Track 2

2. 誘導

くふふ、こんばんは。突然びっくりしたちゃった? ま、あたしみたいなちっちゃい女の娘が突然目の前に現れたら、驚くのも無理ないよね。 それでね、えっと……お兄ちゃんは、一体何回目なのかな? 何のことだって顔、してるね。忘れちゃってたのか……それとも、本当に初めてなのか。 どっちなんだろうね。あたしにも、わかんないや。 お兄ちゃんが何回目なのかわかんないけど……わかることも、ちゃんとあるよ。 それはね、お兄ちゃんが、催眠が大好きで、虐げられるのが大好きな、マゾさんだってことだよ。 じゃなきゃ、ここには来られないもん。 自覚してるか、してないかは、知らないけどね。 どういうことかって? それも、また後で教えてあげる。安心してよ。 ま、どうせ、最後には忘れちゃうだろうけど……ね。 もし、お兄ちゃんがここにいる理由が本っ当にわからなくて、マゾさんじゃないって思うなら、 今から始まる催眠にかかるかどうか、確かめて見ればいいよ。 催眠はね、本当に心から望む事以外は、ちゃんと拒否できるの。本当だよ? 逆に、望んじゃってた場合は……もちろん、わかってるよね。 それに……色々と受けるだけで得られる特典、みたいなのもあるからね。 だから、遠慮せずに催眠を試していって。 催眠はね……心が気持ち良くなれる、魔法なの。 日常生活の苦しみや悲しみ、眠らせている、抑圧されていた何か。それらから解放される、一つの手段なの。 意識の上だけじゃわからない……無意識の中に隠されたナニカ。 それを、優し~く、とろかして、気持ち良くしてあげる。そうして、催眠が終わる頃には、すっかり元気。 そういう魔法なんだよ? しかも、人間さん限定。 催眠で、お兄ちゃんの、ワルイところ、解放してあげる。 もし、これが初めての催眠だっていうなら……きっと病みつきになっちゃうね。 催眠だけでも充分気持ち良い。だから、マゾさんじゃないって思うなら、挑戦してみたらいいよ? ちゃんと、あたしの調教が始まる前に、逃がしてあげるから、ね? それで、もし、お兄ちゃんが、どうしようもない変態のマゾさんだったら……あたしの、可愛いペットになればいいよ♪ どっちにせよ、楽しみでしょ? くふふ、あたしも、楽しみだな。お兄ちゃんを可愛く、してあげたい。 だから、お互い、楽しもうね? それじゃあ、まずはリラックスすることから始めよう? 横になって、体の力を抜いてね。目も閉じて、心穏やかにして、真っ暗な状態を作り上げるの。 寝そうなぐらい、真っ暗。あ、でも、寝ちゃったらダメだからね? 眠っちゃうと、催眠性睡眠って状態になって、催眠がかからなくなっちゃうの。 だからね、眠くて眠くて、寝ちゃいそうになったら、あたしの声、心の中で復唱してみて? そうすれば、あたしの声を心に染みつかせながら、ちゃんと意識を保てるよ。 眠くなっちゃったら、試してみて。もちろん、眠くなくても、するのお勧め。 だって、最終的には、あたしの声しか聞こえなくなるんだもん。 それが早まるか、そうでないかの違いだけ。くふふ。 ……ねぇ? まずは、体の力を抜くんだけど……体の力を抜くって、案外難しいよね。 だって、ほら、力が抜けてる状態って、どういうことなんだと思う? 例えば……お兄ちゃんの腕が、一切動かない状態になるとするよね。 力を抜いて、リラックスする。そうするとね、動かなくなるの。 動かなくなって、腕がふわふわしてるとする。動かせないほど重たくなる。 どっちでも良いけど……固まって、動かなくなっちゃったとするよね。 でもね、それって本当に力が抜けきってるのかな? ふわふわして……肩の力が完全に抜けきって。 指も、肘も固まって、意識しても、動かせなくて……。 動かすの面倒だなって思っちゃう。そうなってるだけで、本当に力って抜けてるのかな。 だらーんとしてる状態。もちろん、力は入ってない。 でも、もっと、力が抜けている状態が、実はあると思うんだ。 それはね……腕に、意識が行かなくなっちゃってる状態。 動かすとか、動かさないとか……そういうの、どうでも良くなっちゃって。 ふわふわしてるとか、重たいとか、気にならなくなってる状態のことなの。 意識が完全になくなって、腕への命令は無意識が行ってくれてる状態。 それが、本当に力が抜けてるって、ことだと思うの。 そうなるには、どうすれば良いと思う? それはね……一瞬、腕のことを忘れちゃえばいい。 そう、忘れちゃえば良いんだよ。 だって、一瞬忘れちゃえば……もう、無意識のものになってるはずだよね? また意識しても、それは無意識の方が強くなっちゃっている。そうでしょう? 動かせない状態……忘れちゃってる状態。そうなっていることが、本当に力が抜けているってことなの。 だから、一つ一つ、確認して、力を抜いていって……無意識のものにしちゃう。 お兄ちゃんの物なのに、全然自由にならない状態。自分の奥底に眠るものに、預ける感覚。 そうすると、ゆっくりお兄ちゃんの意識は小さくなって、軽くなる。 あたしの声を聞くだけの、シンプルな意識に、どんどん変わっていくんだよ? そう、どんどん変わっていく……。そうすれば、後は、あたしが無意識も操ってあげるの。 そうなれば、お兄ちゃんはあたしのおもちゃになっちゃうんだよ? 楽しみだね? 可愛がってあげるから、想像してみて? どんな風に、可愛がられたいの? ちっちゃな女の娘に、全身を弄ばれて、支配されちゃって、可愛がられる。 倒錯的な快楽。蠱惑的で……ふふ、とってもエッチなこと、されちゃうかもね。 もしくは、させられちゃうのかも? もう、無意識に支配されちゃった、その腕でね。 くふふ、びっくりした? 腕さんのこと、忘れちゃってたでしょ? お兄ちゃん、エッチだもんね。エッチなこと考えて、腕さんのこと、忘れちゃってたよね。 じゃなきゃ……ふわふわして、重たくて……ずーんと沈んだ状態になんて、ならないもん。 催眠、かかり始めちゃったね。気分は、どうかな? ふわふわした感覚が、気持ち良い? どんどん、気持ち良くなるよ。そう、どんどん気持ち良くなるの。 腕だけじゃない。次は、足も、気持ち良くして行こうね。 足さん……実はもう、結構力抜けちゃってるかもね。無意識に、支配されかけてるかも。 だって、そうでしょう? 腕の力を抜く時に……足さんのこと、考えたことあった? あたしの声で、エッチな妄想していた時に……足さんのこと、少しでも思い出したかな? そうだよ。実は……気付かないうちに、お兄ちゃんは全身少しずつ催眠にかけられていたの。完全じゃないけどね。 やっぱり、一度意識を集中させてからの方が、効率は良いんだ。だって、意識は無意識の上に立ってるから。 意識がふと逸らされても、無意識はそこに残っちゃうの。だから、無意識が優勢になる。 そして……全身無意識に支配される。お兄ちゃんの意識は、あたしの声を聞くくらいしか出来なくなっちゃう。 最後は、気持ちよさに意識も屈服して、気持ち良くなりたいって思うようになって……無意識もそれに従っちゃって、 とっても従順で可愛いマゾさんになるの。気持ち良くなりたいって思う度に、マゾさんになる。 ねぇ、お兄ちゃん? 気持ち良く、なりたい? もしくは……今、気持ち良い? 足がふわふわして……とろーんって、溶け出してるみたいでしょ。ずーんって落ちてるのに、浮いてるみたい。 矛盾してる。でも、どうでも良いよね。だって、とっても気持ち良い。とろとろ、ふわふわ……。 ほら、感じて? ゆっくり、無意識に浸食される感覚を。 意識して動かしていたものが、無意識に支配されて、どんどん気持ち良くなる。 動かしたくない、動かさなくていい。面倒だし、何かに預けちゃえばいい。 代わりに動かしてくれるよ? そう、しかも、とっても信頼出来る。 だって……渡すのは、自分の無意識なんだもん。 ……うん、それじゃあ、次は、上半身に、意識を向けようね。 息を吸って、吐く。呼吸する所。 息を吸って、吐く。意識してやるとね……とってもリラックス出来る。落ち着く。魔法みたいに。 深く、深く、呼吸をする。すればするほど、リラックスが深まる。息をするだけで、ふわふわ。とろとろ。 ふわふわ~。とろとろ~。ね? リラックス、していくでしょ? 呼吸をするたびに、全身から力が抜けていく。そう、抜けていっちゃうの。 息をする気持ちよさ、それに集中しちゃうの。だから、力が抜けていくのを感じても、呼吸を意識しちゃう。 ……んー、もしくは、気持ちよさに注目しちゃう、かな。お兄ちゃんの意識が、気持ち良い、気持ち良いって感じちゃうの。 そして、身体も、気持ち良いって、思っちゃう。特に、無意識に支配されちゃった腕……ピリピリする。 もちろん、意識を外しちゃった足も、もう無意識のもの。当然だよね。ほら、足もぴりぴりして、気持ち良い。 ふわふわ。とろとろ。ぴりぴり。意識がどんどん小さくなっていっちゃう。その代わりに、どんどん無意識が大きくなる。 無意識が、お兄ちゃんの身体を支配していく。そうなればなるほど、全身の快楽が、強くなる。 そう、快楽。抗えない気持ちよさ……ううん、抗いたくないって思っちゃう、気持ちよさ。それが、快楽だよ。 お兄ちゃんは今、そんな快楽を味わっちゃってるの。 流されたい。このまま、快楽に流されたい。受け身の快楽。幼い女の娘に、言われるがまま。 まるで、操られてるみたい……支配されてるみたい。 背徳的状態。とてもいやらしい、禁断の関係。でも、逆らおうとか、思わない。 だって、気持ち良いから。快楽を、得ているから。抗いたくない、流されるがままでいたい。 ……そうだよね? ほら、身体、確かめて見て? 腕さんも足さんも……胸さんも、全部全部、無意識のものになっちゃった。 もう、自由に動かせない……。お兄ちゃんの意識じゃ、動かせない。 意識さんがあたしに振り回されて、混乱して、その度にあちこち動いちゃって。 慌てれば慌てるほど、無意識が優勢になっていっちゃったの。だから、もう無意識の方が、強い。 お兄ちゃんが、席を譲っちゃったから。だから、無意識さんは、もうどかないよ。 ……命令がないと、動かない。 命令。そう、命令だよ。命令がないと、もう動かせないの。 また腕さんや足さんを自由に動かすには、誰かに命令されないとダメなの。 小さい小さい意識じゃ、もう命令を聞いてもらえない。もう、無意識の方が優位だから……。 でも、今はまだ、それだけ。命令する人がいないから……ね。 お兄ちゃんの意識じゃないと、まだ無意識さんは動かせない。 そうだよね。だって、お兄ちゃんの物なんだもんね。 最後のプロテクト、防衛装置。でもね……無意識さんを自由に動かせちゃう方法もあるんだよ。 それはね、お兄ちゃんの意識を、あたしに委ねること。そう、あたしに委ねるの……。 あたしの、ちっちゃい女の娘の命令に、自分の意識を委ねる。 もちろん、委ねちゃったら、どうなるか、わかるよね? さっき言ったみたいに……エッチなことさせられちゃうよ。とっても、とってもエッチなことをね。 口に出すのも恥ずかしくて……でも、病み付きになっちゃうような、そんな快楽を、お兄ちゃんにあげる。 変態的で、他人に見られたら、完全に見放されちゃうようなこと、させられたいでしょ? あたしに命令されて、従わされて……社会的に死ぬ寸前のペットに、なりたくない? くふふ、悩んでる? それとも……待ち望んじゃってる? どうする? 逃げるなら……今だけだよ。頑張って意識を浮上させて、逃げたって良い。 頑張り次第では、あたしの声が聞こえなくなるかもね。 けど、もう少ししたら……もう逃げられない。全てが終わるまで、あたしの命令に逆らえなくなっちゃう。 だって、意識さんをあたしに差し出しちゃうんだもん……。 それは、全身をあたしに差し出すのと同じ♪ 小さくなった意識は、もうほとんどあたしの声を聞く専用。 そして、次のカウントが始まって……数え終わったら、お兄ちゃんはあたしの命令に従っちゃう状態になるんだよ。 従っちゃう、従順な状態。小さい意識じゃ、抗えないの。あたしの、命令に、お兄ちゃんは逆らえなくなる。 意識の一番上が、あたしになるの。体を動かす時、疑問なんてないみたいに。 お兄ちゃんも、あたしの命令に、疑問を持たず、従っちゃう。そんな風に、なっちゃうよ? 今から、10秒だけ、猶予をあげるね。その間に、どうするか、決めて? ……ところで~、何で、こんなに待っていてあげると思う? それはね……ペットさんになっちゃったら、手加減してあげられないからだよ♪ 心の奥底まで快楽に沈めて……あたしから離れられないマゾペットに仕立て上げちゃうんだ。 逃げられなかったら、ご愁傷様。くふふ、頑張って、逃げようね……。 いーち にーい さーん しーい ごーお ろーく なーな はーち きゅーう ……じゅう♪ あはは、もう、逃げられないよ。うん、もうダメ。絶対に逃がしてあげない。 お兄ちゃんは、これからあたしの可愛い可愛いペットさんになるの♪ 逃げられなかった人は、残念だったね。催眠、気持ち良すぎちゃったのかな? 可哀想だね~。 でも、手加減なんてしてあげないから、覚悟してね。 逃げ出す気もなかったマゾペットさんは……期待してね♪ とっても惨めで、いやらしいことして……お兄ちゃんの心を快楽で染め上げちゃうから♪