Track 4

深化(レテの印象付け)

《開始ブランクなし/即音源》 助手:そういえば、催眠術に興味がある方って空想の世界とか 術師:                  妄想の世界とか 助手:イメージの中に没頭するのが好きな方が多いんだけど 術師:イメージの中に没頭する 助手:           多分そうだよね? 術師:あなたもそうですかね? 助手:                 実在しないものだったり 術師:想像するのって実在するものだったり 助手:            例え実在しないものであっても 術師:色々あると思うんだけど、例え実在しないものであっても 助手:イメージの中では実在しているように感じられるって 術師:イメージの中では         感じられるって 助手:体験したことあるよね? 術師:体験したことあるよね? 助手 術師:何かを眺めてぼんやりとしながら 助手:           やっぱり、目を閉じてた方が 術師:空想に浸るのもいいけど     目を閉じてた方が 助手:なんとなく想像しやすいし 術師: 助手: 術師:なんとなく気持ちがいいんじゃないかな? 助手:言われてみれば、そうだと思わない? 術師: 助手:    想像の世界を膨らませて       術師:瞼の裏に      膨らませて 助手:             気持ちがいいと感じるのは 術師:イメージの中に没頭するのは気持ちがいいと感じる 助手:なんでなんだろうね? 術師:          気持ちがよければそれでいい? 助手:理由はどうであろうと         気持ちがよかったよね 術師:          何かを想像するのは気持ちがよかったよね 助手:何を想像  しても自分の中に沈んでいくことになるんだけど 術師:何をイメージしても自分の内側に集中するんだけど 助手:    あなたは今、川の前に立っていますって言われると 術師:例えば、あなたは今、川の前に立っています 助手: 術師:目の前に大きな川をイメージするよね 助手:そう、大きな川が見えます 術師: 助手:この川はとても長く      端まで水面が見えます 術師:         視界の端から   水面が広がっています 助手:          見たことがないような 術師:名前は分からないけど 助手:変わった鳥も       術師:変わった鳥も飛んでいます 助手:色は何色でしょうか?青?  それとも赤? 術師:            黒?      白? 助手:緑でしょうか? 術師:       一羽だけでなく 助手:たくさん飛んでいる 術師:    飛んでいるのが見えるかもしれません 助手:      色んな音が聞こえてくる 術師:耳をすますと色んな音が聞こえてくるかもしれません 助手:この環境で何が聞こえてきたらピッタリかな?  そう 術師:何が聞こえてくる?もっと研ぎ澄まして聞いてみて 助手:イメージの中では自由 に世界が作られていく 術師:イメージの中ではあなたの世界を組み立てることが出来る 助手:何が聞こえる?鳥が飛んでたんだから鳥の鳴き声 は聞こえたよね 術師:何が聞こえた?川の前に居たんだから川のせせらぎは聞こえるよね 助手:イメージが詰みあがっていく度自然と自分の中に沈んでいく 術師:イメージが組み上がっていく度自然と自分の内側に集中される 助手:何かを想像するのは気持ちが良いんだよね 術師:   想像するのは気持ちが良かったよね 助手:あと、         そもそも    どっち? 術師:  周りはどうなってる?そもそも今は昼夜どっち? 助手:自分の意識してなかったところを 術師: 助手:指摘されると 術師:指摘されるとイメージがより膨らんでいくよね 助手:周りに植物は?     何かあった? 術師:       何もない? 助手:土は見えた? 術師:      それとも見えない? 助手:何か匂いはする?      湿った匂い? 術師:        乾いた匂い? 助手:       雨の匂いとか? 術師:季節の香りとか 助手:私達にイメージの種を与えられる度 術師:私達に候補を出される度に、一瞬で 助手:目の前の景色に変化が加わる 術師:目の前の景色に変化が加わる 助手:            自分の想像に合った物だけが 術師:様々な移り変わりの中から 助手:       世界に加わることが出来る 術師:正式にあなたの世界に加わる 助手:そう、想像した内容が変わっていく 術師:   想像した内容が変わっていくのは 助手:       楽しいよね 術師:面白いでしょ?     それに 助手:続けてほしい     って思う 術師:想像の種がもっと欲しいって思うのは当然だよね 助手:イメージが積みあがっていくのは気持ちがいい 術師:イメージが組みあがっていくのは気持ちがいいもんね 助手:自分の心 には正直になって下さいね 術師:自分の身体には正直になって下さいね 助手:さて、続けましょう 術師: 助手:          あなただけの世界 術師:あなたの想像した世界 助手:これから私  は川に身を任せる 術師:これからあなたは川に浸かっていく 助手: 術師:川の流れはきっと激しくなんかないですよね 助手:ゆっくりと流れているはずです 術師: 助手:一歩  川に近づいていく 術師:  一歩川に近づいていくと澄んだ水のおかげで 助手:川底が見えてくるかもしれませんし 術師: 助手: 術師:小魚が泳いでいるのが見えるかもしれません 助手:夜であろうが 術師:      昼であろうが 助手:        心地よく感じられているのは 術師:この空間がとても心地よく感じられている 助手:私だけではないですよね? 術師: 助手:もっと   自分の中に沈みたい 術師:   もっとこの世界に浸りたい 助手:期待しながら 術師:      進んでいるのだから 助手:一歩  が軽やかに感じる 術師:  一歩は軽やかに感じられるのは当然ですよね 助手: 術師:水面に足が浸かる ♪~水音 助手:水音が聞こえると共に 術師:          足音に水を感じる 助手:緩やかな川の流れ 術師:        少しヒンヤリとした水 助手:ヒンヤリと心地よい冷たさが足を包み込む 術師:水の流れを堰き止めるように一歩ずつ踏み入れていく 助手:    適度な水圧を感じる 術師:歩く度に 助手: 術師:今度は川の流れに沿って歩いて行こう 助手:   膝下までだからそんなに歩きにくくないよね 術師:水面は膝下までだよね 助手:     後押しするように 術師:あなたを、後押しするように水が流れていく 助手:       周りを見ながら進んでね 術師:足元もいいけど 助手: 術師:さっきの鳥が飛んでるみたいだけど 助手:さっきとは見える角度が違ってるよね 術師: 助手: 術師:真下から見えるって感じかな 助手:こんな所まで気にしてなかったかもしれないけど 術師:                      そういえば 助手:      気にならなかったんだから 術師:気温はどう?気にならなかったんだから 助手:寒くはないよね          生ぬるいかな 術師:       暑くもないよね、寧ろ生ぬるいかな 助手:ほら、前から生ぬるい風が吹いてきた 術師: 助手:        暑くもなく 術師:首元に風を感じる     寒くもない 助手:風に包まれてる 術師:       風が優しい 助手:    風を感じつつ       歩き続けて 術師:そのまま      あなたの世界を歩き続けて 《ブランク20秒》 助手:歩きながら聞いてほしいんだけど 術師: 助手:         不思議な感じが    するよね? 術師:この川ってなんだか不思議な感じがしない? 助手: 術師:見たことがないような鳥が飛んでたり 助手:どちらかというと幻想的じゃない? 術師: 助手:私達から渡された想像の種から作り出した 術師:私達から渡された想像の種から作り出した 助手:      自分だけの世界だけど 術師:あなたの世界 助手:     ギリシャ神話にも出てくる 術師:この種には 助手:            それは 術師:実在のモチーフがあって、それは 助手:「レテ」 術師:「レテ」って呼ばれてるんだ 助手:そう、レテ川  「忘却の川」 術師:      別名「忘却の川」 助手:此処の水を口にすると 術師:此処の水を飲むと 助手:完璧な忘却を体験する 術師:完璧な忘却を体験する 助手:          ちょっと怖くなってきちゃった? 術師:って言われてるんだよ 助手:   私達が付いてるから怖くないよ 術師:大丈夫         怖くないよ 助手:        ゆったりとした時間が流れている 術師:こんなに幻想的で 助手:         とっても穏やかな場所 術師:とっても神聖な場所 助手:もっと   安らい でいいんだよ 術師:   もっとくつろいでいいんだよ 《ブランク30秒》 助手:    今の感覚は 術師:今の状態     あなたがこの後目を開けたとしても 助手:    自分だけの世界   神聖なるレテ川を 術師:この世界       そう、    レテ川を 助手:想像  しただけで       もっと 術師:イメージ     今よりももっと 助手:ゆったりとした気持ちになれるよ 術師:穏やかな   気持ちになれるよ 助手:   私達を受け入れるのは自分 術師:そう、暗示を受け入れるのはあなたなんだから 助手:      指を鳴らしたりしなくたって 術師:数を数えたり 助手:    自分の意志でトランスに 術師:あなたが      催眠  に 助手:入るきっかけを作れたとしても 術師:入るきっかけを作れたとしても 助手:おかしくはないよね? 術師:          簡単でしょ?