Track 1

プロローグ

学校で友達と昼食中です ;フェードイン 「あはは、本当? でもさぁ、みんな止めてた訳だしそれ無視して付き合おうとしてた訳だから判ってたっていうか、正直うまくいかないだろうなぁってみんな思ってたでしょ? ……あー、はいはい、またかぁ。本当、素直じゃないよねぇ……ま、判ってたけど」 「で、結局その後どうなって……ん、どうしたの……人が来た? 私に? 誰だろ……とりあえず、どこに……って、うわ、なんか来た……なんかって言いたくなるし……あのさ、何しに来たのよ、兄貴」 「……はぁ? 弁当忘れたぁ? ……あのさ、それ私に言ってどうするの? ……はぁあああ? あのさぁ……なんで小銭とか持ってない訳? てか、財布とか持ってないの? ……兄貴がさ、どんな買い物してようが私には関係無いんだけど? 良いじゃん、別に、一食ぐらい抜いたって死にはしないでしょ」 「……てかさぁ、こっちはご飯食べてるのにしつこいっての……あのさぁ、そうやって粘られても迷惑なんだけど……ああ、もう! 判ったわよ、しっつこいなぁ……ほら、これ……何って、500円だけど? こんだけあればとりあえず昼食くらいは食べられるでしょ? ……はぁ、もう……てかさぁ、ちゃんとお金あるんでしょうねぇ? ……ウソだったら、本当、怒るからね?」 「……ほら、1000円。こんだけあれば十分でしょ? ……貸し、1だから……判ってると思うけど、帰ったらすぐ返してよね。私だってお小遣いいっぱいある訳じゃないんだし……ふん、判ってれば良いわよ……んじゃ、とっととご飯買いに行けば?」 「……てかさぁ、見て判ると思うんだけど……私、友達とご飯食べてるんだけど? ……だから何って……あのさぁ、そんな状況に来られるとちょっと……てか、かなりウザイんだけど……ようやくわかった? じゃあ、その1000円持ってとっとと行きなさいよ。理由が欲しいなら、購買のパン売り切れるとかそういうので良いからさぁ」 「はいはい、どーでも良いから、さっさと行ってね。あと、帰ったらお金、ちゃんと返してよ……ん……」 ;ここから友達と話す感じです。 「あー、ごめんごめん。で、話の続きだけど……え……ああ、忘れて良いよ……兄貴はなんていうか、見た通りな感じで……てか、うちの兄貴にそんな興味あるって……はぁ!? あれがぁ? うっわぁ……それは趣味悪いってば……あー、無理無理。兄貴、内弁慶だけど人見知りで知らない人は無理って感じだし……えー、やだよぉ。身内の恥っていうか、そういうの見せたくないし……」 ;徐々にフェードアウト