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プロローグ「合コンで知り合ったカレ、アナタより素敵なの」

■状況:友達の付き合いで仕方なく合コンに参加することに。 じゃあアナタ、行ってくるね。 ……えっ、やっぱり少し心配? ふふっ、ホントに心配性だなあ。 大丈夫だよ、合コンって言っても私は数合わせなんだから。 友達がどうしても人数足りないって言うからさ…… 最初は断ったんだけど、やっぱり無下にも出来ないじゃない? そんなに遅くならないように帰ってくるから、ね♪ ■状況:何事もなく帰宅するも、もう一度遊ぶ約束を交わしてくる。 ただいま~。 ごめんね、思ってたより遅くなっちゃった。 みんな結構盛り上がっちゃってさ、 なかなか帰るタイミングが見つからなくって……。 ん? あははっ、大丈夫だって。 飲み屋で軽く呑んだあと、ず~っとカラオケしてただけだよ。 アナタが心配するようなコトなんて何もないから。 変なドラマや漫画の見すぎだよぉ♪ ……でね、本当に悪いんだけど、 今回のメンツでもう一度遊びに行くことになっちゃったの。 ホントごめんね! 絶対に今度、埋め合わせはするからさ……! ■状況:遊びから戻り、一人の男に言い寄られていそうな陰が見える――。 ただいまぁ……あ、まだ起きてくれてたんだ。 ……うん、まさか終電ギリギリになっちゃうなんて思わなかった。 えっ、なんか元気がないって? あ、あはは……そんなことないよ! ん~……メンバーの中にね、結構グイグイ来る人がいて。 少し振り回されちゃったせいかなぁ……。 えっ、ないない、別に何にもないってば! その人も……ちょっとしつこいけど、 別に悪い人じゃないし。 ……ホント、ただ付き合いで遊んだだけだよ。 ■状況:久々に夫婦で過ごすことになるが、そこで男からの電話が入る。 ふふっ、なんか二人で出かけるのって久しぶり。 今日は今までの分も、まとめて楽しんじゃおうね♪ 新しいお店も覗きたいし、行きそびれてたカフェにも~ ……って、ごめん! 電話かかってきちゃった。 ちょっと話してくるから、そこで少しだけ待ってて! (小声で通話中) もしもし……あっ、えっと……。 い、今は困るよ……その、夫と一緒だし…… ええっ、突然そんなこと言われても……。 ……う……うん、それなら別に……いいよ。 うん……うん、次の日曜で良ければ……少しだけなら。 ん、分かった……じゃあね。 (通話終わり) ご、ごめんね、お待たせ♪ あっ、あっ……え、ええっと、友達から急用を頼まれちゃって! 次の日曜も、その……少しだけ出かけてくるね。 ■状況:友達として(?)男と呑みに行き、酔いが回った状態で帰宅。 ただいまぁ~。 あ、うん……んふふっ、少し酔ってるかも。 カレ、すごくお酒が強くって……色んなお店も知ってて、 なんか気づくと時間忘れちゃうんだよね……♪ ……えっ、あ、あぁ。 そ、そうだよ、カレっていうのは、前に合コンで知り合った人のこと。 んと……と、友達……としては付き合いが続いてるから。 べ、別にただの呑み友達で、ホント何もないからね! ほら、前にも言ったけど、全然悪い人じゃないし……♪ ■状況:次第に男の話題が増え、打ち解けていっているのが分かる。 ……でね、カレってば面白いんだよ。 この前も一緒に呑んだんだけどさ……。 ……えっ、もうカレとは会わないで欲しい? どうして……そんなこと言うの。 だからぁ、別にアナタが考えてるようなことは無いってば。 う、浮気してるように感じるって……う~ん。 なんか、その……少し独占欲が強すぎるんじゃないかなぁ。 確かにカレって押しが強いトコロがあるし、 夜遊びが好きで振り回されることもあるけど…… ちゃんと節度は守ってくれてるよ。 ……お願い、大切な友達なんだから それ以上悪く言わないで。 もちろん私たちは夫婦だけど、 あんまり交友関係まで縛られるのはちょっと…… アナタなら分かってくれるよね? ■状況:また男と呑んで帰宅。少しずつ夫から心が離れていく。 ふふっ、楽しかったあ。 なんかカレと一緒だと時間を忘れちゃうなぁ……♪ ……もう、またその話? 分かってるよ、そんなに何回も言わなくっても。 でもカレのトークってアナタと違って面白いんだもん。 ……はいはい、これからは気を付けるよ。 (小声で)はぁ……なんかメンドクサイなぁ……。 ■状況:男の影響を受けて、次第に容姿にも変化が起きる。     (楚々とした落ち着いた服装から、キャバ嬢のような派手なものへと変化) えっ、最近服の趣味が変わったんじゃないかって? ん~……そうかなぁ、アナタの気のせいじゃない? ……ああ、でも例のカレがスゴくオシャレな人だからぁ、 ちょっと影響は受けてるかも。 なぁに、露出度が高い? あははっ、これくらい、これくらいフツーだって。 このピアスも可愛いでしょ、カレが私のために選んでくれたんだよ。 ……なんか最初のときから思ってたんだけどぉ、 カレってカッコ良くって服のセンスも抜群で、 気配りもちゃんと出来てて……女の子にモテるんだろうなぁ。 グイグイ強気なのも、逆に頼りがいあるしね……♪ (小声で)私が独身だったら絶対放っとかないなぁ……♪ あ、ううん、なんでもないよ。 ■状況:すっかり男と親密になり、それを隠そうともしなくなっている。 ただいまぁ~。 んー、最近夜遊びが多いって? くすっ、言うほど遅い時間じゃないじゃん。 アナタってば子供じゃないんだからさぁ。 えっ、それにタバコ臭い? ああ……カレってヘビースモーカーだからね。 ふふっ、私のカラダにも臭いがついちゃったのかな。 なんかぁ、まだカレといるみたいでちょっと嬉しいかも……♪ ……なぁに、その不満そうな顔。 言っておくけどぉ、カレは私の大切な友達なの。 もう会うなとか、そういう話は聞かないからね。 ■状況:夫が自分を尾行していたと知り、呆れながらも開き直って浮気を告白。     (長いので読みやすいように空行を挟んでおりますが、繋げて収録していただいて大丈夫です) ……後を尾けてた? 私とカレがホテルに入るところを見たって? ……はぁ、なんか……呆れた。 そう、アナタってそういうコトをする人だったんだ。 コソコソ嗅ぎ回るなんて情けない……。 ええ、そうだよ。 くすっ……私ね、カレにカラダを許してる。 あははっ、信じられない? 自分の目で見てたんでしょ、 私たちが仲良く腕を絡めてホテルに入る瞬間を……。 健康なオトコとオンナが二人っきりで 夜のホテルに入ってぇ、ヤることなんて……ひとつしかないじゃない。 う・わ・き。 ふ・り・ん。 言い方は何でもいいけど…… 私とカレは、もう他人じゃないんだよ♪ ふふっ……うふふっ、随分ショック受けちゃったねぇ。 どうする? なんなら離婚してもいいんだよ? くすくすっ……なーんて、アナタにはそんな度胸ないよね。 アナタって世間体とか気にする人だしぃ、 私のことが好きで好きでタマラナイんだもんね……♪ ……でも、私はもうダメ。 アナタなんかじゃ満足できない……。 正直、カレ無しじゃ生きていけないくらいに、 どっぷり惚れ込んじゃってるの……♪ 悔しい? ふふっ、男として悔しいよね。 でも仕方ないじゃない……? 容姿もカレの方が上、性格もカレの方が刺激的。 しかも、カラダの相性までバツグンなの……♪ そんなオトコの人を知っちゃったら、 ふふっ……あはははっ、アナタみたいな 退屈な人じゃ満足できるわけないじゃない♪ 分かったらぁ、これからは私とカレの邪魔しないでね。 くすっ、大丈夫……アナタなら大丈夫だよ。 だってさあ……ふふっ、ふふふっ、アナタ、 自分の股間に気付いてる? あはっ、あははっ、ホントおかしいっ……♪ ……すご~く、膨らんでるじゃない♪ 愛する奥さんがぁ、合コンで知り合ったオトコと いつの間にか仲良くなっててぇ~…… 知らないうちに口説かれて、浮気しちゃってたんだよ? これってフツーは怒るトコロでしょ。 なのに……あはははっ! アナタってば"勃起"してるんだもん! そう……興奮、しちゃってたんだよね。 他のオトコと寝たって聞いて…… アナタ、股間をそんなにするくらい興奮しちゃったんだ。 ……変態。 変態、変態、マゾのド・ヘ・ン・タ・イ。 くすくすっ……なぁに、その目。 こう言われると本当は嬉しいクセに。 ああ……一応、私の旦那さんだもんね。 ちっぽけなプライドがまだ残ってるワケだ。 いいよ……今後のためにもぉ、 身の程を分からせてあ・げ・る♪

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