Track 1

Next Track Back

01.シスターの懺悔催眠導入

ようこそ、迷える子羊さん ここは、懺悔の教会 ここにやってきたということは、何かを懺悔するためにやってきた、そうでしょう? ふふふっ、そうでなければ、あなたのような方が、教会を訪れることなんて、なさそうですから 普段から熱心な信者ではなさそうなあなたは知らないでしょうけれど、懺悔というものは、心の底からしなければ、主は許しては、くれないんですよ? ただ己の罪を声に出す、心に思う程度では、主は許すどころか、主に届くことすら叶いません 心の底から、深く、深く懺悔しなければ、主は聞き入れてくれないでしょう・・・ せっかくここまでいらしたのですから、あなたの懺悔、私が聞き届けましょう それが、教会に仕えるシスターである、私の務めですから さぁ、何を懺悔なさるのですか? 悪しき考えを抱いた? 大きな罪を犯した? それとも・・・この私で、淫らなことを考えてしまいましたか? ふふふふふふふふふっ・・・ いけませんねぇ・・・神の代行者であるこの私で、淫らなことを考えるなど・・・ さぁ、この私に、懺悔なさい 教会に仕えるシスターであるこの私に、懺悔なさい 神の代行者であるこの私に、懺悔なさい あなたは懺悔するために、ここにやってきた、そうでしたね? ですが・・・やはり、緊張しているようですね 教会など、普段から頻繁に訪れるような場所ではありませんからね 大きな十字架や、蝋燭に照らされた、薄暗い礼拝堂 赤い絨毯や、独特の雰囲気のパイプオルガン 慣れない空間かもしれませんが、そんなに緊張することはありません この雰囲気に飲まれてしまうから、緊張してしまうのです 目を、閉じてください 瞼の力を抜いて、ふわっと、目を閉じてください ほら、目を閉じるだけで、緊張感が抜けて、少し落ち着いたでしょう? 『見る』、ということをやめて、暗闇に包まれると、なんだか気持ちよくなってくるでしょう? 暗闇、と言ってしまうと『恐怖』や『畏怖』を象徴する言葉に聞こえてしまうかもしれませんが、同時に、安らかな気持ちを運んできてくれるんですよ・・・ 何も見えなければ、雰囲気に飲まれることもありません ほら、安心してください 今ここにいるのは、私と、あなたの、二人だけ 広い講堂の中に、二人だけ 私たちの邪魔をする者など、誰もいません 怯えることも緊張することも、必要ありません 私が傍にいますから・・・ね? まずは、リラックス、しましょうか 全身を安らかにして、心を落ち着かせる 力を抜いて、気持ちよく 私の言う通りにしてくださいね・・・? 今、あなたの中は、真っ黒に、穢れています ですから、その穢れを、払っていきましょう まずは、大きく深呼吸をしましょう 教会の清らかな空気を吸い込んで あなたの中の、淀みきった空気と、入れ替えていきましょう 私の言う通りに、深呼吸、していきましょう 大きく息を、吸いこんで 大きく息を、吐き出して 大きく息を、吸いこんで 大きく息を、吐き出して 空気を吸い込む度に、あなたの中の穢れが、少しづつ、小さくなっていきます 穢れの一部が、少しづつ、白くなっていくかもしれません 黒い穢れ全体が、少しづつ、薄くなっていくかもしれません 穢れが、別の色に塗り替えられていくかもしれません まるで、黒い雨雲が切れて、青空が広がっていくように あなたの中が、澄み切った空のように、晴れ渡っていくかも、しれませんね 感じ方は、人それぞれのようですので、あなたの感じるがままに、感じてください あなた自身が、自ら「穢れを払う」ということをイメージしなければ、あなたの中の穢れを払うことは、私にも、できませんので・・・ 私がするのは、穢れを払う『お手伝い』です 穢れを払い、懺悔しようとしているあなたを、お手伝いすることです 穢れが、少しづつ、小さくなっていく あるいは、薄くなっていく? それとも、塗りつぶされていっている? 感じ方は、あなた次第です 穢れを払うことは、とっても気持ちのいいこと 澄んだ空気を取り込むことは、とっても気持ちのいいこと 感じ方は、人それぞれです 穢れが、吐く息とともに、体から、抜け出していく 抜けていった分、澄んだ空気を取り込む あなたは今、どのように感じていますか? 澄み切った空気を、肺いっぱいに取り込む 取り込んだ分、居場所のなくなった穢れが、吐く息に乗って、体から押し出されていく 息を吸う度に、体の中に、清々しい空気が、満ちてくる 息を吐く度に、体の中の穢れが、どんどん減っていく あなたの中に、清らかな空気が、流れ込んでくる あなたの中の穢れが、不要なものとして、吐き出されていく 澄んだ空気を取り込むことは、とっても気持ちいい 穢れを体の外へと追い出していくことは、気持ちいいこと 大分、穢れが抜けましたね・・・ ここからは、あなたの普段のペースで、呼吸してもらって構いませんよ もちろん、穢れが抜けていくことを感じながら、深呼吸を続けても構いません 私たちの呼吸は普段、無意識に行われています 私の声を聴きながら、無意識に呼吸をしても構いませんし、穢れを吐き出し、清らかな空気を吸うことを意識しながら、呼吸に集中していても、構いません 意識していても、意識していなくても、呼吸を繰り返す度に、あなたの中の穢れは吐き出され、清々しい空気と、入れ替わっていきます あなたの体は、無意識に、穢れを吐き出そうとしてくれますから・・・ 穢れを吐き出していくこと、清らかな空気を取り込むことは、とっても気持ちのいいこと 両方とも感じることができれば、それはとても素晴らしいことです もし、片方しか感じられない、あるいは、どちらも感じられなくても、構いません あなたの意識では感じられなくても、あなたの無意識は、呼吸することの気持ちよさを、感じていますから

Next Track Back