深化(レテの印象付け)
《開始ブランクなし/即音源》
助手:そういえば、催眠術に興味がある方って空想の世界とか
術師: 妄想の世界とか
助手:イメージの中に没頭するのが好きな方が多いんだけど
術師:イメージの中に没頭する
助手: 多分そうだよね?
術師:あなたもそうですかね?
助手: 実在しないものだったり
術師:想像するのって実在するものだったり
助手: 例え実在しないものであっても
術師:色々あると思うんだけど、例え実在しないものであっても
助手:イメージの中では実在しているように感じられるって
術師:イメージの中では 感じられるって
助手:体験したことあるよね?
術師:体験したことあるよね?
助手
術師:何かを眺めてぼんやりとしながら
助手: やっぱり、目を閉じてた方が
術師:空想に浸るのもいいけど 目を閉じてた方が
助手:なんとなく想像しやすいし
術師:
助手:
術師:なんとなく気持ちがいいんじゃないかな?
助手:言われてみれば、そうだと思わない?
術師:
助手: 想像の世界を膨らませて
術師:瞼の裏に 膨らませて
助手: 気持ちがいいと感じるのは
術師:イメージの中に没頭するのは気持ちがいいと感じる
助手:なんでなんだろうね?
術師: 気持ちがよければそれでいい?
助手:理由はどうであろうと 気持ちがよかったよね
術師: 何かを想像するのは気持ちがよかったよね
助手:何を想像 しても自分の中に沈んでいくことになるんだけど
術師:何をイメージしても自分の内側に集中するんだけど
助手: あなたは今、川の前に立っていますって言われると
術師:例えば、あなたは今、川の前に立っています
助手:
術師:目の前に大きな川をイメージするよね
助手:そう、大きな川が見えます
術師:
助手:この川はとても長く 端まで水面が見えます
術師: 視界の端から 水面が広がっています
助手: 見たことがないような
術師:名前は分からないけど
助手:変わった鳥も
術師:変わった鳥も飛んでいます
助手:色は何色でしょうか?青? それとも赤?
術師: 黒? 白?
助手:緑でしょうか?
術師: 一羽だけでなく
助手:たくさん飛んでいる
術師: 飛んでいるのが見えるかもしれません
助手: 色んな音が聞こえてくる
術師:耳をすますと色んな音が聞こえてくるかもしれません
助手:この環境で何が聞こえてきたらピッタリかな? そう
術師:何が聞こえてくる?もっと研ぎ澄まして聞いてみて
助手:イメージの中では自由 に世界が作られていく
術師:イメージの中ではあなたの世界を組み立てることが出来る
助手:何が聞こえる?鳥が飛んでたんだから鳥の鳴き声 は聞こえたよね
術師:何が聞こえた?川の前に居たんだから川のせせらぎは聞こえるよね
助手:イメージが詰みあがっていく度自然と自分の中に沈んでいく
術師:イメージが組み上がっていく度自然と自分の内側に集中される
助手:何かを想像するのは気持ちが良いんだよね
術師: 想像するのは気持ちが良かったよね
助手:あと、 そもそも どっち?
術師: 周りはどうなってる?そもそも今は昼夜どっち?
助手:自分の意識してなかったところを
術師:
助手:指摘されると
術師:指摘されるとイメージがより膨らんでいくよね
助手:周りに植物は? 何かあった?
術師: 何もない?
助手:土は見えた?
術師: それとも見えない?
助手:何か匂いはする? 湿った匂い?
術師: 乾いた匂い?
助手: 雨の匂いとか?
術師:季節の香りとか
助手:私達にイメージの種を与えられる度
術師:私達に候補を出される度に、一瞬で
助手:目の前の景色に変化が加わる
術師:目の前の景色に変化が加わる
助手: 自分の想像に合った物だけが
術師:様々な移り変わりの中から
助手: 世界に加わることが出来る
術師:正式にあなたの世界に加わる
助手:そう、想像した内容が変わっていく
術師: 想像した内容が変わっていくのは
助手: 楽しいよね
術師:面白いでしょ? それに
助手:続けてほしい って思う
術師:想像の種がもっと欲しいって思うのは当然だよね
助手:イメージが積みあがっていくのは気持ちがいい
術師:イメージが組みあがっていくのは気持ちがいいもんね
助手:自分の心 には正直になって下さいね
術師:自分の身体には正直になって下さいね
助手:さて、続けましょう
術師:
助手: あなただけの世界
術師:あなたの想像した世界
助手:これから私 は川に身を任せる
術師:これからあなたは川に浸かっていく
助手:
術師:川の流れはきっと激しくなんかないですよね
助手:ゆっくりと流れているはずです
術師:
助手:一歩 川に近づいていく
術師: 一歩川に近づいていくと澄んだ水のおかげで
助手:川底が見えてくるかもしれませんし
術師:
助手:
術師:小魚が泳いでいるのが見えるかもしれません
助手:夜であろうが
術師: 昼であろうが
助手: 心地よく感じられているのは
術師:この空間がとても心地よく感じられている
助手:私だけではないですよね?
術師:
助手:もっと 自分の中に沈みたい
術師: もっとこの世界に浸りたい
助手:期待しながら
術師: 進んでいるのだから
助手:一歩 が軽やかに感じる
術師: 一歩は軽やかに感じられるのは当然ですよね
助手:
術師:水面に足が浸かる
♪~水音
助手:水音が聞こえると共に
術師: 足音に水を感じる
助手:緩やかな川の流れ
術師: 少しヒンヤリとした水
助手:ヒンヤリと心地よい冷たさが足を包み込む
術師:水の流れを堰き止めるように一歩ずつ踏み入れていく
助手: 適度な水圧を感じる
術師:歩く度に
助手:
術師:今度は川の流れに沿って歩いて行こう
助手: 膝下までだからそんなに歩きにくくないよね
術師:水面は膝下までだよね
助手: 後押しするように
術師:あなたを、後押しするように水が流れていく
助手: 周りを見ながら進んでね
術師:足元もいいけど
助手:
術師:さっきの鳥が飛んでるみたいだけど
助手:さっきとは見える角度が違ってるよね
術師:
助手:
術師:真下から見えるって感じかな
助手:こんな所まで気にしてなかったかもしれないけど
術師: そういえば
助手: 気にならなかったんだから
術師:気温はどう?気にならなかったんだから
助手:寒くはないよね 生ぬるいかな
術師: 暑くもないよね、寧ろ生ぬるいかな
助手:ほら、前から生ぬるい風が吹いてきた
術師:
助手: 暑くもなく
術師:首元に風を感じる 寒くもない
助手:風に包まれてる
術師: 風が優しい
助手: 風を感じつつ 歩き続けて
術師:そのまま あなたの世界を歩き続けて
《ブランク20秒》
助手:歩きながら聞いてほしいんだけど
術師:
助手: 不思議な感じが するよね?
術師:この川ってなんだか不思議な感じがしない?
助手:
術師:見たことがないような鳥が飛んでたり
助手:どちらかというと幻想的じゃない?
術師:
助手:私達から渡された想像の種から作り出した
術師:私達から渡された想像の種から作り出した
助手: 自分だけの世界だけど
術師:あなたの世界
助手: ギリシャ神話にも出てくる
術師:この種には
助手: それは
術師:実在のモチーフがあって、それは
助手:「レテ」
術師:「レテ」って呼ばれてるんだ
助手:そう、レテ川 「忘却の川」
術師: 別名「忘却の川」
助手:此処の水を口にすると
術師:此処の水を飲むと
助手:完璧な忘却を体験する
術師:完璧な忘却を体験する
助手: ちょっと怖くなってきちゃった?
術師:って言われてるんだよ
助手: 私達が付いてるから怖くないよ
術師:大丈夫 怖くないよ
助手: ゆったりとした時間が流れている
術師:こんなに幻想的で
助手: とっても穏やかな場所
術師:とっても神聖な場所
助手:もっと 安らい でいいんだよ
術師: もっとくつろいでいいんだよ
《ブランク30秒》
助手: 今の感覚は
術師:今の状態 あなたがこの後目を開けたとしても
助手: 自分だけの世界 神聖なるレテ川を
術師:この世界 そう、 レテ川を
助手:想像 しただけで もっと
術師:イメージ 今よりももっと
助手:ゆったりとした気持ちになれるよ
術師:穏やかな 気持ちになれるよ
助手: 私達を受け入れるのは自分
術師:そう、暗示を受け入れるのはあなたなんだから
助手: 指を鳴らしたりしなくたって
術師:数を数えたり
助手: 自分の意志でトランスに
術師:あなたが 催眠 に
助手:入るきっかけを作れたとしても
術師:入るきっかけを作れたとしても
助手:おかしくはないよね?
術師: 簡単でしょ?