Track 4
;夜遅くなってから
;遠くから歩いてやってきます。声もフェードイン
「……はいはい、判ってるって……あー、また今度ね。ちゃんとその時に……ん……ゴメン、なんか待ってるみたいだから……あーあーあー、もう判ったってば! はいはい、また今度ね! だからぁ、判ってるって、明日もちゃんと参加するから!!」
「はぁ、もう……ん、おつかれ……てか、待ってたんだ。てっきり先に帰ってたと思ってたし……まぁ、後片付けあって遅くなるからねぇ…………へぇ? いや、意外っていうか……なに、心配してくれてるの? おにぃのくせに生意気じゃん、くすくす……え? どういう風って……アニメゲーム好きの引きこもりのヘタレで内弁慶で……ふふ、ま、天丼ネタはいっか……割とマジな評価だけどね」
「はいはい、茶化して悪かったって……待っててくれてありがと……ほら、これで良い? ……ついでにチョロイ、ってのも追加しておこうか? ふふ、だって、ねぇ……? あはは、まぁ、待っててくれたのは嬉しいのは本当だし、せっかくだし一緒に帰ろうか……そういうつもりだったんでしょ? ……うわぁ、なんかそういう気遣いされるとちょっと怖いかも……ホントにおにぃ?」
「自分の普段の言動を思い返せば良いと思うんだけどなぁ……あー、はいはい。ゴメンってば。大丈夫、打ち上げは明日だからさ……あ、そうだ……おにぃさ、明日の夜って……あー、だよねぇ、予定無いよねぇ……でーも、それは困るかなぁ。予定作って、出来れば明日はどこかでお泊まりしてきて欲しいんだけど……んふふ、なんでだと思う……? ……浮気って……ホント、バカじゃないの?」
「正解はおにぃがキスを見せたあの子が話を聞かせろってうるさくて、家に来る事になったから……家の中で鉢合わせてみなよ。どうなるか……ねぇ? ……ああ、逆にバラしてく? 先生じゃないから、すぐに大事にはならないんじゃない? まー、時間の問題なだけだろうけど……はいはい、そんな青い顔しなくても大丈夫だって。てか、だから先にこうして言ってるんだしさ……オッケー?」
「ま、自分がした事が原因なんだし、諦めてよね……その代わり、じゃないけど……待っててくれたんだし、まっすぐ帰る必要もないっしょ……すーぐそういう発想になるのはどーかと思うんですけどぉ? あたし、後片付けでくたくたでお腹も空いてるしぃ? ……くすくす……判れば良いんだって。ほら、頑張った妹を労うんだし、おにぃが頑張れる最大限っての見せてよ。見直すかもよ?」
「んー、そうだなぁ……結構お腹空いてるし、割とガッツリと……は? い、いやいや、おにぃって煽るとすぐ暑くなるって言うか、なんでそう極端な事に……てか、あたし制服だしそういうお店は……*ちょ、なんで強引に……し、仕返しぃ? 仕返しがこれぇ? ほーーーーーんと、おにぃって内弁慶だよね! あー、もう、はいはい、判ったって、そこまで頑張んなくても良いって!」
;*あたりからゆっくりフェードアウト。最後は微妙に聞き取れないくらいまで
;3秒程度 間