第13話 お祝いをもう一度
漫画を渡すナナ狐
ナナ狐「はい、これ新しいネーム」
主人公「お、出来たんだな」
ナナ狐「今回はハーレムもの……恋人とその親友の三人でしちゃう話よ……ヒロイン二人ははじめての試みよ」
ページをめくる主人公
主人公「んー、なんだろう?……最近どこかで見たような」
ナナ狐「どうしたの?……最近どこかで見た気がする?……あら、私の知らないところで浮気でもしたの?……しかも3Pで」
主人公「い、いやそんなんじゃなくて」
ナナ狐「ふふっ、わかってるわよ……『あなたに』はそんな度胸はないわよね」
主人公「なんだよそれ」
ナナ狐「誠実だって褒めてるのよ……興味あるなら『また』やりましょう……2回目は妖力足りなくて失敗だったし(ボソ)」
主人公「またって?妖力?2回目?」
ナナ狐「こっちの話よ……詳しい感想は後でいいわ……それよりお祝いしましょうか」
主人公漫画を一旦しまう
主人公「お祝い?」
ナナ狐「そ、お祝い……漫画の受賞のね。この前はなんだか中途半端になっちゃったし改めて……ギンギン入ってきて」
ギンギンケーキを持って入ってくる
ナナ狐「ギンギンケーキありがとう……よいしょっと……ほら」
ナナ狐ケーキの箱を開ける
ナナ狐「今回はアイスケーキにしてみたのよ」
主人公「おぉ、美味しそうだな」
ナナ狐「美味しそうでしょ?……前のケーキよりちょっと高いのよ」
主人公「え、予算大丈夫なのか?」
ナナ狐「ふふ、心配しないで……この前の賞金、お年玉ぐらいは貰ったから……それにこのお金はこうして
二人で使いたいの……だって二人の成果でしょ?」
ギンギン反応
ナナ狐「ごめんなさい、ギンギンも入れて二人と一匹ね」
主人公「食えんのかよ、ギンギン」
徐々フェードアウト
ナナ狐「あら、馬鹿にしないで。ギンギンも食事ぐらい出来るわよ……後で中を洗濯しないとダメだけど」
主人公「それお腹に詰め込んでるだけじゃ」
ナナ狐「お腹に詰め込んでるだけ?……そういう夢のない見方も出来るわね」
ナナ狐「ふふっ……まぁ、いいわ……それじゃお祝いはじめましょうか」
ナナ狐「……ほらロウソク立てもらえる……立てたら狐火で点火するわね……ちょっと離れて…」