last 運命の赤い糸
お帰りなさい、
カバン持ちますよ
いえ、今の私ができることって これくらいなので
←女の子がお隣さんをよく見てるから回避できた
あ、危ない!
良かったぁ…怪我、無いですか?
(お隣さんの上達した包丁捌き トントントントントン)
いただきます。
…美味しい 流石です。
あなたの料理は、ほんとに美味しいっ
え、プレゼントですか?
これって
婚姻届…ですよね
…
嬉しいですが、書けません。
だって私は
…あなたの隣にすら立てて居ないんですもの
だから
お返しします
(切断部を掴まれる)
ふふ 切断部つかまれても もう何も聞こえませんよ
え…?
あっ。
あ、あはは ホントだっ
婚姻届で 指切っちゃっていました
…もう、私ったら
ほんとドジですね、私。消毒してこなくちゃっ
(手を掴まれ)
あ
(指を舐め始める)
ああの、
あの 指 血出てますから 舐めたら…
(何かに気が付く)
←ここで初めてずっと前から好きと思ってくれていた事に気が付く。
…ぁ
(安心しきった声)
いえ、なんでもないですよ
せっかくですから 傷口、もっと舐めてください
…
あなたははじめっから…
私のことを見ていてくれたんですもんね
…
ふふっ 当たり前ですよね
ありがと、お隣さん。
ねぇお隣さん
(微笑み)
私って笑えるんですよ
自分の為に悲しめるし
相手の為に怒れて、喜べるんです
考えて 落ち込んだ時も 支え続けてくれる人がいて
その人にふれたり 話したり
一緒に過ごせている時間って とっても素敵なんです。
きっとそれも愛ですよ
私
やっぱり あなたのお隣が良いです
だって、純愛なあなたの隣に寄り添えるのは
純愛な私しか居ないんですもの
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名前とタイトル
お隣さん = 音鳴さん
女の子 = 麻由(まゆう)ちゃん 22or23歳くらい
↑作中は全部こっち
ネイバー
neighbor
隣人
・音鳴さんの呼び方
通常時 「お隣さん」 48回呼んでます
幼稚時 「あなた」 29回呼んでます
見えるから、聞こえるから分からないのが私達の愛。
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