5・エピローグ
;一年後
「……で、あたしの部屋にそーんな荷物持ってやってきたって事は……はいはい、合格おめでとうおめでとう……まさかね、本当にやるとはね……呆れてるの半分、感心してるの半分って感じ? そりゃ、たまに実家帰った時にあんたが頑張ってたのは見てたけど……実際に結果を出されるとねぇ? ふふ、ていうか、ほんっとーにあたしの事が好きよね、あんた」
「ま、そこまで驚いてないかな? 受験するってのは判ってた事だし、結果がどっちでもその内判るだろうし? ふふ、サプライズだって驚かせたかったんだ? そうねぇ、サプライズっていうならあんたが彼女作ってあたしを諦める! って言い出したら驚くけど……そういう訳じゃないんでしょ? ……ふふ、なら別にサプライズじゃないし? 結果を出した事は素直に褒めたげるわよ、ふふ」
「……ん、しょうがない! 女に二言は無いってね……そりゃね。色々無茶も言ったし、姉らしく理不尽な要求だってしてきたつもりよ? あんたがそれで愛想尽かすんならそれでいいや、ってね……それなのにあんたはそれを頑張って全部乗り越えてきた……ここまでされたら認めない訳にいかないでしょうが」
「……そーれーに……あんたが我慢してた1年、あたしも結構我慢してたんだよ? ……ふふ、そゆ事。あの時も言ったでしょ、女にも性欲あるってさ……あんたの結果がわからない内に男作ってとか……ねぇ? ……ふふ、そうね。最初の頃ならそういうのも気にせずしてたんだろうけどね……そんな事したら悲しむだろうし、したくないって……そう思うくらいには気にしてたのよ?」
「ん、まー……まだ男、とは思えないけど……ん、ちゅ……こうやって結果出したらキスしてあげようかな、って思うくらいにはあたしは女になってるみたいだからさ……あ、んぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……もう、がっつきすぎだっての……今はまだだーめ……外、明るいし……あたしも久しぶりだから、我慢出来る気しないしね……ふふ、焦らなくても良いじゃない。これからは2人だけの生活よ?」
「たーだーし……あんまりエロイ事ばっかりしようとしたら、怒るからね? ふふ、当たり前でしょう? そりゃ、ちょっとは女になったけど……あたしはあんたのお姉ちゃんなんだし、弟がサルみたいにセックスばっかりしたがったら、学校や普段の事もちゃんとしなさい、って怒るわよ……ふふ、あんたが怒られるような事しないで、あたしをリードするくらいになれば……色々変わるかもね?」
「……ま、今日は無礼講っていう事で……ん、ちゅぅ……とりあえずキスだけは許してあげる……それ以上は夜に……あ、んぁ……もう、本当……手のかかる弟なんだから……ま、良いわよ。可愛がってあげる……これからもずーっとね、ふふ……あ、んぁ……ん、ちゅぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……れろ、ちゅぅ……くちゅ、ちゅぱ……ふぁ、はぁ……ん、ちゅぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……あ、んぅ……」
;フェードアウト