Track 8

耳かき:右

(ししおどし&鶯SE) (障子戸SE) 癒し家、最後のお癒しは…耳かきでございます。 耳かきといえば、お座敷、膝枕、和服…。 ということで、私も和服に召し替えて参りました。 お目汚しでなければ良いのですが…(照れ)。 似合っております? うふふ、お上手ですね。 お世辞とわかってはおりますが、嬉しいです。 ありがとうございます★ 張り切って耳かきをせていただきますね♪ では、どうぞ、横におなりになって下さい。 私のここ…(太ももをポンポン叩く)遠慮無く、頭をお乗せ下さいませ。 (SE) 膝枕。 人肌の温かさが、優しい気持ちに致します…。 膝枕。 人肌の柔らかさが、まろやかな気持ちに致します…。 (囁き) 近い吐息が、お気持ちをくすぐります。 ふ~~ぅっ(ゆっくり息を吹きかける)。 芯から痺れさせます。 ふ~~ぅっ(ゆっくり息を吹きかける)。 (囁き) 芳(かぐわ)しい匂いが、お気持ちをくすぐります。 ふ~~ぅっ(ゆっくり息を吹きかける)。 芯から蕩けさせます。 ふ~~ぅっ(ゆっくり息を吹きかける)。 お耳の中…、拝見致します。 (耳元:息遣い) (囁き) 結構…、溜まっておりますね。 奥の方には…大きいのも見えます。 すぐに綺麗に致しますので、耳かきをしております間は動かず、じっとしていて下さいませ。 (耳かきSE:3分) ところで…、 日本でいつ頃耳かきが始まったのか、ご存じですか? 記録に残っている限りでは、享保(きょうほう)の時代…、1716年から1735年。 高橋図南(たかはしとなん)という老人が、耳かき付き簪(かんざし)を発明したのが始まりだそうです。 意外に、近年ですよね。 ちなみに、江戸時代には、“耳垢取屋”という専門業者も存在してたとか(笑)。 しかも、使う耳かきに松、竹、梅…と三つのランクづけをして、松は金の耳かき、竹は象牙や銀の耳かき、梅は釘の頭だったそうです。 釘の頭って凄いですよね、耳の中が痛そうです…(笑)。 今は、耳かき専門店も珍しくないですし、本当、日本人は耳かきが好きですよね。 (囁き) 勿論、私も大好きでございます♪ するのも、されるのも…(意味深)。 (耳かきSE:5分) (悦び&達成感込めて) ハイ、結構です…。 こちらのお耳は、無事に終わりました。 なかなかのサイズのものも取れましたよ♪ あっ、まだ動かないで下さいね。 梵天で、お耳の穴の中に残っております細かい耳垢を取り除きますので…。 (侵入SE) お耳の中の…、奥…奥。 細かい耳垢を全部…、絡めて、掻き…出す。 (梵天SE:5分) ふぅっ(強めに息を吹きかける)。 終わりです。 もしかして…、まだ、続けて欲しかったですか? うふふ。 残念ですが、右のお耳はチリ一つ無いくらい綺麗になってしまいました。 申し訳ありません(笑)。