PROLOGUE
非力な魔物であるインプは、格上の魔物達の
雑用・性欲処理を強要される毎日に嫌気が差していた。
反吐の出るような演技で他の魔物に媚びへつらい、
ご機嫌をとる苦しい日々についに我慢の限界に達した彼女は、
ふと、自身されてるのと同じように、
人間の男を陵辱してストレスを発散すること思いついく。
そして念入りに準備し人里にやってきたインプは、
空き家に罠をしかけ、魔物だということがバレないよう変装し、
手頃な標的を探していた。
そんなインプに声をかけられてしまったのは、通りすがりのあなた。
「すいません、そこのお兄さん、助けてください!
近所の空き家で遊んでたらわたしの妹が急に倒れちゃって……、困ってるんですっ!」
あなたは何の疑いもなく、親身になって心配し、インプについていってしまう。
これが罠だと知らずに――