Track 4

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エピローグ

;数日後、エピローグ 「(あの時を最後に、あたしは逆痴漢を止めた……と言っても、彼に対して操を立てた、なんて事はない。どんなに燃えても彼とアタシはお互いの名前も知らない他人だし、そこまでするのはお互いにとって重たすぎる事だろう。一夜の過ち、それと変わらないと考えれば彼に対して操を立てるのはやっぱり変な話だ)」 「(とは言っても、さすがにやりすぎたなぁ、という反省はしていた。今まで感じられなかった刺激と快楽、そして満足感……それは確かにあったが、あの後に妊娠したんじゃないかと慌てる事になったのも事実だ)」 「(まぁ、いわゆる自粛・自重というのが正しい。結果的に妊娠してなかったとは言え、出来ていてもおかしくなかった……やりすぎてしまったのは事実だし、それにあんなのが普通になってしまったらそれこそ、普通の生活が出来なくなってしまう)」 「はぁ……んー……ずいぶんとすいてるわねぇ」 「(運が良いのか悪いのか今度の派遣先は自宅近くの駅から電車1本で通えて、通勤時間もずれている。以前は押し合いへし合いの状況だったが、今は普通に電車の座椅子に座り、目的の駅まで到着するのを待つばかりだ)」 「……乗り換えが無いのは楽なんだけど、乗ってる時間が長いのよねぇ……ま、空いてる時間だから座れるし問題無いけどさ」 「(片道40分、端から端……とまでは言わないが、結構な時間を電車の中で過ごす。とはいえ、座っていられるなら楽だし、人も居ないから本を読んだりスマートフォンを弄って時間を潰すことも簡単だ。その日もあたしは外の風景を見るのにも飽きて、スマートフォンを弄り出す……弄るのは元から入っているオセロ。時間潰しとしてはいつでもやめられるこれくらいのゲームが丁度良い)」 「……………………」 「(ゲームをしていると途中でちょっと人が乗ってきた……この近辺ではそれなりに遊べる駅前で休日や通勤時間だとここで人の乗り降りが多いが、平日の外れた時間帯なら乗り込む人も微々たる物だ。席はバカみたいに空いている、座る位置を調整する必要も無いだろう……そう思って、あたしはゲームを続けていた)」 「……え……ちょ、いきなり何して……ん、んぅぅ……」 「(電車が動き出すと同時に誰かがあたしのスマートフォンを取り上げた。何のつもりだと言おうと思ったら……唇をふさがれた)」 「え、ちょ……何、なんで……ん、んぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……れろ、ちゅぅ……ふぁ、はぁ……あ、んぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……」 「(無遠慮に入ってくる舌……電車内はバカみたいに空いているとはいえ、視界の端では周りの人が驚いてこちらを見ている……あたしだって驚いている、誰がこんな真似を……あたしは無理矢理キスしてきた本人を見て……そして……笑みを浮かべた)」 「……あは……まさか、こんなところで会うなんてね……偶然? それとも探してくれた? ……ま、どっちでも良いけどね」 「(目の前に居たのはあの時の彼……自分からしたというのに、顔を赤くして、こちらに視線を合わられないみたいだ……相変わらずの初心な反応にあたしの胸が熱くなる)」 「……そういえばキスって最後のアレしかしてなかったもんね……じゃあ、今度はこっちからしてあげる……ふふ、別に良いじゃ無い、見せつけてやれば……君がした事、やり返すだけだしね、ふふ」 「(腕を伸ばし、彼の首にかける……そのまま抱き寄せて、ゆっくりと顔を近づける……視界の端では乗客がこちらを見ている……だからどうした? あたしは痴女で、彼はそんなあたしに自分からキスをしてきた……なら『お返し』をするのがあたしだろう)」 「覚悟しなさい……もう、絶対逃がさない……ずーっとあたしが悪戯してあげるから……楽しみにしてなさいね、ふふ……ん、ちゅぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……れろ、ちゅぱ……ちゅ、ちゅぅ……くちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……ん、ちゅ……ちゅぱ、ちゅるぅ……れろ、えろぉ……ちゅぱ、ちゅぅ……ん、ちゅぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……れろ、えろぉ……ちゅぱ、ちゅるぅ……ん、ちゅぅ……」 ;フェードアウト ;3秒程度間

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