感情変化-b《SとM/アンカリング-a》
助手:
術師:さてと…私はそろそろお暇致します
助手:あ、もう帰っちゃうんですか?
術師:
助手:
術師:はい、後はお二人で存分にお楽しみください
助手:
術師:…といってもこれだけだとなんだか拙いので…
助手:
術師:面白い事を置き土産に置いていきますね
助手:面白い事?
術師: そう、面白い事
助手:
術師:催眠術を限界まで楽しんでいただく置き土産
助手:
術師:折角なので、彼女さんもまた目を閉じて聞いてください
助手:
術師:これまで催眠術を掛けてきましたがトランス状態とは
助手:
術師:どんな感じだったでしょうか?
助手:なんだか気持ちよかったです
術師:
助手:
術師:あまり催眠術感を前面に押し出さなかったですが
助手:
術師:トランス状態にはなれたと思います
助手:これがトランス状態なんですね
術師:
助手:
術師:トランス状態になると身体はどうなっていましたか?
助手:トランス状態になると身体は心地よかった?
術師:
助手: ゆったりしました
術師:どう感じました?
助手: 穏やかでした
術師:心はどうなるんでしたっけ?
助手: 色んな意味で気持ちよかったです
術師:どうなりました?
助手:
術師:あぁ、思い出そうとすると
助手:
術師:性的興奮も一緒について回っちゃってますかね?
助手:水を飲んだせいでしょうか?
術師:
助手:
術師:そうですね。そのままでいいので…更にもう一つプレゼントです
助手:
術師:あなたはSだったということを先ほど思い出しましたよね
助手:
術師:そう、S。究極のドS。そんなあなたの彼女はドMでしたよね
助手:
術師:その関係を出来れば継続したいと思うのは至極全うなことです
助手: (♪~コール継続)
術師:この電話のコール音 このコール音を聞くと
助手:
術師:彼氏さんは更にドSに…彼女さんは更にドMに
助手:
術師:心のメーターが変わっていきます
助手:
術師:そう、このコール音です。聞けば聞くほど心のメーターが
助手:
術師:変化していくのを実感できると思います
助手:
術師:3つ数えてこのコール音を聞くとあなた方の心のメーターは動き出す
助手: (コール音停止)
術師:1つ 2つ 3つ (指パッチン)
助手:
術師:ふふ、最後くらいはちゃんと催眠術師らしいことが
助手:
術師:出来ましたかね。
助手:
術師:お代は結構なので…素敵な時間を…失礼しました
助手:ありがとうございましたー
術師:
♪~扉の閉まる音
助手:ふふ…術師さん帰っちゃったね
術師:
助手:はぁ…ちょっと疲れちゃったから横になろうか
術師:
♪~布団の音
助手:ふふ、なんか、二人で寝っ転がってると色んな事を感じるよね
術師:
助手:例えば、体温。私の温もりが分かる?
術師:
助手:肘に当たる弾力。何に当たってるんだろうね?
術師:
助手:絡まる足。太ももの裏って得に暖かいんだよね
術師:
助手:私の吐息。首筋に掛かるとくすぐったいんだっけ?
術師:
助手:じゃぁ、こっちの方がいい?(囁き)
術師:
助手:どっちにしろゾクって…しちゃったね
術師:
助手:ところで、私の手は何処に当たってるかな?ふふ
術師:
助手:ねぇ、したくなっちゃった?
術師:
♪~電話コール音
助手:あぁ…もう…良い所だったのに…誰からだろう…
術師:
助手:さっきの催眠術師さんだ…さっきの…さっき…
術師:
助手:コール音…コール…ふふ
術師:
助手:これ…ちょっと出ないでおこうか…
術師:
助手:だって、コール音聞き続けてると、私達の心…変わるんでしょ?
術師:
助手:ふふ、ねぇ…したい…したいの…私からじゃなくて
術師:
助手:あなたから…求めてほしい
術師:
助手:私を… いじめてほしいの…
術師: (コール音停止)
助手:あなたはどう思ってるの?ドS…私のご主人様なんだから…
術師:
助手:私の事…滅茶苦茶にしたい…?
術師:
助手:滅茶苦茶にしたいって思ってくれてますか?
術師:
助手: ふぁああ、ご主人様、私を…私を…ああ
術師:(コール音)
助手:こんな状態ですけど…電話…出てもいいですか?
術師:
助手:どえむな私を…ご主人様以外に聞かせても…あぁ
術師:
助手:どえむな所を聞いてもらっても…いいですか?
術師:
助手:…あ、ありがとうございます…ご主人様…
術師:
《以下術師は電話越し音》
助手:も…もしもし…はい…スピーカーにします…
術師:
助手:もしもし…
術師: ふふ…一回で出てくれないと思ったら
助手:
術師:声に熱が帯びてるってことは…お楽しみ頂けてるみたいですね
助手:ふぁあ…すみません…
術師: ドMな彼女さんは、さぞやご主人様に
助手: それが…ご主人様が…
術師:可愛がって頂いてることでしょう
助手: 意地悪するんです…
術師:ご主人様が? あらー素敵なメス豚さんなのに
助手:
術師:可愛がってあげてないんですかー?
助手:
術師:いけませんねー…焦らして楽しむのもいいですけど…
助手:
術師:関心は持ってあげてくださいー
助手:
術師:久々にドSの本領を発揮しろって言っても
助手:
術師:ちょっと困っちゃいましたかね?
助手:
術師:助け舟…出して差し上げます
助手: ドMな私 はコール音が聞こえる度に
術師:きっと、ドSなあなたはコール音が聞こえる度に
助手:なんだか「ご主人様」と呼びたくなって
術師:「服従心」が芽生えていったと思います
助手: 私 が「ご主人様」
術師:そう彼女さんが「ご主人様」と呼ぶことで
助手: 私の心も満たして下さい
術師:あなたの心が満たされていく
助手:「ご主人様」 「ご主人様」
術師: そう、彼女はあなたのペット
助手: 「ご主人様」
術師:と呼びかける彼女の瞳 潤んだ瞳に見つめられて
助手:
術師:いじめてあげたいと思うのは当然ですよね
助手: 「ご主人様」
術師:ほら、少しずつ、ドSの愉しみを取り戻しましたか?「ご主人様」
助手:早く…
術師: 笑(♪~電話の途切れる音)