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実験体少女 opening

実験体観察のため自己紹介プログラム334(さんさんよん)を実行します わたしは実験体コード番号142(いちよんにぃ)です 現在わたしは、人体管理システム、ヒューマンコントロールマシン、HCM(エイチシーエム)の制御下にあります …… この度(たび)は人体管理システムHCMの紹介セミナーにお集まり頂きありがとうございます 本日お越し頂いたHCMのスポンサーの皆様には 是非このセミナーでHCMのすばらしさを知って頂ければ幸いです …… HCMとは人間の感情と行動をコントロールするシステムです 苦痛や快楽、熱さ、冷たさなど、あらゆる感覚は正常に機能しますが、 それらの感情は、一切、表に現れません 脳内で思考することも可能ですが、全ての行動も発言もHCMにより コントロールされます 発言や行動だけでなく、呼吸や排泄、睡眠などあらゆる行動が HCMにより管理されます つまり どんな苦痛や快楽を受けて、泣き叫びたくても、助けを求めたくてもなにもできない それがHCMです …… HCMを導入することにより、より精密な人体実験の評価を行うことが出来ます 苦痛や快楽は、すべてHCMが数値データとして記録します 無駄な感情表現が発生しないため 実験結果の誤差を最小限にとどめることが出来ます 実験体の生命活動が停止しない限り いくらでも実験データをとり続けることが可能です 拷問や人体改造、洗脳、精神破壊、…そんな人体実験を 効率よく行えるのがHCMです …… 現在わたしはHCMに管理されています 今説明している内容はHCMにより命令され私の意思を無視して発言しています 現在わたしが何を考えているのか、…どのような精神状態なのかは HCMのレポートをご覧になるか HCM感情説明プログラムを実行することで確認することが出来ます …… 現在のわたしの感情は「不安と恐怖」です …… プログラム334を継続します わたしはHCMい管理されてから211時間34分22秒経過しています わたしはHCMの改造プログラムのAからKまで完了しております プログラムGの実行により わたしの感情は完全に破壊され二度と感情を表すことは出来なくなりました なお、プログラム実行毎(ごと)に精神安定剤及び興奮剤の投与が行われ 理性が破壊されないギリギリの状態で感受性が最大限に高められています 現在のわたしの精神状態は、いつものように行われる実験に怯え 激しい不安と恐怖を感じています しかしHCM管理状態であるため どのようなことがあっても感情が表に出ることはありませんし行動もすべて制限されます …… プログラム334を継続します わたしはHCM管理前はM国(えむこく)の諜報員として活動しておりました HCM及びそれにかかわる組織・団体情報を入手するため 1年前からこの組織の職員として侵入し諜報活動を行いM国へ情報を流しておりましたが 現在わたしは、HCMの実験体としてHCM研究活動に役立てております なお、わたしが諜報員として紛れ込んだことに関しては 組織は、はじめの段階からすでに知っており 1年間の諜報活動でM国に提供した情報はおとりのデータとなっておりますのでご安心ください さらに、HCM実験の過程で得られたわたしの情報により M国の機密情報を多数入手できております わたしから得られた機密情報により M国諜報員23名の殺害に成功、13名の捕獲成功 M国第3研究所と第8研究所の破壊に成功しました なお、捕獲した13名の諜報員はすべてHCMの実験体として研究活動に役立てております …… プログラム334を継続します わたしはM国諜報員ランクS職員でした M国は諜報員育成のために孤児院やスラムなどから人を集め 物心つかないうちから訓練を行います わたしも孤児院から集められた一人でした わたしが所属した部隊ではおよそ100人ほどの訓練生がいましたが 過酷な訓練の繰り返しにより多くは命を落し 1年ほどで10名になりました わたしは訓練の成績がよかったため 特別クラスへ編入されましたが そこでの訓練は更に地獄でした 毎日死と隣り合わせの過酷な訓練だけでなく 選別(せんべつ)という名の同じ訓練生との殺し合いを繰り返し 最終的に訓練に生き残ったわたしはM国の諜報員として採用されました …… わたしはM国諜報員として、 S国の諜報活動やR紛争地域での指導者の拘束など、 任務ランクA、32件、任務ランクS、8件の難易度の高い破壊活動や諜報活動を すべて完遂してきました …… 1年前、HCM及びそれにかかわる組織・団体情報入手の諜報活動を開始しましたが この任務は失敗し、現在このようにわたしの体はHCMの実験体として有効的に利用されています …… プログラム334は以上です この後、実験観察を行います これから行う実験は以下の3つとなります …… 「精神破壊液分泌触手植物を改造し洗脳用途として用いる実験」 「破壊的快楽装置イキ地獄拷問実験」 「快楽物質を餌とする大型昆虫を洗脳用途で用いる実験」 …… いずれも、通常では実験体は瞬時に精神が破壊されるレベルの危険な実験となりますが HCMを使う事により、長時間実験に耐え正確なレポートを出すことが可能です これらの実験は全てわたしが実験体となりレポートいたします

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