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第1話 がんばるサキュ姉 朝編

休日の朝 サキュ子の元で『しっかりした姉』になるべく修行を積んだサキュ姉が遂に行動を起こす。 サキュ姉 「おはよーございます~(小声)」 主人公  「んっ……ん~」 サキュ姉「ふふ、寝顔ってかわいいです……普段はこんな風に寝てるんですね……いつも起こしていただくからとっても新鮮です……」 主人公  「んっ……」 サキュ姉「ふふ……あ、そうでした……起こしてあげないと……今日はしっかりしたお姉ちゃんをやるんです!」 サキュ姉「おはよ~ございます~(小声)朝ですよ~(小声)……あ、起きますね」 主人公  「え……サキュ……姉?」 サキュ姉「おはようございます♪」 主人公  「え?……なんで?(決して自分より先に起きないはずなので混乱中)」 サキュ姉「あれ?……なんだか寝ボケていますね……あ、そうです!……こういう時は……ちゅっ……」 主人公  「へ?」 サキュ姉「ふふ、おはようのキスです……元気出ましたか?」 主人公  「サキュ姉?どうして……もしかして寝坊した!?」 サキュ姉「よかったぁ、ちゃんと起きたみたいですね……あのー、急に焦ってどうしたんですか?……へ?寝坊?いえ、いつも起きる時間ですよ?……それに……今日は、お休みの日です」 主人公  「え?あ、そっか、日曜日か……じゃあなんで起きてるの!?」 サキュ姉「え?なんで私が先に起きてるか、ですか?ふふ……今日はいつもお世話になっていますので一日しっかりとしたお姉ちゃんをやろうかと思います♪……まずは朝ごはんを作りますから、首を洗って待っててくださいね」 主人公  「え、あ、うん……あとそれ顔ね」 サキュ姉、台所に上機嫌で向う サキュ姉「♪~♪~(鼻歌)え、なんですか?あれ、顔の間違いですか?」 場面変わって朝ごはんを持ってくるサキュ姉 サキュ姉「出来ました♪~お待ちどお様です」 主人公  「これ。サキュ姉が作ったの?」 サキュ姉「はい、私が作りました♪……ふふっ、実は妹のサキュ子ちゃんに人間界の料理を教わったんです……まだ目玉焼きとパンのシンプルな朝食しか作れないんですけどね」 主人公 「おー、すごいね……あれ?サキュ姉の方……黄身が崩れてる」 サキュ姉「え、ふふ、私の方の目玉焼きはちょっと失敗して崩れちゃいました……卵を割るのもまだまだ難しいです」 主人公 「じゃあ半分……ね?……姉と弟なんだしさ」 主人公は自分の綺麗な目玉焼き(半熟じゃないよ)を半分に切ってサキュ姉へ サキュ姉「あ……目玉焼きを半分に切って私に?……いいんですか?……はい!半分コですね……では私も……はい」 サキュ姉も半分に目玉焼きを切り主人公のお皿へ サキュ姉「それでは……いただきます」 サキュ姉「……(じっと見てる)」 サキュ姉「……ど、どうですか?」 主人公 「うん。美味しいよ」 サキュ姉「わー……ありがとうございます♪……私とっても嬉しいです……どんどん食べてくださいね!」 主人公 「うん。サキュ姉も食べて」 サキュ姉「あ、では私もいただきます……(もぐもぐ)」 サキュ姉「美味しいです……ちゃんと焼けてますね……これ、練習では何回も焦がしてしまったんです」 主人公 「え、そうなの?」 サキュ姉「はい、どうやら私にはチュウイリョクサンマンという癖があるらしくて苦労しました……(食べながら)」 主人公 「がんばったんだね」 サキュ姉「でも、こうしてちゃんと朝ごはんを作れたんです……進歩はしているはずです」 サキュ姉「パンも冷めないうちに……あ、すいません……バターとジャムを忘れてしまいました……今取りに行ってきますね」 主人公 「あぁ、いいよそのまま食べるから」 サキュ姉「え、今日はそのまま食べます?あ!朝はあっさりした方がいいってことですかね?(ちょっとドヤ顔)」 主人公 「え……」 サキュ姉「……どうですか?人間界のジョークです」 主人公 「あ、うん、面白いね(こんなことまで覚えたんだ)」 サキュ姉「ふふ、受けました♪……ちょっと不安だったんですよねー、サキュ子ちゃんには不評だったので」 主人公 「そ、そうなんだ、あはは(笑ってあげなくちゃかわいそうだな)」 サキュ姉「パンはそのままでも美味しいですね……食べ終わったら、次はお洗濯をしますね。これも特訓して覚えたんです」 主人公 「悪いし手伝うよ」 サキュ姉「いいえ、今日は私一人でやらせてください……今ならなんとかギリギリやれそうな気がするんです!」 主人公 「そっか、じゃあがんばってサキュ姉(今ならってどういう意味なんだろう)」 サキュ姉「はい!がんばります!……しっかりお姉ちゃんをしてみせますから見ていてくださいね」?

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