。 (SE:炭酸水を耳にそそぐ音・左) リーナ(右・通常): きゃは。 先生がビクンビクンしてるわ。 ねえ、リーナにもやらせてちょうだい。 (SE:炭酸水を耳にそそぐ音・右) リーナ(右・接近): くすくす。 先生の反応、面白い。 さすがリークね。 リーク(左・接近): でしょ? くすくす。 それじゃ。 二人同時:(接近) 同時に行きますわよ。 (SE:炭酸水を耳にそそぐ音・左右) リーク(左・接近): 先生、ビクンビクンしてる。 リーナ(右・接近): 喜んでるのかしら。 嬉しいわ。 リーク(左・通常): あらあら。 先生のお耳がビチョビチョになってしまったわ。 きっとお耳の中も濡れてしまってるわね。 リーナ(右・通常): それじゃあ、この綿棒でキレイにして上げましょう。 ねえ?リーク。 リーク(左・通常): そうね、リーナ。