清楚でかわいくて天然なサキュバスの耳かき 裏シナリオ
プロローグ いつものサキュ姉とその続き
あれから少し経った朝。
いつものようにサキュ姉に抱き枕される柔らかな感触で目が覚め、サキュ姉を起こさないようにそっと布団を出る。
そのまま顔を洗って着替えて、朝食の支度。サキュ姉はパン派のようだ。
準備がほぼ終わると、まだ眠っているサキュ姉をそっと起こす……それがいつもの朝。
主人公 「サキュ姉、起きて」
サキュ姉「zzz~~~ふぁい……」
主人公 「サキュ姉……起きて」
サキュ姉「zzz……ふぇ……あー……おはよーふぉふぁいますぅ……はにゃ、すー、すー」
主人公 「寝たらだめだよ!……仕事遅刻しちゃうよ」
サキュ姉「え……寝たら遅刻しひゃいますか?……んー、じゃあいつものしてもらっていいれすか……魔力補給のちゅー……んー」
サキュ姉とキス
サキュ姉「んー、ちゅっ、んっ、ちゅっ、ちゅっ、んっ……んむ……ちゅ、ちゅっ……んっ」
サキュ姉覚醒
サキュ姉「……はぁー、おはようございます♪……魔力を貰うとパッと目が覚めますね……今日も朝から元気をありがとうございます♪あ、昨晩もでしたよね?ふふっ」
主人公 「サ、サキュ姉、朝ごはん!」
サキュ姉「あ、はい、朝ごはん出来てますか?ではいただきますね」
場面転換 食後のコーヒータイム中
サキュ姉「はぁー、今日も美味しい朝ごはんでした……なんだかこうして朝起こしていただくのが当たり前になってきちゃいましたね」
主人公 「そうだね」
サキュ姉「ふふ、最近は職場でも遅刻が少ないって言われるんですよ……これはあなたのせいですね!」
主人公 「うーん、まぁ意味は間違ってないかな」
サキュ姉「え、だいたい意味があってますか?……わー、こちらの言語も大分覚えてきました」
主人公 「もうサキュ姉と暮らして2ヶ月になるんだね」
サキュ姉「はい、一緒に暮らし始めてもう二月ですね……オオヤさんにもすっかり顔を覚えられてしまいました……この前も弟さんは元気ですか?って聞かれたので夜も朝もとっても元気ですって答えたら、若い子は大変ねって……」
主人公 「わーっ!サキュ姉何意味深なこと言ってるの!?」
サキュ姉「え?何か私おかしなこと言いましたか?……はぁ、イミシンですか?もっと普通に……わかりました普通ですね!私達は世間的には普通の姉と弟ですからね」
主人公 「そうそう……あ、そろそろ出ないと遅刻するよ」
サキュ姉「あ?そろそろ出ないと遅刻しますか?はい、ではお仕事に行ってきますね……よいしょっと……でもその前に……えい」
主人公に抱きつくサキュ姉
サキュ姉「ふふ、あったかいです……今日はあまり遅くならないと思いますから一緒に晩ごはん食べましょうね♪」
主人公 「うん、わかった」
サキュ姉「はーい、弟成分は補給できました♪今日も一日がんばってきますね♪」
サキュ姉歩いて扉の外へ
サキュ姉「うーん、今日もいいお天気です……なんだかこんな日はお仕事したくないですねぇー……でもいかないとサキュ美ちゃんの受け入れ準備が進みません。がんばらなければ」
場面転換 駅に到着したサキュ姉
サキュ姉「ふふ、今日は寄り道せずに駅に着くことが出来ました♪……私も少しはしっかりしてきましたかね?……あれ?……定期入れがありません……お家に忘れて来てしまいました……うっかりです」
その時主人公がサキュ姉の肩を叩く
主人公 「はぁはぁ、サキュ姉、定期忘れてたよ」
サキュ姉「今日は遅刻ですね……え、あ……定期入れ……わざわざ持ってきてくれたんですか?……そんなに息を切らせて……すいません、私のうっかりで」
主人公 「いいって気にしないで……弟なんだから」
サキュ姉「弟なんだから気にしないで……ありがとうございます!……あ、もう電車が。はい!今度こそいってきますね!」
走るサキュ姉、少し遠くから立ち止って独り言
サキュ姉「はぁ……私、もっとしっかりしたお姉ちゃんになれるようにがんばりたいです」?
第1話 しっかりお姉ちゃんになりたいです
数日後、いつものようにサキュ姉がサキュ子の家を訪ねてくる。
サキュ姉 「はい、サキュ子ちゃん。これお買い物したら余っちゃった食材です」
サキュ子 「……姉様……いつも助かる」
サキュ姉 「私こそ助かります。気づくと同じものをいくつも買ってしまうんですよねー」
サキュ子 「はっ……私が気負わないように気を使ってくれている……姉様ありがとう(ボソ)」
サキュ姉 「あ、そうです。これもどうぞ……はい」
コンビニのビニール袋からロールケーキを取り出す。
サキュ子 「こ、これはコンビニで売っているプレミアムなロールケーキ……食べてみたいと思っていた……今紅茶を入れるから待ってて」
サキュ姉 「喜んでくれて嬉しいです。あれ?2つ買ったつもりなのに3つ買ってます……うっかりです」
場面転換
サキュ姉 「はー、サキュ子ちゃんの家の紅茶はなんだかとってもホっとしますね……流石時価の逸品ですね」
サキュ子 「プ、プライスレスだから当然(この前特売でさらに799円に……)」
サキュ姉 「では食べてみましょうか……クリームがいっぱいで美味しそう……ロールケーキですから直接いただけばいいですね……あーん」
サキュ子 「あ、待って姉様!?」
サキュ姉ロールケーキを服にぶちまける
サキュ姉 「あれ、あっ……ロールケーキが崩れてしまいました……服にクリームが……」
サキュ子 「姉様、これはスプーンで食べるスイーツ……パッケージにも書いてある」
サキュ姉 「あ……本当です……あぁ、早く拭かないと」
サキュ子 「姉様、クリームは擦ったらだめ」
サキュ姉 「え?そうなんですか?」
サキュ子 「ちょっと待ってて」
歩いて台所に行く→ハンカチを水に濡らす
サキュ姉 「はぁ……またまたうっかりです……しっかり者のお姉ちゃんは遠いですね」
サキュ子が台所から戻ってくる
サキュ子 「姉様、ハンカチを塗らしてきたから……ちょっと失礼する……んっ」
サキュ子はサキュ姉の服を拭き始める
サキュ子 「クリームはこうして塗らしたハンカチで軽く叩くように取っていくとシミにならない」
サキュ姉 「はぁー、そうなんですか……サキュ子ちゃんは何でもよく知っていますね」
サキュ子 「姉様の優秀さには敵わない……でもミスをするなんて珍しい」
サキュ姉 「そうですか?……よくしますよ?……昨日は魔界通販を職場宛に届けてしまって上司に怒られましたし……この前はお昼に公園の鳩さんにエサをあげていたつもりが夕方になってしまいましたしー」
サキュ子 「あ、スカートにもついてる(セリフ中に)」
サキュ姉 「公園の木をサキュ子ちゃんと切った件でも始末書を10枚ぐらい書きました……はぁ、失敗ばかりです」
サキュ子 「とれた……私にはわかっている。優秀な姉様はそうやって爪を隠している……そして背後からグサリ……魔物の鑑」
サキュ姉 「そう?なんですかね……?んー、サキュ子ちゃんに言われたらそんな気がしてきました!」
サキュ子 「よし。後は普通に洗濯をすればカンペキ」
サキュ姉 「はい、カンペキですね。ありがとうございます……あ」
サキュ子 「どうしたの姉様?」
サキュ姉 「サキュ子ちゃん……お願いがあるんです」
場面転換
洗濯機の前にいる二人
サキュ子 「洗剤はこのぐらい入れる……目安の量は本体に書いてあるから参考にするといい」
サキュ姉 「ふんふん……本体……ここですね」
洗剤を入れて蓋を閉める
サキュ子 「あとはこのボタンを押すだけで脱水まで自動でしてくれる……便利な世の中」
サキュ姉 「はー、なるほど……覚えました」
サキュ子 「姉様が突然洗濯を教えてほしいというので驚いた」
サキュ姉 「いつも家ではしていただいていますから」
サキュ子 「……あれは姉様の下僕だから、身の回りの世話をするのは当然」
サキュ姉 「ふふ、弟ですよ……たまには私もお返ししてあげたいんです」
サキュ子 「……下僕にも優しい姉様……器が大きい」
サキュ姉 「サキュ子ちゃんだって毎日してるじゃないですか」
サキュ子 「私は家事全般が好き……むしろもっとしたい」
サキュ姉 「はー、これが『愛』ですかねー」
サキュ子 「ち、違う!……と思うが確証はない……それより姉様、いつまでも下着姿だと風邪を引く」
サキュ姉 「そういえば洗濯で服を脱いだままでした」
サキュ子服を取り出す
サキュ子 「姉様、これを着て」
サキュ姉 「これは……サキュ子ちゃんが普段着ている……」
サキュ子 「魔界繊維製だから魔力を注げばサイズはフリー……姉様、魔力のストックは?」
サキュ姉 「うふふっ、昨晩いっぱい頂いてしまいました♪」
サキュ子 「流石姉様ぬかりない……では着てみて」
サキュ姉 「はい……んしゅ……んっ……今はサキュ子ちゃんのサイズだからキツイですね……胸がひっかかってしまいます……」
サキュ子 「……いつか私も姉様みたいになりたい……(ボソ)」
サキュ姉 「魔力を注ぎます……んっ……魔力循環」
サキュ姉のサイズに普段サキュ子が着ている服がフィットする。
サキュ子 「おー、姉様ピッタリのサイズ……やはり姉様にとても似合う」
サキュ姉 「ありがとうサキュ子ちゃん。魔界の服は久々ですねー」
サキュ子 「あとはしばらく待てば洗濯はOK」
サキュ姉 「あのー……よかったらごはんの作り方も教えてほしいんですが……私、もっとしっかりしたお姉ちゃんになりたいんです」
サキュ子 「姉様……」
サキュ子 「うん、わかった。では、一日のはじまり、朝食から教えることにする」
サキュ姉 「はい!がんばります」
閑話休題
サキュ子サイドの主人公が帰宅
サキュ子「今日の晩御飯は目玉焼きとパン」
主人公 「え、あぁ……なにこれ……目玉焼き?……パン……?大量に」
サキュ子「姉様が練習した食材……大丈夫……コゲは取り除いてあるから」
(特に音声化しない)?
第2話 サキュ姉成長中!?
フライパンで目玉焼きを焼いている
サキュ姉 「たまごをフライパンに落として……んっ……わー、今日は黄身が壊れませんでした♪サキュ子ちゃん。私やりました!」
サキュ子 「姉様、お皿を用意して」
サキュ姉 「はい、そうでしたね……よいしょ……ふぅ」
サキュ子 「安心するのはまだ早い。トースターのパンがそろそろ焼き上がる」
トースタからパンが出てくる
サキュ姉 「あ、出てきました……お皿に盛り付けて……あ、見てください!ここの焦げ目、よく見たらウサギさんに見えませんか?」
サキュ子 「姉様、目玉焼きが焦げる」
サキュ姉 「あっ……えっと焼き加減は……はい、とっても良さそうですね」
サキュ子 「そうしたら火を止めて盛りつけを、姉様」
サキュ姉 「……んっ……フライ返しを構えます……」
サキュ子 「姉様、それでは剣の構え。力みすぎないで」
サキュ姉 「そうでした!……はい……んっ……えい!……あ、できました!ふー」
サキュ子 「姉様!早くお皿に……昨日みたいに落としてしまう」
サキュ姉 「そうでした……最後まで気は抜きません!……はい♪」
無事目玉焼きも盛り付け
サキュ子 「うん。あとはあらかじめ焼いたベーコンとレタスを添えればカンペキ」
サキュ姉 「わー、ついに、ついにちゃんと作ることが出来ました」
サキュ子 「姉様は3日間よくがんばった……料理はダンドリが命」
サキュ姉 「はい、ダンドリですね、覚えておきます♪」
サキュ子 「ところで姉様、毎日私の家に来ているけど仕事の方は……」
サキュ姉 「えっと、人間界にはユウキュウキュウカという制度があって好きな時に気分で仕事を休んでいいそうです」
サキュ子 「そんな特権を行使できるなんて姉様はすごい」
サキュ姉 「サキュ子ちゃんも魔界調査員のお仕事にユウキュウキュウカが使えるか今度聞いてみますね」
サキュ子 「姉様ありがとう……私も特権を行使してみたい……まだ仕事してないけど」
サキュ姉 「さて、これで朝ごはん作りと洗濯を覚えられました……これで少しはしっかりとしたお姉ちゃんになれますかね」
サキュ子 「……姉様なんて心優しい……そんな姉様にもう一つだけ教えたい事がある……これは私が人間界で会得した癒しの技術」
サキュ姉 「イヤシ……知ってますよ。えっちなことですね……得意ですよ♪」
サキュ子 「姉様、それは『いやらしい』だと思う……サキュバス学校のテストでもよく引っ掛け問題で出た」
サキュ姉 「ありましたねー……えっと、イヤシは……気持ちや身体を落ち着かせるという意味でしたっけ?」
サキュ子 「そう、リラックス……人間界のストレス社会ではとても重要な要素」
サキュ姉 「なるほどー、癒しをマスターすればお姉ちゃん力もアップですね」
サキュ子 「流石姉様、理解が早い。では、早速特訓……でもその前に姉様の料理をいただく……冷めたらもったいない」
サキュ姉 「はい、そうですね。サキュ子ちゃんまた半分コしましょう♪えっと今日は卵何個目でしたっけ?」
サキュ子 「7個」?
第3話 耳かき特訓はじめました
サキュ子とサキュ姉の前には耳かき道具一式と首だけのマネキンを用意したサキュ子
サキュ姉 「……木の棒ですか?すごく細いですね……どんなプレイに使うんですか?」
サキュ子 「これは穴の中に入れて使用する」
サキュ姉 「こんなに細いのに気持ちいいんですか?」
サキュ子 「とても気持ちいい……らしい」
サキュ姉 「へー、男の人って入れるのも入れられるのも大好きなんですねー」
サキュ子 「うん、これをやってあげると、あまりの悦楽に感嘆の声を漏らし、最後にはゆっくりと堕ちてしまう脅威のアイテム……それが耳かき」
サキュ姉 「ミミカキ……」
サキュ子 「そう、その名の通り耳掃除をする人間界の衛生日用品」
サキュ姉 「へー、耳に使うんですねこれ……私てっきりお尻に……」
サキュ子 「姉様、それはまた別の趣向のプレイ……では特訓の準備」
サキュ子首型のマネキンを取り出す
サキュ姉 「……あのーその首はなんですか?」
サキュ子 「これは私が密かに開発した耳かき練習用マネキン『太郎くん』」
サキュ姉 「太郎くん……魔界の教科書で出てきたニホンジンと同じ名前ですね」
サキュ子 「うん、最後には悪魔と契約して独裁者になるあの太郎くん……人間界ではもっともポピュラーな名前らしい」
サキュ姉 「壮絶なお話でしたね……途中ボランティア精神に目覚めた時はハラハラしました」
サキュ子 「今度続編が出るらしい……教科書なのに……あ、そうだった……!さぁ姉様も、これを使って」
サキュ姉 「これは……」
サキュ子 「こっちは耳かき練習用マネキン『次郎くん』……これで姉様も練習をしてみて……基本的な情報はサキュバス学校時代に習ったから覚えてる?」
サキュ姉 「はい、たしか……体勢は正座でしたね……んっ……これは魔界ではしない座り方ですね」
サキュ子 「軽く重心を前にすると痺れづらい」
サキュ姉 「……こう……ですか?」
サキュ子 「うん。背筋を伸ばすとさらに痺れづらい……うんそう……では次郎くんを膝に……これを膝枕という」
サキュ姉 「はい、ヒザマクラですね、覚えました……では……んしょ」
サキュ子 「姉様、もっと優しく乗せないと首が痛いと思う」
サキュ姉 「はい、もう一度やってみます……んっ、んしょ……どうですか?」
サキュ子 「うん、その感じを忘れないで……最初は見様見真似でいいからまずは耳かきをしてみて」
サキュ姉 「わかりました……耳かきを持って……」
サキュ子 「姉様?どうして刃物を持つように握るの?耳かきはこう……」
サキュ姉 「『耳の穴に入れる』ですね……えい!」
サキュ姉思いっきり耳かきを突き刺す
サキュ子 「ね、姉様、耳かきを突き刺してしまってはいけない」
サキュ姉 「ご、ごめんなさい……ちょっと力が入りすぎちゃいました」
サキュ子 「次郎くんが壊れてしまった……まぁ次郎くんは発泡スチロール製だから仕方がない」
サキュ姉 「ごめんなさい。サキュ子ちゃん……」
サキュ子 「大丈夫、姉様。五郎くんまでは既に作成してある……まとめ買いが安かった……はい、三郎くんを使って」
サキュ姉 「サキュ子ちゃん……ありがとうございます」
サキュ子 「姉様にはいつもお世話になっている。気にしないで……では今度は私が耳かきをやってみるから見ていて」
サキュ姉 「はい、よろしくお願いします!」
サキュ子 「まずは膝枕、これが耳かきの基本姿勢……ここから頭を乗せる角度は重要……この時注意しなければならないのが……(フェードアウト)」
場面転換
サキュ子 「最後にゆっくり頭を下ろしてあげて耳かき終了……まぁ大体最後には眠ってしまうからしばらくは膝枕しているパターンが多い」
サキュ姉 「うーん、ミミカキは難しそうですね……私に出来るか不安です」
サキュ子 「大丈夫、姉様ならきっと出来る……というか出来るようにしてみせる……私は姉様のためなら鬼にでもなる……魔物だけど」
サキュ姉 「サキュ子ちゃん……はい!私、がんばります」?
第4話 こうしてサキュバス庵が出来ました
いい感じに古びた庵の前にいるサキュ子とサキュ姉
サキュ姉 「サキュ子ちゃん……ここが例の場所です」
サキュ子 「こ、これは……なんて理想的な建築物……私のイメージにピッタリ」
サキュ姉 「はい、これはイオリという建物だそうです……サキュ子ちゃんの理想の耳かき部屋、ここなら出来ますよね」
サキュ子 「姉様……本当に用意してくれるなんて」
サキュ姉 「耳かき教えてくれたほんのお礼ですよ……この前はじめて耳かきをしたんですけど、私はじめてキチンとご恩返し出来た気がするんです……だからサキュ子ちゃんにもお返しです」
サキュ子 「でもここはとても家賃が高そう……庭付きで駅からのアクセスも便利」
サキュ姉 「ふふ、日本文化研究という名目で経費で落ちるので大丈夫ですよ……確か家賃はじゅう……」
サキュ子 「やはり聞くのは止めておく……プレッシャーに耐えられそうにない」
サキュ子 「あ、玄関のところに何も書いていない木製の札がある……これは一体?」
サキュ姉 「あーヒョウサツですね……借りる時に言われたんですけど、借りている間は好きな名前をこの建物につけていいらしいです」
サキュ子 「粋なサービス」
サキュ姉 「んー、そうですねぇ~……使うのはサキュ子ちゃんと私ですから……あ、こうしましょう……確かマジックペン持ってましたよねぇ」
サキュ姉 マジックを取り出して書く
サキュ姉 「サキュバス庵……どうでしょうか?」
サキュ子 「い、いい名前だと思う……一周回ってキャッチー……のような気がする」
サキュ姉 「はい♪気に入ってもらえてよかったです♪」
サキュ姉 「さぁ、中に入って庵を耳かき部屋に作り変えましょう……まずはお掃除ですかね」
鍵を開けて、ガラガラ系のドアを開く
徐々にフェードアウト
サキュ子 「掃除なら任せて、姉様!……掃除が終わったら次はインテリアを揃えたい」
サキュ姉 「わかりました。それも経費で落ちるので大丈夫ですよ……後で一緒にお買い物に行きましょうね……デパートでいいですか?」
サキュ子 「ほ、ホームセンターで大体揃うと思う」
サキュ姉 「ホームセンター?知らない場所ですね」
サキュ子 「ホームセンターというのは人間界の大規模商店の一種でよくゾンビに襲われ……」