Track 1

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;春休み明け、友達と会話中です 「おいーっす、久しぶりだねー……んんー? あー、うん。春休みはちょっと忙しかったから。ほら、うちの兄貴が進学してさ……そーそー、それで引っ越しとかあってね。その手伝いさせられたり、そうじゃなくてもお母さんやお父さんが手伝い行ったりで色々とあったからねー。まー、家の中は大分静かになって、あたしも部屋変わって大きくなったから今度遊びに……ふぇ?」 「あ、あははは……え、えっとぉ、そんな不機嫌だった……かな? あ、あははは、いやー、ほら。春休み前から兄貴の引っ越しとかで何かと用事入れられたりで思わず不機嫌になってたみたいな? そーそーそーそー! そりゃさ、あんなんでも家族だし? 手伝えって言われればするけどさー、予定に入ってない用事が急に入るとえー、ってなるじゃん?」 「そーそー。今日はゆっくり音楽でも聴きながら本でもー……なーんて、そんなつもりだったのに急に明後日引っ越しの業者来るから荷造り手伝ってー、とか……いきなり言われると、ねぇ? ……あははは、あるあるだよねぇ……ま、そういうのも終わり。これでようやく肩の荷が下りたっていうか……あ、そいえばそっちは春休みどうだったの?」 「へー……へー……へーー♪ いやいや、なんだかんだで進んでるみたいで良いなぁ、ってね。そりゃねー、うちの兄貴に目がうつるくあいボケてる時期から知ってる訳ですしぃ? ……ふふ、まーまー。そういうおのろけ話も聞かせてよ。よーやくちゃんと付き合い始めた訳だし、どういう事してるのかって……ん、ごめん。ちょっと電話」 「はい、もしもし……あーのーねぇ、何かと思えば……友達と話し中だったんですけどぉ? ……そゆ事。悪いけど、後でかけ直して。じゃね……あー、ごめん。兄貴から電話でさぁ……良いの良いの。引っ越しで散々手伝ったんだし、それが終わってからもってなるとねぇ……にひひ……そーれーよりも、そっちの話聞かせてよ。で、で、で? デートとか、実際どこまで進んだとか」 ;徐々にフェードアウト ;3秒程度間